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浦安ってこんな街!

【議員さんってこんな人!】本が大好きな女の子は、地域活動と震災の経験を経て市議会議員へ。今日も地道にコツコツ活動しています!—芦田 由江さん

浦安市議会議員の素顔をレポートするインタビュー企画【議員さんってこんな人!】。第9回は、地域活動の中から市議を志した芦田由江(あしだ よしえ)さんです。

子どものころはインドア派。本が大好きな女の子でした

芦田さんの生まれは、福島県会津美里町。田んぼや畑、豊かな自然に囲まれた地域で幼少期を過ごします。「でもあんまり外では遊ばず、家で過ごすことが多かったですね。本が好きな子どもで『少年少女世界の名作』なんかを片っ端から読んでいて、将来は本に携わる仕事に就きたいと思っていました」。高校・短大と進学し、就職活動では大手出版社の最終面接まで残った芦田さん。「でもね、2人に1人受かる最終面接で、見事落ちてしまって…結局、本に関わる仕事には就けなかった。でも気を取り直して、お給料の良いところを選ぼうと思って(笑)、東京の保険会社に就職しました。そこで夫と出会って、結婚することになったんです」


当時の職場は日本橋。結婚を機に新居を探し、見つけたのが東西線沿線の浦安駅近くのアパートでした。「引っ越してから夫と一緒に自転車でお出かけしたとき、たまたま富岡のマンションが売っていたのを見つけて。縁あってそこを買うことになって、富岡に10年住みました。子どもが2人生まれて手狭になってきて、もう少し広いところを…と思ったときに、ちょうど日の出の『海風の街』の分譲が始まったんです。すごく人気のマンションで、倍率200倍のところダメもとで応募してみたら、なんと当たっちゃったの!」。子育てをする中で、街のことに興味が出てきた芦田さん。小学校のPTA会長を務めたり、阪神大震災を機に団地内で防災部を立ち上げたり、夏祭りを取り仕切ったり…地域の中で精力的に活動されます。

地域活動、そして震災の経験を経て、市議会議員を目指す

得意だった料理の腕を買われ、「高齢者問題研究会ユーユー」というボランティア団体にも所属します。「お年寄りを招いて一緒に食事を食べたり、一緒に手芸をしたり。今の高齢者サロンの草分け的な存在で、当時の市長や社会福祉協議会の方も視察に来られていた団体でした。最初は料理スタッフとして入ったんですが、先代が代表を辞めるときに代表を引継ぎ、そこから高齢者の防犯問題や、終の棲家について考える会を開催したり…高齢者に関する課題を見つけて解決していくのは、とてもやりがいがありましたね」

「並行して、市民活動センターの立ち上げにも関わっていました。公募の運営委員になって10年、なかなか意見がまとまらなくて…私ともう一人が中心になってNPO法人を立ち上げ、運営の業務委託を受け、その中で市民活動コーディネーターとして活動を始めたんです。これが2010年のこと、この活動を生涯の仕事にするつもりでした」。ちょうどその頃、「新町の市民の声を代表する議員が少ないから、市議に立候補してみないか」と芦田さんに声がかかります。「市民活動センターは立ち上げたばかりだったし…三日三晩寝ないで考えました。でも迷いながらも、NPOの活動目的でもある『生活の中から課題を見つけてそれを解決していくこと』は政治家の仕事でもあるなと思うようになって、翌年の市議選に出馬を決めたんです」

2011年4月の浦安市議会議員選挙の直前に起こった東日本大震災。芦田さんの住む「海風の街」も、液状化の被害を受けます。「敷地内は地盤沈下して段差が出来てしまい、上下水道が使えなくなり、大きな被害でした。でもこの時に、政治の力を強く感じたんです。当時の市長が国にかけあって、液状化被害を激甚災害として認めてもらったおかげで、インフラの老朽化が全国的な問題となっていますが、浦安市は被災した上下水道管の取替えを国費で賄うことができました。いざ何かがあったとき、行政だけでは手の届かないところを、新しく仕組みをつくる『政治の力』があれば解決できるんだと気づかされた出来事でした」。そして混乱の最中行なわれた2011年4月の市議会議員選挙にて、初当選を果たします。

