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『浦安からタイ・ラオスの子どもたちへ』敷居が高いと思っていたボランティア、誰もが気軽に文房具を寄付できる!

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タイ・ラオスの子どもたちに文具を届けている団体があることをご存知ですか? 浦安市まちづくり活動プラザの3F(旧入船北小跡)に事務所を構える“タイの子供たちを支援する会「コープクン・マーク」”。みなさんから寄せられた文房具・楽器・運動具をタイやラオスの田舎の学校に寄付をされている団体です。1991年の設立以来、タイの小学校に図書館を建てたり、給食施設を作ったり、雨水を溜めて飲んでいる学校に浄水器を設置するなどの活動を行ってきました。28年と長きに渡るボランティア活動で、今年は特にラオスへの文房具寄贈に力をいれているとのこと。

「ラオスのサワンナケートに発送予定でいる寄贈品を、9月1日に、皆さんから寄せられた品を梱包する作業をします。都市部では物が増えて豊かになっていく一方、取り残されている田舎の農村の学校では、文房具や教材がまだまだ足りない状況なんです。特に、ラオスの田舎では、図書館のない学校も珍しくありません。町に出ないと文房具店がないのでノートや鉛筆以外の入手が難しいのです。」と、実際に支援先を訪問しているボランティアの亀山さんにお話しを伺いました。

贈り物として届けたい

(亀山さん)「浦安市市民活動センター主催の”若者のための夏休みボランティア(通称 夏ボラ)”のプログラムを通して申し込んだ26名の学生と、神田外語大学タイ語学科の学生や関東国際高校の生徒がこのプロジェクトに参加してくれています。(ちなみに夏ボラの参加者は中学生から大人まで参加されているそうです。)
年に5回行われる梱包作業は、学生のお休みに合わせて行われ、この9月1日に3回目の梱包作業が行われます。この日までに浦安市まちづくり活動プラザに集まった文房具が開封されます。筆記用具は試し書きをしてインクが出るものだけを選び、シャープペンシルには芯を詰め、ホッチキスには針を詰め、鉛筆や色鉛筆は1本1本削ります。これだけ手間をかけているのは『贈り物として届けたいから』。新品か比較的きれいな物を送れるよう、壊れたものや汚れているものがないかみんなでチェックします。選別された文房具は、1箱 30kgの段ボールに梱包され、約1ケ月かけて船便でラオスへ向います。

ラオス側では、協力者である専門学校教員のサイトン氏(開発教育の研究者)が待っています。到着した文房具は、日本と郵便システムが違うので、郵便局まで受け取りに行くことになります。そして勤務先の専門学校の職員室に保管させてもらいます。サイトン氏が休みの日に、100kg以上の文房具を車に積み込んで、遠方の小学校に運んでくれています。ラオスの田舎は道が舗装されておらず、どこまでもサトウキビ畑が続く土の道を丸1日かけて運ぶこともあります。こうしてさまざまな人の手によって浦安から送られた文房具が、現地の学校に到着します。」

ラオス山岳地方の子どもたち

―――ラオスの子どもたちが通っている学校はどんなところですか?


(亀山さん)「ラオスの田舎の学校は、今も木造の平屋作りです。通年で25~35度の気温なので、風通しのよい造りになっています。それでも1年で最も暑い3~4月の昼間の教室内は40度を超えることがあります。そんな時は、校舎を飛び出して、校庭の木陰で授業をします。教室は、電気がないのでやや薄暗い印象ですが、ガラスのない木枠の窓や、壁の隙間から入ってくる明かりで十分教科書が読めます。日本の昭和50年以前のような、懐かしい木の机に木の椅子で勉強しています。


時々教室には、ニワトリが入って来たりしますが、珍しいことではないので注意を奪われる子供はいません。公立の学校の子供たちは制服を着ていますが、山岳民族の子供たちが通う学校では制服ではなくTシャツに短パンの子供たちも大勢います。教員の中には、幼い子供を抱いて授業する先生もいます。近所から通ってくる子供たちは、昼休みには自宅に帰ってお昼を食べ、午後からまた通ってきて授業を受けます。多くの子供は、登校前と帰宅後に家の手伝いや弟や妹の世話をして過ごします。その合間に、学校の勉強の復習をするようです。」

―――亀山さんは実際に物品を届ける時もありますか?

