市民による浦安の地域情報総合サイト

浦安ってこんな街!

【議員さんってこんな人!】少しでも引っかかることはトコトン調べ上げるスタイルの議員さん。いくら叩かれても凹まない、なぜなら「楽しいから!」—広瀬明子さん

浦安市議会議員の素顔をレポートするインタビュー企画【議員さんってこんな人!】。第7回は、現在の浦安市議の中では最も長い、5期目の任期を迎えた広瀬明子(ひろせあきこ)さんです。

耐え忍ぶ母の姿を見て「ああはなるまい」と思った幼少期

東京都出身、3人兄弟の末っ子として育った広瀬さん。小さい頃は頑固で親の言うことを聞かない子だったと言います。「私たちの母親の年代は、もうまさしく男尊女卑。じーっと耐えて陰で泣いている母を見てきたので、母の生き方に反発して『ああはなるまい! 私は好きに生きるんだ!』って思っていました。周りに気を遣うことなく、好きなことやって言いたいことを言おうと思ってましたし、そうしていました」。中学生のとき、近所に越してきたアメリカ人の家族と親しくなり、日本の家庭との違いに衝撃を受けます。「お母さんも娘もハツラツとしていて、お父さんは穏やかでおっとりしていて…。こんな世界が身近にあるんだ!と驚きました。そのご家族は日系2世で、ご両親は戦時中日系の収容所にいらしたんです。そういうアメリカの負の歴史を教えられた場面でもありました。他にも、15歳でアメリカに逃げてきたというユダヤ系アメリカ人の方をアテンドした時、中国大陸で百人斬りをしたという水道屋のおじさんの話を聞いた時…歴史は過去のものではなく、人の中で生きているものなんだと感じました。政治や歴史に関心を持ち、放っておいてはいけないことだと思っているのは、そういった経験からかもしれません」。


結婚後、ご主人の転勤を機に浦安へ移り住み、3人のお子さんを育てます。「たまたま公団が当たって住みはじめたのですが、主人の通勤や子どもたちの通学を考えると、やはり浦安は便利ですね」。市内で2度お引越しをされ、現在は美浜にお住まいです。

本当のことを言っているだけなのに、なぜか非難される

主婦として家族を支えていた広瀬さんですが、お子さんがアトピー性皮膚炎に悩まされていたことをきっかけに生協の商品を取り始めます。そこから生協の理事長まで務めたのだそう! その理事長時代、大きな事件が起こります。「私の加入した生協は、無農薬野菜や抗菌剤を使わずに育てた食肉など、安心・安全な食材が買えるところでした。もちろんスーパーで買うよりは高いけれど、それだけの理由と価値があると組合員さんに説明し、販売しているわけです。私が理事長を務めていたとき、理事みんなで産地を見学に行こうということになって。抗生剤不使用の豚肉を出荷していた養豚場へ行って、生産者さんと意見交換をしたんです。何気なく『抗生剤は使わずに育てているんですよね』と聞いたら、養豚場の方が『え? 豚は病気に弱いから、薬使ってますよ』って…ええ!? 今まで散々言ってたあれは嘘だったの!?って、その場で紛糾しちゃってね」。

(写真はイメージです)

理事長である広瀬さんは、この事実を公にして組合員へ知らせるべきだとの立場。しかし、他の理事からは「事実が知れたら組合員が減ってしまう」「誰も幸せになれない」「叩き合いをするべきじゃない」など異論が相次ぎ、広瀬さんは理事長解任に追い込まれます。「本当のことを言っているだけなのに、なぜ私が非難されるのか…とても不思議でしたね。解任されてしまったので生協の商品を購入できなくなり、でも自分と家族の安心できる食べるものを確保しなくちゃいけない。そこですぐに会社を立ち上げて、今までにつながりのあった生産者さんから直接仕入れを行ないました。アトピーや化学物質過敏症の方も安心して食べられる食材を集め、そうこうするうちに利用者が増えて、全国各地へ発送するまでになりました。洗剤や整髪料に反応してしまうから人と会えないという化学物質過敏症の方だったり、電磁波過敏症で電話もできないという方だったり…普通の生活からは考えられないような症状で悩んでいる方がいらっしゃって。とんでもない時代になっているな、と感じます」。

