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浦安ってこんな街!

【議員さんってこんな人!】「子どものころは役者になりたかったんです」。元“引っ込み思案な少年”が、浦安市議4期目に挑む! ―西川嘉純さん

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浦安市議会議員の素顔をレポートするインタビュー企画【議員さんってこんな人!】。第一回は、昨期まで浦安市議会の議長を務め、4月の市議会議員選挙でトップ当選を果たした西川嘉純(さいかわよしずみ)さんです。

役者に憧れた子ども時代。アメリカでの経験が、人生を変える!

「生まれは大阪、そのあと埼玉県川口市、中学2年でアメリカ、日本に帰ってきてからは浦安。父が政治部の記者をしていたので、引っ越しが多かったんです。小さいころは引っ込み思案で、両親は今こうして私が市議会議員になっているのをとても驚いていますよ」と西川さん。先日こどもたちと聞いた市の仕組みの解説(過去記事はこちら)を思い出しても、引っ込み思案だったとは思えません!「子どものころには役者に憧れていました。劇団ひまわりに入りたいと両親に言ったんですけど、入れてもらえなくて。ジャニーズに入るためにはバク転ができないといけないと思って、器械体操部に入部したりね(笑)。結局はその道に進むことはなかったのですが…」。

引っ込み思案だった西川少年、一体どこで政治家を目指すことになったのでしょうか。「一番大きな出来事は、中学2年~高校2年まで過ごしたアメリカでの経験です。当時はちょうど湾岸戦争が起こった時期だったのですが、学校で先生がいきなり教壇に座って『みんな、どう思う?』って生徒たちに語りかけた。授業そっちのけで生徒たちに議論をさせるんですね。日本ではまず見られない光景だから、とても刺激的で、これがアメリカの民主主義国家としての原動力なんだと思いました。日本へ帰ってきてから高校・大学と過ごしたのですが、主義・主張を述べることや個々の持つ意識に歴然とした差を感じて…。これは教育環境を何とかしなければいけない、と教師を目指しました」。

「教員免許を取って教育実習もして、いざ就職!というときに、恩師から『おまえは熱い想いを持っているから、そのまま教師になると行き詰まるのではないか。それよりも、みんなの声を形にしていく仕事が向いているんじゃないか』と言われました。今考えると、それって政治家だなと思うのですが、当時はそこまで考えていなくて。一度立ち止まって、民間企業に就職したんです。その後ご縁があって、当時衆議院議員だった川田悦子さんの秘書を務めました。ただ、国会議員って480分の1だから、なかなか物事を変えられないもどかしさがあって…。自分がやるんだったらもっと身近で、少しずつでも変えていける地方政治だなと思いました。父が政治部の記者だったり、叔父が柏崎市の市長をしていたりとDNAに刻まれたものもあって、31歳のときに住まいのある浦安で市議会議員に立候補したんです」。

政治=まちづくり。浦安のまちづくりを考えるのが仕事

浦安に住んで26年。私のふるさとは浦安です、と西川さん。浦安の好きな場所は、境川西水門だそうです。悩んだり考えたりするときは、ここで時間を過ごすのだとか…。

「浦安は古き良き伝統・文化を持っている街であり、先進的な街でもある。いろんな顔を持っている、おもしろい街だなと思います。浦安の方々は皆さん温かく迎え入れてくださって、転勤族でふるさとを求めていた私にとって、とても居心地がいい。これからもここで仕事をしていきたいなと思います」。

市議会議員として、普段はどのようなお仕事をされているのでしょうか。「議会のあるときは、提出された議案や条例・予算を見て、『これが足りないんじゃないか』『これを加えたらいいんじゃないか』という議論をします。議会はチェック機関、とよく言われるんですが、行政と一緒にまちづくりをしていく車の両輪のようなものなんですね。議会のないときには、市民の方から寄せられた相談事を解決したり、市民の方のお話を聞きに行ったり、過去や他市の事例を調べたり、街を歩いたり…。街を歩いていると、『ここはこうしたらいいな』という発見がたくさんあるんですよ」。