(亀山さん)「はい。今は年に一度行ければいい方なのですが、文房具を届けに学校を訪ねると、校長先生が出迎えてくれ、学習の様子や学校の課題について話をしてくれます。そして校庭に生徒を集めて、日本から文房具が届いたので大切に使うようにという話をします。はじめて見る日本のかわいい文房具や、ラオスにはないピアニカには、みな興味深々。集まってきた生徒で人だかができるほどですなんです。各教室に分配された文房具は、まとめて箱に入れて、授業の時にみんなで使ったり。綺麗な新品の文房具は、成績優秀者の表彰の記念品に使ったり運動会の賞品になることもあります。」

皆さんが支援してくれた物品を贈るために

―――文房具をラオスに送るには輸送費用もかかると思いますが、送料はどのように集めているのでしょうか?
(亀山さん)「お送りいただいた品物をフリーマーケットで販売し、その売上げを輸送料(30㎏で1万円)に充てています。文房具・教材・楽器・絵本以外の品で、販売して構わない品物の寄付も募っています。また、文房具の中には、操作が複雑な最新の製品(ラオスの子供が使い方を理解出来ないもの)や、大人が使うような高価なものもあります。そういったものは販売に充て、輸送費にかえさせてもらっています。」

―――なるほど、フリーマーケットの売り上げも重要なんですね。どちらで開催していますか?
(亀山さん)「フリーマーケットは毎月第一日曜に、浦安まちづくり活動プラザ306にて行っています。次回は9月1日です。この日に合わせてボランティアによる梱包作業も行います。」

フリーマーケット開催日時 @まちづくり活動プラザ306

9月1日(日) 13:00~15:00
*学生ボランティアによる文房具の仕分け、梱包作業は13:00~17:00まで
10月6日(日) 13:00~15:00
11月3日(日) 13:00~15:00
12月1日(日) 13:00~15:00

―――物品をお渡しするのに期限など、どのように送ればいいですか?
(亀山さん)「期限はありませんが、平日10~16時までに浦安まちづくり活動プラザにお持ち込みいただくか、郵送にてお願いします。文房具とフリマ用の品を同じ箱に入れてくださって大丈夫です。」

―――どんな文具が必要ですか?
・タイ、ラオスでは青のボールペンを使います。青色または3色ボールペンで青色が出るもの。
・鉛筆、色鉛筆(未使用または2/3使えるもの。)
・シャーペン0.5のもの(芯を詰めてください)
・それ以外の筆記用具(書けるものを)
・絵具(半分以上使えるもの。バラも可) 
・パレット、筆箱、水入れ(汚れを落として)
・クレヨン、クーピー(半分以上のもの。バラも可) 
・消しゴム(新品または少しだけ使ったもの)
・定規、分度器、三角定規
・ホッチキス(針を詰めてください)
・横書きのノート(書いたページを省いて)
・2つ穴のパンチ
・ランドセル
・ボール類(汚れは洗って)
・ラケット類(テニス 卓球 バドミントン)
・縄跳び
・ピアニカ、リコーダー、笛(アルコール消毒して)
・タンバリン、カスタネット、トライアングル、メトロノーム
・算数教材 公文の教材

こうして必要な文具を見てみると、家に使用していないものがありそうです。中古品とはいえ、新品のようなキレイな状態でお送りしたいですよね。「お家に使っていない新品の文房具、使い終わったランドセルやピアニカはありませんか? 会社で作ったノベルティのボールペンや附箋など、眠っていたら、浦安まちづくり活動プラザ306へお送りください。」と亀山さんはおっしゃいます。そして今まで寄付をしてくれた方の中には「寄付品を持っていくことで自分もボランティア活動ができた」「新浦安の団体なので、寄付品を直接手持ちで届けられるので選びました。使わなくなったランドセルやラケットなどの大きなものを郵送で送るのは大変だったので…」「自分の子供がコープクン・マークの文房具発送の夏ボラに参加したので、活動の当日に子供と一緒にまちづくり活動プラザに持って行けました」というような声もあるそうです。

誰もが気軽にできるボランティア活動

「ボランティア」というとちょっと敷居が高いかも…そんな風に思っていた筆者ですが、文房具とあって身近なものなので、気軽に寄付がしやすいかもと感じました。また、フリーマーケットも毎月第一日曜に行われているので、お買いもの気分で伺えるのも良いかも! また、通念を通して寄付を受け付けているとのこと、期限を気にせずに行えるのも良いですね。今まで人の役に立つことなく生きてきた筆者ですが、自分でもできることを考えてみようと思いました。

タイの子供たちを支援する会「コープクン・マーク」

住所: 浦安市まちづくり活動プラザ306号室

メール: khoopkhunmaak@yahoo.co.jp *お問い合わせはメールでお願いします。
Web: khoopkhunmaak.com
電話: 047-355-4333(留守番電話)*お電話の場合は、お名前と電話番号を留守番電話に残してください。後日、折り返しお電話致します。
fax : 047-355-4333

 

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