市民による浦安の地域情報総合サイト

浦安ってこんな街!

【議員さんってこんな人!】浦安定住のキッカケは「胃袋つかまれちゃって(笑)」。いつでも同じ目線になってくれる、頼れる“近所のオッちゃん”といえばこの方!—末益 隆志さん

浦安市議会議員の素顔をレポートするインタビュー企画【議員さんってこんな人!】。第6回は、障がい福祉の現場から市議を志し、現在浦安市議4期目の末益隆志(すえますたかし)さんです。

小さいころからハゼ釣りに来ていた浦安に、胃袋をつかまれた!

東京の八丁堀出身の末益さん。買ってもらったおもちゃをその日のうちに分解してしまうような、好奇心の強い子でした。「どんな構造になっているのか、どうやって動くのかに興味があって。歯でね、ガリガリやって開けるんですよ。おかげで歯がボロボロになって、親に『何やってんの!』って怒られてましたね」。お父さんが都立航空高専(当時の東京府航空工業学校)の出身だったため、家にはたくさんの工具があり、それを使っていろんなものを分解したり作ったり…とよく手を動かしていたのだそう。


浦安との最初の出会いは、お父さんに連れてきてもらった釣りでした。「葛西の釣り船に来て、やってない時は『じゃあ浦安でハゼ釣りでもするか!』ってね、そのころは第一期の埋め立てが終わったころで、今川の堤防沿いのところでハゼ釣ってましたね」。時は流れ、ご結婚が決まった末益さん。新居を見つけるべく、いろんな場所を探します。「当時はマンションも戸建ても抽選で、なかなか当たらなくって…。そんな時、浦安でもマンションの抽選があったんです。浦安かぁ、小さいころよく釣りに行ってたなぁ~なんて応募してみたら、当たっちゃって! で、引っ越してきたんです」。

引っ越したのは富岡のマンション。当時はまだ周りに何もなかったので、買い物をしたりごはんを食べに行くのに元町のほうまで行っていたのだそう。「浦安の元町はもともと漁師町でしょう。私が小さいころ住んでいた八丁堀に、すごく雰囲気が似ていました。口は悪いけどみんな優しくて。食べ物も美味しいものが多くて、浦安ってスゲーな!と思いましたね。今はもうなくなってしまったんだけど、メトロセンターの中にあった『キッチン市川』のチキンカツ、あれが美味しくて美味しくて、浦安から離れられなくなっちゃったんですよ(笑)」。なんと末益さん、浦安に胃袋をつかまれたんですね!

障がい者支援の現場から、市議会議員を目指す

「転機は次男の自閉症がわかった時でした」。今でこそ耳にする言葉ですが、当時は知らない人が大半だった“自閉症”。加えて、当時は「障がいのある子は全員養護学校へ」という風潮が強くありました。「幼稚園で普通にみんなと遊んでいたのに、小学校に上がるとなったら一人だけ養護学校へ行けだなんて納得がいかなくて。障がいをもつ子どもでも行きたい学校に行ける、行きたい道を選べるように、障がい者支援のNPOをつくり、交渉を重ねました。でも、どうしても壊せない行政の壁を感じ、浦安市議会議員を目指したんです」。障害福祉の活動を通じて、中町エリアだけでなく浦安全域に仲間ができた末益さん。勤めていた会社を辞め、2007年の浦安市議会議員選挙にて初当選します。

末益さんの名刺は、苗字も名前もひらがなで書かれています。「寝たきりのおばあちゃんが、私を応援するために選挙行くよって言ってくださったんです。ベッドの脇のデスクに、ぐにゃぐにゃの字で私の名前がひらがなで書いてあって…その時に『もう漢字の名前は捨てよう』と思った。もう、涙が出ちゃってね…。これは真剣にやらなきゃ!って」。

「障がいと一口に言っても、1人で100様。100人いれば10000様というのが現状です。だから、一つ問題を解決しても次々に出てくる。そこを支えるだけの財政力と人材を持たなければいけない。経済なくして福祉なし、というのが今の私の活動理念です。障害福祉にはお金がかかります。だから浦安市の財政基盤を盤石にする税収確保策、観光や経済振興策の強化が必要です。また、障がいのある方たちを納税できるようにする就労支援、これは高齢者や生活保護受給者も同じ。行政の様々な支援の在り方が問われます。そこをもっと頑張りたい」。