教育行政に対する不信感が、市議立候補の引き金になった

ちょうど同じころ。娘さんの通う中学校のクラスに荒れていた生徒がおり、ここでも大きな事件が起こります。「クラスの保護者が全員集まって話し合いをする中で、警察沙汰にしたほうがいいという意見もあった。でも担任の先生から『私がなんとかしますから待ってください』と話があって、とりあえずは先生に任せようということになったんです。先生のおかげで荒れていた子はどんどん立ち直って、クラスの雰囲気も良くなりました。ふと『この件、学校は教育委員会にどう報告したんだろう?』と気になって、情報公開請求をかけて報告書を取り寄せたら、事実と全然違うことが書いてあるんですよ! 今まで学校に不信感なんて持ったことなかったから、余計に『なんで学校ってこんな嘘つくんだろう?』って気になり始めて。それからは情報公開でいろんな公文書や報告書を取り寄せて、様々な角度から学校の仕組みを調べたんです」。やるとなったらトコトン突き詰める! それが広瀬さんのスタイルなんですね。

学校で使っている切手の流れ、部活動費の流れ…。様々な報告書を調べる中で、生徒に支払ったと記されている部活動対外遠征費が、実際は支払われていないという問題を発見したのも広瀬さんです。「でもね、私が叩かれるんですよ。ちょうど受験シーズンの前だったこともあって、なんで大事な時期に余計なことをするのかといろんな方から言われましたね。でももちろん支持してくださる保護者の方もいて、『議員になってほしい』という声もいただいて。私自身、学校に対する不信感が引き金になる形で、議員への立候補を決断したんです」。初当選は2003年。そこから5度当選を重ね、2020年現在で市議会議員18年目を迎えています。

叩かれても叩かれても、これからも発信し続ける。なぜなら楽しいから!

「議員の一番の仕事は、行政がきちんとやっているかをチェックすること。これに尽きると思います」と広瀬さん。中でも一番チェックすべきは、お金の流れだそう。「例えば誰かから不正に関する情報があっても、きちんと文書で裏を取ります。時間はかかりますが、お金の流れは隠せないですから。お金がキレイに動いているか、無駄がないか。市役所には情報公開の部屋があるんですが、そこで毎年資料を何百枚もコピーして持ち帰り、くまなくチェックしています。もう家の中は紙屋敷ですよ(笑)」。


持ち前の粘り強い調査力を発揮し、議会で指摘した不正もたくさんありますが、その結果広瀬さん自身が叩かれることも多いと言います。議員になる前もなってからも、本当のことを言うと非難の的になってしまうという現状。叩かれても叩かれても折れずに調べて発信し続ける、その原動力はどこから来るのだろう…とお伺いしてみると、「だって楽しいもの! 市議も5期やっていますけど、今でも『こんなことも知らないんだ!』『えっこれはこういう仕組みなの!?』と驚くことって多いんです。知らないことを知る喜びですね」。なんと、楽しいとは…! 「私は好きなことをして言いたいことを言うんだ!」という幼いころからの思いをそのままに、市議会議員のお仕事にも取り組まれているのが伝わってきます。

「まだまだメスの入れがいのある市ですから。これからも厳しくチェックしていきます」と、キラリと目を光らせる広瀬さん。また食に関わる仕事もしたいけれど、当面の間は市議会議員の職務を果たしていきたい、と話してくださいました。お忙しい中、ありがとうございました!


広瀬明子さんプロフィール…1949年生まれ。2019年4月21日に行われた浦安市議会議員選挙にて1570票を獲得。現在5期目。無所属。

*連載企画【議員さんってこんな人!】では、2019年4月の選挙で選ばれた市議会議員の方々へのインタビューを掲載します。普段の生活では接点の少ない議員さんですが、議員さんも一人の市民。その素顔、お仕事内容や浦安への想いを語っていただきます。乞うご期待!

*【議員さんってこんな人!】バックナンバーはこちら
西川 嘉純さん
岡野 純子さん
美勢 麻里さん
宝 新さん
中村 理香子さん
末益 隆志さん

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローして最新情報を入手しよう

関連記事

月別アーカイブ

ページ上部へ戻る