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【浦安の音楽家インタビュー】浦安出身・弱冠19歳の作曲家が書いたチェロのためのソロ曲が、来る7月4日『バロック×モダン アンサンブル』で世界初公開! ぜひお聞き逃しなく…!―作曲家・与田和也さん

来る7月4日、J:COM浦安音楽ホールにて、浦安にゆかりのある若手~中堅の音楽家5名が集い、『バロック×モダン アンサンブル』のコンサートを開催します。出演する音楽家5名の皆さまに、音楽との出会いやコロナ禍で考えたこと、コンサートで聴いてほしいポイントなどをお伺いする連載【浦安の音楽家インタビュー】。最終回は、弱冠19歳の作曲家・与田和也(よだ かずや)さんです。

幼少期から楽譜が好き!自然と楽譜を書ていた

浦安出身・浦安在住の与田さん。お母様がアマチュアでヴィオラを弾かれており、お姉さんもエレクトーンやピアノを習っていて、物心ついたころには家に電子ピアノがあったと言います。「うちにあった電子ピアノには自動演奏機能があって、操作するといろんな曲を演奏してくれるんです。その演奏を聴きながら、付属の楽譜を追うのが好きだったみたいです。たぶん幼稚園のころですね、なんとなく記憶はあるんですが…」と与田さん。ただ楽譜を置いて気分を味わっているだけなのかと思いきや、ページをめくるタイミングが合っている(!)ので、お母様も「この子はちゃんと理解して楽譜を追っているんだ!」と驚かれたのだそう。

同じく幼稚園のころの与田さんが書いた楽譜です。「姉の音楽教室の送り迎えに、母に連れられて行っていたんですけど、待っている間のヒマつぶしに『何か書いてたら』って渡されたノートです。今見るとぜんぜん楽譜の体を成していないんですが、見て覚えたものを書きたかったんでしょうね」。落書きですよ、と与田さんはおっしゃいますが、いやいやかなり楽譜っぽい雰囲気を醸し出していますよね…!? いくら音楽が好きでも、ここまで特徴を捉えた楽譜を書けない気がします。幼いころから、楽譜に興味のある子だったのですね。

小学校低学年のころの与田さんが書いていた楽譜。曲名がきちんと付いていて、作曲をしようという意図を感じます。

小学校に入ってからは、ピアノを習い始めます。「実はバイオリンも習っていたんですが、練習嫌いで全然上達しなくて(笑)。このあたりはピアノを習い始めてから書いた楽譜です(上写真)。幼稚園のころのものよりも、だいぶ楽譜として読める形になっているんです。この前ちょっと弾いてみたんですが、変なところはいろいろあるけど最後はキチンと終止形で終わるんですよ」。曲名もしっかり付けられていて、これだけしっかり作曲をされているとは…驚きです。

※イメージ写真

小学校中学年ごろからは作曲ソフト『フィナーレ』を使ってパソコンで作曲をするようになり、こうした手書きの楽譜は残っていないのだそう。「パソコンから出る音を聞きながら作曲していましたね。当時はゲーム音楽だったり、BGMみたいなものを作っていました」

作曲の先生との出会いで、意識が変わる

中学校では吹奏楽部に所属し、打楽器を担当します。勉強や部活動に励みながらも、作曲はずっと続けていた与田さん。そんな与田さんにとって転機となったのは、作曲の先生との出会いでした。「いろんなところで『作曲家になるんだ!』と触れ回っていました(笑)。そうしたら、ずっと通っているピアノの先生の知り合いの知り合いぐらいに、作曲の先生がいらして。一回作曲のレッスンを受けてみるか、と声をかけていただいたんです。そのころピアノのソロ曲を書いていたので、それを持っていって先生といろいろ話をしました。レッスンの最後に『また来る?』と言われて…そのあたりからですかね、本格的に作曲をする環境が整って、気持ちがついて来るようになったのは」。学校生活と部活動、ピアノ教室に加え、作曲のレッスンにも通うように。今まではパソコンから流れる音楽に耳を傾けるだけだったのが、「人が演奏する」ことを意識して、楽譜と向き合うようになります。

※イメージ写真

卒業後は音楽だけでなく一般教養も得られる高校を選び、千葉県立幕張総合高校へ進学。オーケストラ部に所属します。「高校でも打楽器を担当しました。3年生のとき、初めて吹奏楽の大編成の曲『明くる日へのファンファーレ』を作曲して、浦安の文化会館で行なわれた『ピュアクラシックコンサート』で初演されたんです」。なんとその時のレポートが『浦安に住みたい!web』にもありました! こちらです↓。