2016年6月に行われた市議会の様子
※写真は2016年6月に行われた市議会の様子

完璧な休日というのはほとんどないそうで…「映画や劇を観るのが好きなので、そういうときにスイッチをオフにしています。でも、映画を観ていても旅行に行っても、どこかでまちづくりに活かせるポイントを探しているんですよ。もう職業病のようなものです(笑)」。

「『政治』という言葉って、なんか堅苦しかったり遠ざけたいイメージがありますよね。でも政治って、朝起きて顔を洗うのは県の水道局、行ってきますと外へ出て歩くのは市の道路…というように、生活そのものなんです。生活に密着しているにも関わらず、先の4月に行われた市議会議員選挙の投票率は過去最低と、政治に関心が持てないという方が増えている。もっと興味を持ってもらって、一人でも多くの人がまちづくりに参加したくなるように、これからは個人としてだけでなく、議会全体としての情報発信にも力を入れていきたいと思っています」。

浦安の高齢化は、他市よりも深刻!?

おそらく誰もが耳にしたことがあるであろう、少子高齢化問題。浦安は街の特性上、高齢化が一気に訪れるという問題を抱えているのだそう。「現在、中町エリアの戸建の高齢化が進んでいます。子どもたちが独立し、大きな戸建てに夫婦二人で住んでいて、お部屋を持て余している…という方も少なくありません。これから新町エリアのマンションでも同じことが起こっていくでしょう。同じ時期に同じ世代が住み始め、住み心地が良いからそのまま住み続ける。それはとても良いことなのですが、そうなると同じタイミングで高齢化が進みます。高齢者ばかりの街になってしまうと、社会保障が追いつきません。今のままでは市民の生活が守れない――今では議員をはじめ、市役所の職員さんや市民の方々の中にも、危機意識を持ってくださる方が増えてきました」。


具体策としては。「たとえば、子どもが独立した世帯の戸建てからマンションへの住み替え支援。二世帯住宅への補助制度。行政にやれることはたくさんあります。佐倉の街『ユーカリが丘』は、民間レベルでこの仕組みを非常に上手くやっているんです。浦安の行政にもやれるはずです」。

「それから、若い人たちが浦安に住みたいと思うような、街の魅力の創出。三方を海と川に囲まれた浦安、でも市民が日常的に水辺に親しんでいるかというと…まだまだポテンシャルを活かしきれていないんじゃないか。それに交通アクセス、京葉線とりんかい線の相互乗り入れが実現すれば、新宿・渋谷・横浜・羽田などへの利便性がぐんと上がります。発展期を経て、浦安は成熟期に入ったと言われていますが、急激な高齢化という問題を抱える以上、次の20年・30年を見据えて、発展し続けていく必要があります。あとは人材、浦安には多様な人が住んでいるので、その多様な人材をまちづくりに活かせれば、もっとより良い浦安になっていくのではないか。一人でも多くの方に『まちづくりって面白そう』『まちづくりに参加したい!』と思ってもらえるように、市議会として取り組んでいきたいです」。

令和の時代ですし、市議会も変わりますよ!と笑顔で話してくださった西川議員。議員さんへの取材は初めてだったので、最初はものすごく緊張したのですが、お仕事のこともご自身のこともわかりやすく丁寧に話してくださいました。お忙しい中、ありがとうございました!


西川嘉純さんプロフィール…1976年生まれ。2019年4月21日に行われた浦安市議会議員選挙にて3,839票を獲得、現在4期目。浦安市議会前議長/議会活性化検討会会長/議会運営委員会委員長/会派 自由民主党・無所属クラブ代表。
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*連載企画【議員さんってこんな人!】では、2019年4月の選挙で選ばれた市議会議員の方々へのインタビューを掲載します。普段の生活では接点の少ない議員さんですが、議員さんも一人の市民。その素顔、お仕事内容や浦安への想いを語っていただきます。乞うご期待!

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