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浦安ってこんな街!

ペルー出身・ホセさんの奏でる音色は、優しく、温かく、懐かしい。【globalうらやす】

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外国出身の方もたくさん住んでいる浦安。【globalうらやす】は、外国の方の視点で見た浦安や日本を、インタビューを通して語っていただく企画です。
3回目は、南米フォルクローレバンド「カルマンタ」に所属し、日本全国を演奏して回っているミュージシャン、ホセ・ウィリアムさん。ペルーの首都リマの出身で現在42歳。2003年に来日したときからずっと、浦安に住んでいらっしゃいます。

――ペルーというと、日本とはちょうど地球の反対側に当たる場所ですよね。
「そうですね。ペルーと日本は夏と冬がちょうど間逆です。リマは暖かくて住みやすいですが、アンデス山脈はそれこそ気温がマイナスになるほど寒く、アンデス山脈を越えた向こうのジャングルは雨が多くて蒸し暑い…ペルー国内には色んな気候があります」
aPeru_Lima首都リマの写真(参照:wikipedia commons)

――来日したきっかけを教えてください。
「ペルーにいたころ、日本の映画をよく見ていました。侍とか、昔の映画です。でもそのころは、まさか自分が日本で暮らすことになるとは思っていませんでした。16歳のころから音楽はやっていたのですが、違う仕事も色々していました。そして29歳のとき、日本のディズニーで演奏することに決まったのです。でも、その当時日本語はあいさつくらいしか話せなくて…来日してから一生懸命、日本語の勉強をしました」

――日本に来て驚いたことはありますか。
「太っている人がいないことに驚きました。みんな太ることを気にするんですね…ペルー人は、気にせず好きに食べるので。あと、お湯のシャワーが使えたり、トイレがどこにでもあってしかもキレイだったり、レストランなどのサービスがとってもいいこと! でも以前、レストランで隣のテーブルの方が、料理が遅いとかで怒っていたことがあって。こんなにいいサービスなので何で怒るの?って不思議でした」
――食事はどうですか?
「ペルーとは味付けが全然違うんですけど、僕には合います。わさびと納豆は苦手ですが…一番好きな日本食は、豚汁です!」

――来日してからずっと浦安にいらっしゃるんですね。
「はい、ずーっと浦安です。初めて来たとき、『なんてキレイな町なんだ!』と驚きました。インパクトが強かったです。リマも近頃は人口が増えて新しい建物もたくさん建ちましたけど、当時はこんなにキレイではありませんでした」
――浦安の好きなところはどこですか?
1313
「キレイで、広々としていて、公園や自然が豊かな場所が多いところです。浦安でも、WAVE101や文化会館、レストランやホテルなどで何度もコンサートをさせていただいています。今年もやりますよ!」

――どんな楽器を演奏されるんですか?
2011
「太い竹で穴が開いているのが『ケーナ』、この細長い竹をつなげてあるのが『サンポーニャ』。どちらもペルーの伝統的な楽器で、これは僕が作ったものです(ホセさんはお仕事として楽器制作もされています)。ペルーにはいろんな種類の竹があるんです。まず竹を取ってきて、それを5年ほど乾燥させてから作ります。『ケーナ』のほうは、さらに油を塗って焼いてあるのでこんな茶色になります。日本の竹でも作れないことはないけど、こんなに節が長いものってあまりないので、やっぱりペルーの竹のほうが向いているかな」

ホセさんの演奏を、少しだけ聞かせていただきました。
2006
・・・音のひとつひとつが丸みを帯びていて、どことなく懐かしい音色。でも、ペルーの温かな空気を運んできてくれているような、異国情緒も感じます。素朴なメロディと相まって、不思議と心の休まる、優しく、温かく、懐かしい音楽。

2021
『ケーナ』は穴の押さえ方で音の揺らぎやビブラートを表現できます。なんとなく日本の尺八と似ているような…これが懐かしさの正体かもしれません。

1989
『サンポーニャ』はハスキーな音色。細い竹なのに太いしっかりした音がします。 

――教室も開催しているとお聞きしました。
「はい。実は6月から、日の出公民館でケーナ教室を開催します。毎週火曜日、10時からです。浦安では個人レッスンは行っていましたが、こうした大勢対象の教室は初めて。少しでも興味のある方は、ぜひいらしてみてください!」
――ケーナは初心者でも音が出せるものなんですか?
2017
「笛と違って、口のところは少し切込みがあるだけなので、最初はなかなか…コツをつかむまで難しいですが、練習すればすぐに上手くなれますよ! ケーナが吹けるようになると、世界のメロディ何でも演奏できるので、とても楽しいです」

音色と同じで、優しくて温かい笑顔が印象的なホセさん。ゆったりと、でもしっかり前向きに構えた姿から、きっと教室でも生徒達の人気者なんだろうな、と感じました。今回のインタビューはホセさんお一人でしたが、フォルクローレバンド「カルマンタ」は他にも3名のメンバーがいて、それぞれ担当の楽器が異なります。皆さん全員で奏でるペルーの音楽を、一度聴いてみたいです。ホセさん、お忙しい中ありがとうございました!

ケーナ教室にご興味のある方・お問い合わせは、メール karumantajp@yahoo.co.jp へご連絡ください。また、来る5月29日には足立区の生涯学習センターで『皐月の空にアンデスの調べ』と題したコンサートが開催されます! 最寄は北千住駅、詳細はこちらをご覧ください。今後のコンサート・教室のスケジュールはホセさんのHPからご覧いただけますので、こちらも要チェック!

【globalうらやす】過去記事はこちら↓
「境川沿いをランニングするのが好き!」韓国出身・吳さんが語る、浦安の魅力【globalうらやす】
フィリピン出身・スーザンさんの経営する、フィリピン食材スーパーが超楽しい!【globalうらやす】

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