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【浦安の音楽家インタビュー】浦安の小学校でたまたま出会ったギターから、世界に羽ばたくギタリストへ。「支えてくれた浦安の街に、音楽で還元していきたい」—ギタリスト・岡本拓也さん

来る7月4日、J:COM浦安音楽ホールにて、浦安にゆかりのある若手~中堅の音楽家5名が集い、『バロック×モダン アンサンブル』のコンサートを開催します。出演する音楽家5名の皆さまに、音楽との出会いやコロナ禍で考えたこと、コンサートで聴いてほしいポイントなどをお伺いする連載【浦安の音楽家インタビュー】。第三回は、ギタリストの岡本拓也(おかもと たくや)さんです。

浦安の小学校でたまたま出会ったギターのレッスンが、人生を決めた!

小学校入学と同時に浦安へ引っ越してきた岡本さん。小さい頃から筋金入りの音楽少年なのかと思いきや、10歳までは全くの無縁だったんですって!「父が音楽好きで、昔から家ではいろんなジャンルの音楽が流れていましたが、特に音楽を習ってきたわけではなくて。私が小学校当時、浦安の小学校には地域連携事業の『ふれあいタイム』というものがありました。校外からいろんなジャンルのプロフェッショナルの先生たちが来て専門技術を教えてくれる…というクラブ活動のようなものですね。その中の一つが『クラシックギター』でした。たまたまうちには父が昔買っただけで弾いていなかったクラシックギターが取ってあって、せっかくだからギターやってみるか…と、『ふれあいタイム』の中のクラシックギターのレッスンに通うことにしたんです」。当時10歳で楽譜も読んだことがなかった岡本さん、先生の指を見ながら一つ一つ覚えていったのだそう。「曲が弾けるようになるとどんどん面白くなって、ギターの世界にのめり込んでいきました。当時ふれあいタイムでレッスンしてくれたのが平塚康史先生(故人)というギタリストの方なのですが、ギターの楽しさをたくさん教えてもらいました。ふれあいタイムで平塚先生に出会っていなかったら、今の自分はいなかったと思います」

(イメージ写真)

ふれあいタイムが終わったあとも、平塚先生の個人レッスンに通ってギターを続けていく中で、「そんなにギターが楽しいなら、もっといろんな世界を見てみようか」と連れていってもらったのがギターのジュニアコンクール。同世代の子どもたちが真剣にギターに向き合っている姿を目の当たりにし、岡本さんの心に火がつきます。「すごい世界があるんだ、もっと上手くなりたい!と思いました。平塚先生に紹介していただいて、篠原正志先生のレッスンにも通いはじめ、技術や音楽の内面を磨きました。中学高校と水泳部に所属していたんですが、部活から帰るとずーっとギター弾いて、ギター抱えたまま寝ちゃって朝起きて朝練行って…みたいな生活でしたね。本当、尋常じゃないくらいギター弾いていたと思います(笑)」。全国学生ギターコンクールを始め、数々のコンクールにて賞を重ねていく中で、音楽の道に進むと決意。高校卒業後はオーストリアのウィーン国立音楽大学へ留学します。“音楽の都”と呼ばれるウィーンは、毎晩のように世界の一流アーティストがコンサートを行い、人々の生活に音楽が密着している街。たくさんの刺激を受け、2018年に同大学院修士課程を満場一致の最優秀成績で修了します。

生まれ育った日本で生活の基盤を築きたいと、卒業後は日本へ戻った岡本さん。国内外で数々のコンサートに出演し、ギタリストとして幅広く活躍されます。

音楽や芸術を捨ててはいけない

精力的に活動をはじめて1年後、新型コロナウイルスによって社会が一変。コンサートが次々に延期・中止となる中、一番苦労したのはモチベーションのキープだったと言います。「最初は『ゆっくりできるなぁ』くらいに構えていたんですが、だんだんとそれが絶望に変わっていって。いつかは終わると信じて、次お客様に披露するときにはみんなをビックリさせたいと、自分磨きに徹していました」

2021年4月4日に行われたコンサートにて

秋くらいからコンサート自体は徐々に増えてきたそうですが、1年経った今でも猛威をふるう新型コロナウイルス、収束の気配は見えません。「音楽や芸術って、不要不急と思われるかもしれません。でも、音楽・芸術というのは感情で表現するものであり、感情は人が人たる所以ではないでしょうか。だからこそ、音楽や芸術を捨ててはいけない。私自身ギタリストとして、流行りや小手先のものではない“本物”をつくりたい。力のある演奏者が演奏すると、音楽をよく知らないお客様もグッと魅き込まれるんです。イイものってわかるんですよ。私の演奏を聴いて、ギターの魅力を感じてくださる方が増えると良いなと思いますし、お客さんを魅き込める奏者になっていきたいです」

身近な楽器であるギター。来るコンサートでは、19世紀のギターの有機的な音色を楽しんで!

