浦安ってこんな街!
5.212025
【街レポ!vol 9:浦安市の○○に住みたい!】今月は…「高洲に住みたい!」

浦安市には、猫実、当代島、北栄、堀江、富士見、東野、鉄鋼通り、富岡、今川、弁天、海楽、入船、美浜、舞浜、港、高洲、日の出、明海、千鳥と19 の行政区画があります。その中の1 つの地域の中の、そのまた1 つのスポットに注目して、どんな場所なのかを調べるのがこのコーナー。
浦安市の南端、東京湾に面して広がる「高洲」。どこかなつかしい「漁業の街」を思わせる一戸建てエリアと、パームツリーに囲まれた高層マンションが並ぶリゾートのようなエリアが共存しています。「境川」と「東京湾」の水辺、公園の多さ、豊かな緑が、まるで自然の中にいるような解放感。それでいて教育・福祉・商業施設も整い、「浦安の新しい街」として注目されてきました。
海の記憶とともに生まれた街






昭和初期まで、高洲や今川一帯には広大な浅瀬・干潟が広がっていました。この場所では、アオギスという魚を「脚立に乗って」釣るという独特な漁法が行われ、浦安の夏の風物詩として親しまれていました。昭和55年には、第2期海面埋立事業によって「東葛飾郡浦安町高洲」が誕生。かつて「高洲」と呼ばれていた漁場そのままに、現在の地名として残っているんだそうです!



実は「高洲」の埋立と分譲には、大きな背景がありました。それが、「漁業権放棄」の補償に伴う住宅用地の優先分譲です。特に高洲は、「次男・三男対策」と呼ばれ、家督を継ぐ長男以外の兄弟たちの生活を支えたとも言われています。そして、浦安の漁業文化の記憶を伝えている「漁業記念公園」(通称カメ公園)もまた「高洲」にあります。園内には、かつての漁業の繁栄を象徴する「漁業記念碑」、天皇陛下が植樹された銀杏の大樹、そしてアサリをかたどったオブジェや浦安の原風景を描いた壁画も。「高洲」が新しくもどこか「漁業の街」を感じさせるのは、こんな背景があるからかもしれません。ぜひ訪れて、浦安の歴史を感じてみてください。
バランスよく揃う施設
一戸建てエリアでは、もともと約70坪のゆとりある敷地が主流でしたが、近年は一つの土地を二つに分けて販売するスタイルも増えています。それにより、比較的手の届きやすい価格帯の物件も登場し、若いファミリーが新たに住まいを構えるケースも増えています。マンションエリアでは、海が見える眺望やゆとりある間取りに惹かれて都心から移り住む方も多く、共働き世帯や子育てファミリーに人気。福祉、医療、そして自然環境もコンパクトに整い、特に教育に関しては、幼稚園や保育園から大学までが揃った文教地区としての顔も持ち合わせています。また、「特別養護老人ホーム」や地域福祉施設も充実しているため、シニア世代にとっても安心で、市内各方面のバス便も多さとアクセスの良さも相まって、どの世代も暮らしやすさが詰まったエリアです。
公園・スポーツ施設・自然いっぱい!



海が一望できる展望台に、長~いローラー滑り台、ワクワクが詰まった「高洲海浜公園」は、休日のお出かけの定番! 芝生広場やパークゴルフ場もあり、家族みんなで一日楽しめる公園です。春には桜が見事な「高洲中央公園」も人気のスポット。園内には少年野球場やテニスコートも整備され、スポーツを楽しむ人たちの元気な声が響きます。また、東日本大震災の際に液状化で盛り上がったマンホールが「記憶のモニュメント」として残されています。自然の力や防災への意識を改めて感じる場所にと、次世代へ伝えているんですね。大きな黄色のジャングルジムが目を引く「太陽の丘公園」(通称オムレツ公園)や、泥んこになって思いきり遊べる「こどもの広場」も「高洲」ならではのスポット!虫とりや木工作、火をおこしてマシュマロを焼く―、なんてまるで小さな冒険のような遊びが日常の中で楽しめます。さらに、「高洲」にはプロラグビーチーム「浦安D-Rocks」のホームグラウンド「浦安Dパーク」もあります。公開練習では、世界レベルのプレーを間近で見ることができるとあって、ファンの方々にとっても楽しみな場所のひとつ。普段の暮らしのすぐそばに、そんなドキドキ体験があるというのも、この街の魅力ですね。そして、ちょっとユニークなのが海沿いにある人工岩「ミッキーロック」! ここは、RCクローラー(ラジコンカー)愛好家の間で関東屈指の走行フィールドとして知られていて、リアルな岩場に思わず見入ってしまうほど。遠方からもファンが集まるそうですよ!
老舗からニューオープンまで続々