「市民の目線」から、疑問や問題点は行政に問い続ける

市議になってからは「市民の目線」を大切に活動を続けているそうです。「地に足を付けて仕事をしたいので、常に現場を持つようにしています。自治会やサロン内での活動に参加したり、今まで関わっていた高齢者問題はもちろん、近所に住む息子と娘の孫育ての側面からも感じることは多いですね」。浦安に移り住んで子どもを産み育て、呼び寄せた両親を看取り、墓地公園への埋葬も経験された芦田さん。認知症の実母の介護は現在進行中で、在宅介護を経て現在は市内グループホームへの入所されているのだそう。「ゆりかごから墓場まで」という言葉がありますが、まさにその全てを浦安で体験されたからこそ、感じている様々な想いが活動の原動力だと言います。


これまでも欠かさず一般質問をされてきた芦田さん、今まで何回も取り上げてきたのが高齢者の食の問題です。「高齢になると、そんなに食べなくてもいいや~と粗食になってしまう方が多いのですが、年をとっても健康でいるためにお肉は必要。健康な高齢者が増えれば、介護費や医療費が少なくて済みます。行政は差し迫った『治療』には目を向けますが、健康を『維持』して『予防』することにはなかなか人を配置してくれない。目の前のことに追われてしまうのは仕方ないことではありますが、見えない部分にも力を割いてほしいと指摘するのも私たちの仕事です。昨今『フレイル予防』と言って、高齢者の虚弱体質の予防について、国が取り上げるようになってきました。医療や介護などにかかる社会保障給付費は、2040年には現在の1.6~1.9倍の水準になると推計されているため、国は男女とも健康寿命を3年延伸する目標を掲げたとのことです。こうした国の動向に、市としてはどのような方向性を打ち出すか、注視したいと思います」


また、子どもの問題も「孫育て」の体験から取り上げてきました。「私立保育園と公立保育園、どちらにもそれぞれ孫が通っていて、話を聞くと保育の内容がけっこう違うんです。もちろん私立保育園はより保護者に選んでもらうために特色を強く打ち出している、それはわかります。でも幼児の段階から格差が生まれてしまうのはどうなんだろう…という思いがあります。現在の子育て支援は昔に比べれば隔世の感がありますが、しかし、その支援が全ての浦安の子どもに等しく行き渡っているのかという点においても行政に問いかけていきたいです」

地道にコツコツ、カタチにしていく

議員のやりがいをお伺いすると、「市民のためによかれと思って提案したことが、カタチになっていくこと」。昨期までの2期6年の間、転んで怪我をする人が後を立たなかったというシンボルロードにあった頑丈な石の車止め、これをゴム製のポールへ変更したり、震災の復旧と同時にシンボルロードに自転車道を作ったり、墓地公園に樹林墓地を提案したり…「お金のかかることって、なかなかカタチにならないんですけどね」と芦田さん。

「世の中の流れをキャッチして、そのちょっと先を提案していくのが好きですね。最初は『この人何言ってるんだろう?』と思われて笑われたりもするけれど、言い続けてそれが実現していったときは『ほうらね!』って思っちゃう(笑)」。生活に転がっている情報の中から問題をキャッチして、そこから解決方法を調べ、提案し、カタチにする。そんな活動を地道にコツコツと積み重ねていく、それが芦田さんのスタイルなのだと感じました。お忙しい中、ありがとうございました!


芦田由江さんプロフィール…1955年福島県生まれ。2019年4月に行なわれた浦安市議会議員選挙にて1,512票を獲得。現在3期目。無所属。
http://www.ashidagogo.net/katudou.html

連載企画【議員さんってこんな人!】では、2019年4月の選挙で選ばれた市議会議員の方々へのインタビューを掲載します。普段の生活では接点の少ない議員さんですが、議員さんも一人の市民。その素顔、お仕事内容や浦安への想いを語っていただきます。乞うご期待!

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