7/4に初演を迎えるチェロのための新曲は、友人の短歌から着想を得て書いた

現在は桐朋学園大学作曲家に在籍されている与田さん。来る7月4日の『バロック×モダン アンサンブル』では、モダンチェロのための新曲を作曲されました。ピアノ以外のソロ曲に挑戦されたのは初めてとのこと、作曲にあたって苦労されたことは何でしたか?「まずソロなので、他の楽器との絡みはない。その楽器を活かすことを第一に考えます。ただ自分はチェロを弾けないので、既にあるチェロのソロ曲をたくさん聴いて、楽譜を読んだり動画を見たりして楽器の特性を調べるところから始めました」

新曲を書くにあたり、イメージを固めるのは容易ではなかったそう。「いろいろ試していたのですが、どうも上手くいかなくて…。う~んどうしよう…と思っていたころのこと、短歌を書いている友人がいるんですが、その友人の書いた『』という十首連作の歌を思い出したんです。読み返して、これなら書ける!と思い切って今までのアイデアは捨てて、方向性を固めました。『鱗』の十首の連作に合わせて10曲書いて、最後の10曲目で生命力が一気に解き放たれるような、そんな構成です」

「パソコンで作曲をしていても、それなりに音は再現できるんですが、人が演奏するとその人の呼吸や解釈が乗るので全然違ったものになる。特に弦楽器はそれが顕著なんです。より人間的な音になるというか…今回のチェロのための新曲も、チェロ奏者の北嶋さんがどんな演奏をされるのか、とても楽しみです」。どんな曲なのか、そして北嶋さんがどんな演奏で聴かせてくださるのか…初演の7月4日が待ち遠しい!

浦安出身の若き作曲家の初演、どうぞお聴き逃しなく♪

「浦安には文化会館があって、音楽ホールがあって。今はコロナの影響で少なくなってしまったけれど、音楽イベントもたくさんありますよね。気軽に生の音楽を観に行ける、コンサートをやれる場所があるというのはとてもありがたい環境。音楽家の一人として、街に応援されているなって思います」。19歳とは思えない、落ち着いた雰囲気の与田さん。いろんな質問にも的確かつユーモアを交えながら答えてくださり、思わず時間を忘れそうになりました。現在大学で作曲を学ばれている最中ですが、今後も作曲を続けていきたいと話してくださいました。まずは7月4日の『バロック×モダン アンサンブル』で演奏されるチェロのための新曲、ぜひ聴きにいらしてくださいね!

*与田和也さんプロフィール…浦安出身。2019年、当時所属の千葉県立幕張総合高等学校シンフォニックオーケストラ部によって自作『明くる日のファンファーレ』が初演される。現在、桐朋学園大学作曲科に在籍。
Twitter

*【浦安の音楽家インタビュー】バックナンバーはこちら
チェロ奏者・北嶋愛季さん
ヴィオラ奏者・中島由布良さん
ギタリスト・岡本拓也さん
ピアニスト・桐榮哲也さん

【バロック×モダン アンサンブル 開催概要】
7月4日は、浦安の音楽家たちの力に触れてみてはいかがでしょうか? 浦安ゆかりの音楽家5名による、古楽器とモダン楽器どちらも楽しめるコンサート『バロック×モダン アンサンブル』。チケット販売はこちらのサイトにてもう始まっています。浦安音楽ホール5階事務室でもご購入していただけますよ。オンライン配信もありますので、外出が難しい・ご予定が合わない方はぜひオンラインからどうぞ♪

左上から、桐榮さん(ピアノ)・岡本さん(ギター)・与田さん(作曲) 左下から、中島さん(ヴィオラ)・北嶋さん(チェロ)
日時2021年7月4日(日)
14時開演(13時30分開場)
場所J:COM浦安音楽ホール コンサートホール
料金一般3,000円
学生2,000円(未就学児入場不可)
プログラムJ.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第2番(バロックチェロ)
G.P.テレマン, G.F. ヘンデル(古楽トリオ)
H. ヴィラ=ロボス: ブラジル風バッハ第5番よりアリア(ギター&モダンチェロ)
与田和也:モダンチェロのための新曲(世界初演)
C.ドビュッシー: チェロソナタ(ピアノ&モダンチェロ)
出演北嶋愛季 (バロックチェロ、モダンチェロ)
中島由布良 (バロックヴィオラ)
岡本拓也 (ギター)
桐栄哲也 (ピアノ)
与田和也 (作曲)
チケット販売バロック×モダン~アンサンブル in千葉 – パスマーケット (yahoo.co.jp)
音楽ホール5階事務室でも販売しています。
オンライン配信チケットバロック×モダン~アンサンブル – ツイキャス (twitcasting.tv)
*2021年7月9日(金)19時から7月23日(金)までチケット購入・視聴可能!

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