昨年オープンした「すし処 ひお㐂(ひおき)」は、本格的な江戸前寿司を気軽に楽しめるお寿司屋さん。最近は木〜日曜限定のランチも始まり、特に日替わりの海鮮丼は「コスパ最高」と話題!お米ソムリエとスポーツフードマイスターの資格を持つ店主が手がける「Coco Kara」は、素材にこだわったやさしい味わいのおにぎり専門店。ひとつ頬ばるたびに、体も心もふわっとほぐれるような、そんなおにぎりが魅力です。「美桜鶏」を使った炭火焼きや、天ぷらが自慢の「居酒屋 えび寿家」も今年オープンしたばかり。仲間とワイワイ過ごしたくなる、アットホームな雰囲気も魅力です。創業112年の老舗「西金」は、言わずと知れた佃煮専門店。甘辛く炊かれた佃煮は昔から変わらぬ味で、今も浦安市民のごはんのお供として愛されています。住宅街の一角にある宅配専門のお弁当屋さん「白いエプロン」は、お肉とお魚が選べてお野菜もたっぷりな日替わりメニューが人気。忙しいママやお年寄りの強い味方です! 宅配のほか事前予約でお店受け取りもOK。やさしい味わいと家庭的な雰囲気で人気の「もぐもぐキッチン」は、「街のごちそう食堂」という言葉がぴったり。かじきの照り焼きに小鉢3種、ごはんと味噌汁までついたランチは、お腹も心も大満足間違いなし!制服・体操服・園グッズまで揃う「スクールライフ」は、急なお直しや買い足しにも柔軟に対応してくれる子育て世代の心強い味方。文房具や学校用品が揃う「東栄堂」は、学校への算数セットの納品なども行う、地元の教育現場を支える頼もしい存在。どちらも日々の暮らしになくてはならない頼れるお店たちです。



「高洲」の未来にも注目!
高須海浜公園の境川側に「公園整備予定地」があるのをご存じでしょうか?昨年には住民アンケートが実施され、1407件の声が集まりました。一番多かった意見は「カフェや売店がほしい!」という声。海を眺めながらのんびり…そんな風景が近い未来に実現するかも!?そのほかには「海の景色を楽しめる施設」「のんびりくつろげる空間」「ドッグラン」「スポーツ施設」など、期待が膨らむリクエストがたくさん!市民の声が反映されるのでしょうか。今後に期待しています! また、現在「高洲公民館」に併設されている「浦安市役所高洲移動防犯ステーション」では、「高洲交番」を新たに誘致する構想も進んでいます。地域の安心・安全を守る体制もさらに整備されていきそうです。
まだまだ知らない魅力がいっぱいだった「高洲」。どこか懐かしくて、でも新しい――そんな街のこれからに大いに期待していきたいです!

※編集室が独自で取材しまとめた記事です。もし記事の内容に誤りがございましたら、お知らせいただければ幸いです。
※この内容は、フリーペーパー「浦安に住みたい!」2025年5-6月号に掲載された内容です。
※フリーペーパーに掲載されている日程が変更になる場合があります。最新情報はそれぞれの店舗・主催者にご確認ください。
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