改めてギターの魅力をお伺いすると、「比較的身近な楽器で、いろんなジャンルの曲が弾けること。他の楽器に比べると音は小さいですが、両手で弦に触れて直接音が出る原始的な楽器なので、思いがそのまま音になるというのも魅力ですね」。弦を抑えている左手の指を見せていただくと、こんなに立派なタコが! このタコ、2週間くらい演奏しないと取れてしまうそうなのですが、タコのない柔らかな指だと弦を抑えるのがすごく痛いんですって…「だからサボれないんです(笑)」と岡本さん。

来る7月4日のコンサート『バロック×モダン アンサンブル』で、岡本さんは前半のバロック曲で19世紀につくられたギター『ロマンティックギター』を演奏されます。「バロックチェロ・バロックヴィオラとのアンサンブルなので、年代を正確に合わせるならばギターではなくリュートという楽器になるのですが、あいにく手に入らなくて…。少しでも時代を遡って、19世紀のギターを使います。現代のギターに比べて音が小さく、有機的な音色がするんですよ。7月のコンサートではぜひ、そんな昔の時代の音色を楽しんでほしいです」

2021年4月4日に行われたコンサートにて

育った街・浦安へ、音楽で還元していきたい

岡本さんが育ったのは新浦安ですが、帰国後は一時期堀江に住んでいた経験があるそうです。「新しい街、人情味あふれる昔ながらの街…いろんな面があって、浦安って面白いですよね。浦安は芸術に力を入れている街だと感じます。温かく見守ってくださる方、応援してくださる方がたくさんいて、これからはそんな方たちに音楽で還元していきたい。純粋に『この人の音楽を聴きたい』と思ってもらえるように、これからも成長していきたいです」。演奏活動はもちろん、後進の育成にも力を入れたいと、個人レッスンの受け入れや、都内の高校で非常勤講師もされている岡本さん。いずれはオリジナル曲の作曲にも取り組んでいきたいと話してくださいました。今後のご活躍、とっても期待しています!

岡本拓也さんプロフィール…福岡県に生まれ、小学校入学から浦安で過ごす。ウィーン国立音楽大学にてアルバロ・ピエッリに師事、2018年同大学院修士課程修了。国内外のコンクールにて優勝を重ねる。2019年のファーストアルバム「7つの指輪」がレコード芸術特選盤に選定。
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*6/6(日) 島村楽器ビビット南船橋店にて楽器聴き比べ、6/12(土)松戸のアートギャラリー『Ten→Sen』にてサロンコンサートが予定されています。最新情報はホームページ、各SNSよりご確認ください!

*次回はピアノ奏者の桐榮哲也さんへインタビューの予定です。お楽しみに!
*【浦安の音楽家インタビュー】バックナンバーはこちら
チェロ奏者・北嶋愛季さん
ヴィオラ奏者・中島由布良さん

【バロック×モダン アンサンブル 開催概要】
7月4日は、浦安の音楽家たちの力に触れてみてはいかがでしょうか? 浦安ゆかりの音楽家5名による、古楽器とモダン楽器どちらも楽しめるコンサート『バロック×モダン アンサンブル』。チケット販売はこちらのサイトにてもう始まっています。浦安音楽ホール5階事務室でもご購入していただけますよ。ぜひ楽しみにしていてくださいね!

左上から、桐榮さん(ピアノ)・岡本さん(ギター)・与田さん(作曲) 左下から、中島さん(ヴィオラ)・北嶋さん(チェロ)
日時2021年7月4日(日)
14時開演(13時30分開場)
場所J:COM浦安音楽ホール コンサートホール
料金一般3,000円
学生2,000円(未就学児入場不可)
プログラムJ.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第2番(バロックチェロ)
G.P.テレマン, G.F. ヘンデル(古楽トリオ)
H. ヴィラ=ロボス: ブラジル風バッハ第5番よりアリア(ギター&モダンチェロ)
与田和也:モダンチェロのための新曲(世界初演)
C.ドビュッシー: チェロソナタ(ピアノ&モダンチェロ)
出演北嶋愛季 (バロックチェロ、モダンチェロ)
中島由布良 (バロックヴィオラ)
岡本拓也 (ギター)
桐栄哲也 (ピアノ)
与田和也 (作曲)
チケット販売バロックxモダン~アンサンブル in千葉 – パスマーケット (yahoo.co.jp)
音楽ホール5階事務室でも販売しています。
オンライン配信チケットバロックxモダン~アンサンブル – ツイキャス (twitcasting.tv)
*2021年7月9日(金)19時から7月23日(金)までチケット購入・視聴可能!

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