ハゼの視点から、浦安を見る

活動は障がい福祉に留まりません。「いかに当事者性を大事にするか。自分の年齢性別に関係なく、目の前にいる人と同質になれるか。市議会議員になってからは、その思いを大切に仕事をしてきました。意外に思われるかもしれませんが、シングルマザーからの相談も多いんですよ」。相手と同じ目線になれるからなんですね、と頷くと、「うーん、どちらかと言うと下から見てるんです。長く障がい福祉に携わってきたからね。政治家って、上から俯瞰で物事を見ている方が多いんですが、私の場合は下から見ている。ハゼみたいに、砂の中から見上げてる感じ」。

「砂の中から見上げてるとね、ふらーっと外へ泳いでっちゃう子とか、落っこちそうになる子とか、見えるんだよね。そういう子のところへ行って話を聞くと、行政のことや社会の仕組みに全然興味ないから、制度なんて知らない。ただ、なんか困ってる。役所なんか行くの面倒だけどさ、○階の○○課に行って相談してみ? 怖かったら一緒に付いてくからさ、なんて話してね。トリプルワークしながら子育てしてるシングルマザーが病気になったときは、頼むから生活保護もらってくれって言いに行った。プライドが許さないから本人は絶対イヤだって言うんだけど、子どももいるのに体壊したらそれこそ元も子もないでしょう…」。彼女たちにとって、末益さんは”市議会議員の先生”ではなく、“近所の頼れるオッちゃん”。ハゼを釣りに来ていた浦安で、ハゼの視点を持つ市議会議員になるなんて、浅からぬ縁を感じてしまいます!

震災の経験から、災害用トイレの設置にも尽力。今月から使用できます!


2011年の東日本大震災の際、液状化被害の大きかった浦安では、エリアによっては1ヶ月以上も下水が使えず、公園などに設置された仮設トイレでの生活を余儀なくされました。「仮設トイレは汚いし臭いし、段差があって高齢者や障がい者には非常に使いづらい。また、狭くて赤ちゃんと一緒に入れないというママからの声もありました。いろいろな問題から、もう仮設トイレを使うのはやめようと。断水になったり下水が流せなくなったりしても、普段のトイレが災害時でも普通に使えるように『災害対応型トイレ』の日本初、産学官連携での実証実験機を旧庁舎に設置して開発を行った。その実装第一号を浦安公園に整備できた。浦安の行政マンは優秀でした。これからも市内のみならず、全国に普及活動を行っていきたいと思います」。


こちらが浦安校園内にある、国内初となる災害対応型トイレ。汚水循環方式採用の超節水型トイレとのことですが…見た目も全然普通のトイレと同じでした。浦安公園にお越しの際にはぜひのぞいてみてください! 災害時にも普段と同じように使えるトイレ、もっといろんな場所に普及したらいいなぁ…。

小回りの効くスペシャリスト。“おせっかいおじさん”でありたい

最後に、市議会議員のやりがいをお伺いしました。「人とたくさん会えることですね。その人が『ありがとう』と言ってくれる。どっかで頼りにしてくれる。それは障がい福祉もそうだし、シングルマザーも、よく行く飲食店もそうだね。市長や知事といった首長だったら、教育も福祉も経済も全てに精通したゼネラリストでなくちゃならないけど、地方議員はそれぞれの得意分野を持った小回りの効くスペシャリストでいいと思っていて。私は下からいつも見上げている議員、“おせっかいおじさん”でいたいと思いますね」。

4期目のベテラン議員さんですが、とってもフランクに楽しくお話を聞かせてくださった末益議員。「4期目って言ったってたかだか13年、民間企業だったら小僧でしょ。まだまだ勉強しなくちゃね」と資料の山も見せてくれました。近所にこんな議員さんがいたら、何でも気軽に相談できちゃいそうです。お忙しい中ありがとうございました!


末益隆志さんプロフィール…1955年生まれ。2019年4月21日に行なわれた浦安市議会議員選挙にて1,860票を獲得。現在4期目。無所属。

*連載企画【議員さんってこんな人!】では、2019年4月の選挙で選ばれた市議会議員の方々へのインタビューを掲載します。普段の生活では接点の少ない議員さんですが、議員さんも一人の市民。その素顔、お仕事内容や浦安への想いを語っていただきます。乞うご期待!

*【議員さんってこんな人!】バックナンバーはこちら
西川 嘉純さん
岡野 純子さん
美勢 麻里さん
宝 新さん
中村 理香子さん

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローして最新情報を入手しよう

関連記事

月別アーカイブ

ページ上部へ戻る