浦安ってこんな街!
5.302019
【街頭パフォーマンス ライセンス申請制度】が開始された浦安で、「路上演劇祭」の開催は可能か!?
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今年、浦安市で【街頭パフォーマンス ライセンス申請制度】がスタートしました。申請者のうち、審査に通った個人・団体が今後、新浦安駅前ステージなどでパフォーマンスする許可を得られるというシステムのようです。
街頭(路上)パフォーマンスについては以前、浦安に住みたい!Webで、このような記事を書いたことがあります。
街頭パフォーマンスと聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
弾き語り? パントマイム? ストリートダンス?
1970年代頃に盛んだったという、【路上演劇】はいかがでしょう?
演劇の手法(ロールプレイングなど)は、以前からよく企業研修で使われています。近年、話題の演劇ワークショップでは、与えられた役柄を演じ合う中で、他者への理解が深まり、自覚のなかった差別意識に気づかされ、行動や言動に注意するようになったなどの報告例もあり、教育現場でも注目されているようです。
ところが…。演劇関連のイベントについては市内であまり耳にしたことがありません。音楽祭や、ダンスフェスティバルは、しばしば目にするのに…。
ミュージカルのイベントは多く、ミュージカル団体さんも浦安市に複数あるようですが、ストレートプレイ(演劇)については、四年前に取材させていただいた団体さんが、浦安市唯一の演劇サークルだとお聞きした覚えがあります。
劇団数自体が少ないのだから、演劇イベントが見当たらないのも当然です。
「演劇祭、いいよね! 浦安でも是非できたらいいね」。そう語るのは、浦安生まれの浦安育ち、今も浦安に暮らす生粋の浦安っこ、牧野隆二さん。
静岡を拠点とする劇団SPAC(Shizuoka Performing Arts Center)所属の役者さんですが、市内小学校、公民館文化祭などでも愉快なお芝居を披露。こち浦(こちら浦安情報局)内のミニドラマでも活躍されているので、「あ、この顔見たことある!」という方も多いのでは?
そんな牧野さんが、世田谷で行われる【路上演劇祭】(!)に出演されるというので、5月末の週末、京王線・千歳烏山駅に出かけてきました!
5月と思えない真夏日の中、世田谷区千歳烏山区民センター(公民館と市役所の複合施設)前の広場では、個性的なコスチュームに身を包んだアーティストたちが汗を滴らせながら、パフォーマンスを披露!
演劇だけでなく、ギター弾き語り、ダンス、漫才、「ゆるい出しもの」と銘打ったパフォーマンス…。結構なんでもありなんですね!
こちらはご当地アイドル【ちとからファイブR】のみなさん。“ご当地あるある”を盛り込んだ歌詞が最高!
ダンス、歌、コントと三拍子揃った、ちとからファイブR。チーム名は千歳烏山の略語のようですが、ちなみに地元の人が地名を略すときは、たんに「烏山」なんだそうですよ(笑)。
千歳烏山・路上演劇祭Japan2019は二日間、25日の初日は11時〜19時近くまで、翌日は朝10時〜16時45分までと一日中プログラムみっちりです!
右は、手作り感満載の立て看板、…いや立ってはいない?
こちらは千歳烏山の想い出を語り合う、【烏山ヒストリーワークショップ】のコーナー。
そういえば、浦安にも、回想法【浦安想い出語りの会】という団体さんがありますね!
「浦安でも路上演劇祭開催できたらいいな」と千歳烏山の想い出とは関係ない話を展開するも、「浦安はテーマパークもあるし、こういったゆるい感じじゃなく、もっと洗練された演劇祭になりそうですね」とスタッフの方が気さくに会話に応じてくださいました。
洗練されたものを好む、目の肥えた方が、確かに浦安には多そうです。しかし、路上でやるのなら、赤ちゃんからお年寄りまで、また劇に興味のない若者たちも巻き込んで、たとえ洗練とはかけ離れていても、浦安らしいユニークな演劇祭ができたらいいな、と個人的には考えます。
さて、この日、浦安在住の役者・牧野さんはと言うと、…。
区民センターの片隅に座って仲間たちとメイク中!(笑)メイク姿でポーズまでとってくださる素敵なお仲間。
演目は、【URARA×タカハシカナコ×すぱんきー「M島KN楽集より『踊り子狂想曲〜俗悪な人々〜』」(演劇)。伏せ字になっていますが、有名なあの(、、)作家の戯曲がベースとなっているそうです。
パフォーマンス開始前、役者たち自ら、その場で折りたたみ椅子を配置。即席の観客席を作ります。
演者と観客の距離がものすごく近く、ステージと客席との垣根が消えてしまうように感じた瞬間が何度もありました。観客が劇の一部として取り込まれてしまうのです。これぞ、路上演劇の醍醐味!
70年代頃の演劇シーンを彷彿とさせるような、パンチの効いたエネルギッシュなお芝居。いきなり浦安の路上で公演したら、市民の度肝を抜いてしまうかな?(笑)
かつて、漁師町だった浦安では、祭ともなれば、歌や踊りの愛好家たちが、玄人はだしの芸を次々に披露して拍手喝采を浴びたと言います。浦安って昔から、芸事が盛んな街だったんですね!
芸術的知識や教養を身につけた専門家の専売特許というだけでなく、もっと無邪気で自由な発想のアート(美術シーンだけでなく、劇や歌や芝居を含む)があってもいい…。そんなことを日々考えている身にとって、世田谷・烏山の路上演劇祭の空気感は、まさに、それを具現化したもののように思えました。
浦安で今、このように結構なんでもありの感じの演劇祭を開催するのは難しいかもしれません。
でも、演劇にだって音楽やダンスに負けないくらいの「パワー」があるのだから、いつか、浦安でもこんなエネルギッシュな「路上演劇祭」が行われたらいいな。
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