市民による浦安の地域情報総合サイト

浦安ってこんな街!

浦安市で祝30回目!「境川にこいのぼりを泳がせる会」が続いている理由 ~ふるさと浦安に、残したい風景~

この記事は最後に更新されてから1年以上経っているため、情報が古くなっている可能性があります。
最新の情報をお探しの方はサイト内検索で最新情報がないか検索してみてください。

毎年ゴールデンウィークには、境川に市民から寄付されたたくさんのこいのぼりが泳ぎます。1994年から続けられているこの催しは、子どもたちの健やかな成長を願って、地域の方々とともに「境川にこいのぼりを泳がせる会」のみなさんが始めたもので、いまやこの時期、浦安の風物詩となっています。

長年続いているので浦安市主催のようですが、「市の協力を受けながら、当初より市民ボランティアの有志によって始まった会なんですよ」と教えてくれたのが、4代目の会長を務める設楽友香さんです。今年は記念すべき30回目のこいのぼりが泳ぐ予定とのことで、お話を伺ってきました。

設楽友香会長(下段中央)とメンバーの方々。平日は、スクールカウンセラーをしながら子育てと忙しい日々。週末に、こいのぼりの会の会長として周りの皆様に支えられながら活動をされています。「話して一緒に笑うだけでも立派な地域貢献!」是非ともお散歩がてら遊びに来てみて!

寄付されたこいのぼりが泳ぐ

(設楽会長)30年前、ご家庭で不要になったこいのぼりを寄付いただき、以来境川上空に泳がせてきました。発足当初は東京電力の協力もあり、今よりも大きなこいのぼりだったそうです。初代の会長にお会いしたことはありませんが、その当時からモノを大事にすること、再利用という形で市民が触れ合える機会を作ってくれたことに感謝しています。その当時のアイデアと想いが30年経った今も地域の方々に受け継がれているのです。2011年に東日本大震災の影響で大きな電柱が撤去され護岸の高さも変わり、今では市民の力だけで揚げられる規模に縮小となりましたが、それでも泳がせたい! と皆さんの声も大きく、現在では300旒(りゅう)以上のこいのぼりが、優雅に境川上空を泳いでいます。

その頃私は子育て真っ只中で、できることを手伝いながら参加するようになりました。子ども達が手作りしたこいのぼりを欄干に飾り、その子たちが親になって、またその子ども達が手作りこいのぼりを作成する…。とっても素敵だと思いませんか? 世代を超えて受け継がれている活動に参加することで、人と人との温かさを感じています。参加するようになって数年後、当時の会長が、残念ながら闘病の末お亡くなりになってしまいました。会としてこの活動をやめるか続けるべきか…。メンバーみんなで悩んだ末、やっぱり続けたい思いが勝り、現在に至っています。

最近では住宅事情により、ご家庭でこいのぼりをあげることが少なくなってきました。こいのぼりに限らず、伝統行事に込められた願いや意味を知り、家族や地域で祝うことは子どもたちの豊かな心の成長に繋がると考えています。私たちは日本の伝統文化を後世に継承するとともに、その活動において育まれる地域の繋がりが、子どもたちが豊かに育つ地域づくりに貢献できると考えています。

活動① 「こいのぼりの寄付」:丈夫なこいのぼりも風や雨で劣化するため、毎年新しいこいのぼりのご寄付がかかせません(現在は川の護岸が上がり、おおよそ1~2mほどのこいのぼりを集めています)また、こいのぼりに気持ちよく泳いでもらうため、イベント前の天日干しも欠かせない活動です。

すべては人との繋がり

現在協力いただいている団体は、「入船小中おやじの会」「美浜おやじの会」「富中親父の会」「富小お父さんの会」「発達障がい者等地域支援活動センター」「NPO法人スマイルー」「浦安市内認定こども園・保育園」「東京学館浦安高校」、その他市内の商店の方々や応援してくださる市民の皆様に支えられています。浦安市からの協力で補助金を頂いたこともありますが、それ以降は市民の皆様や全国からの寄付金で成り立っています。

2020年にコロナ禍でイベントは中止となりましたが、やっと今年、30回目を迎えることができます。コロナ禍による弊害で、開催にあたって多くの方にご支援をいただかねばならず、会員の方々と共に近隣の事業者をまわりました。イオン新浦安店では毎月11日、「幸せの黄色いレシートの日」に、お買い物をした黄色いレシートをさまざまな団体の専用BOXに入れていただくと、総額の1%を地域ボランティア団体などに寄付いただく制度があり、当会もご協力いただきました。イオン新浦安店でお買い物の際には、ぜひ黄色いレシートを入れていただけると嬉しいです!

毎月11日は、イオン新浦安店「幸せの黄色いレシートの日」

「この先も、境川の空に泳ぐこいのぼりと子ども達の成長を、地域の方々と共に見届けたい」と会長の設楽さん。温かい声に励まされ、またこのイベントが浦安で今後も続いていくことで新たな繋がりを皆さんにも感じてほしいと、笑顔で話してくれました。「境川にこいのぼりを泳がせる会」では現在も寄付やボランティアの方々を募集しています。皆さんの想いが風に乗って次の世代に繋がる素敵なイベント。ぜひとも皆でこいのぼりを泳がせよう!

活動② 2021年から、古くなり修復が難しいこいのぼりを、エコバックとしてさらに再利用をする活動も始めました。「Mitte」ミッテ(※1)の利用者さんやスタッフの方々がキットを作り、手仕
事を得意とするボランティアの方々が完成させます。会に寄付してくださった方々にお礼として活用することで、新しいこいのぼりの購入費ともなっています。

こいのぼりの寄付、市民ボランティアも随時募集しています!

ボランティアと聞くと、少しハードルが高いように思われる方もいるかもしれませんが、まずは自分のできる範囲で参加してみませんか? 当日の飛び入りボランティアも大歓迎! お話を伺っていると自分にもできることがあるかも! と思わせてくれる幅広い内容も魅力的です。こいのぼりの寄付や、お裁縫ができる方、またちょっとしたお手伝いをしてくれる方など、楽しくおしゃべりをしながら、皆さんで境川にこいのぼりを揚げませんか?


2023年「 境川にこいのぼりを泳がせよう」イベント日程

4月8日(土)10:00~ 天日干し@若潮公園(新浦安駅側エリア)
4月23日(日)9:00~ こいのぼり吊るし@若潮公園
4月23日(日)~ 5月7日(日)境川上空にこいのぼりが泳ぐ期間
(★ 5月2日(火)~ 市内園児の手作りこいのぼりを境川欄干(若潮公園側)に飾ります)
5月7日(日)11:00~ 14:30 イベント@若潮公園/ 15:00 撤収作業


境川にこいのぼりを泳がせる会
<お問合せ>
sakaigawa-koinobori@googlegroups.com
<ボランティアについて>
境川にこいのぼりを泳がせている期間中、境川の欄干に、会社名や協力団体名を掲示させていただきます。どうぞご協力をお願いします。
<ボランティア・寄付について>ボランティアや、こいのぼりのご寄付/郵送先、ご寄付のお振込み先などはこちらのホームページからご覧ください。

※この内容は、フリーペーパー「ゆうゆう手帖」Vol.38号に掲載された内容です。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローして最新情報を入手しよう

関連記事

月別アーカイブ

ページ上部へ戻る