浦安ってこんな街!
1.292025
【街レポ!vol 7:浦安市の○○に住みたい!】今月は…「今川に住みたい!」
浦安市には、猫実、当代島、北栄、堀江、富士見、東野、鉄鋼通り、富岡、今川、弁天、海楽、入船、美浜、舞浜、港、高洲、日の出、明海、千鳥と19 の行政区画があります。その中の1 つの地域の中の、そのまた1 つのスポットに注目して、どんな場所なのかを調べるのがこのコーナー。
新浦安駅から若潮通りを進み、赤い橋の「今川橋」を越えた左側が「今川」。1968年の第1期海面埋立事業で誕生した街です。(同時期に東野・富岡・弁天誕生)かつてこの地には「江間川澪(えまっか・いまがわ)」と呼ばれる水路があり、漁師たちが親しみを込めて呼んでいたことが地名の由来になったそう(浦安市HPより)。浦安が市制を施行した1981年に今川も市の一部となり、翌々年に「今川一丁目~四丁目」の行政地名が整備されました(同年東京ディズニーリゾート開業)。しかし、当時は新浦安駅が未開業だったのもあり、通勤・通学には不便でまだまだ住宅はポツポツ…。空き地には背丈ほどのヨシが茂り、カエルやザリガニも捕れ、遠く現市役所付近まで見渡せたそうです。バス便も悪く、移動手段はもっぱら自転車。子どもたちは自転車で豊受神社や清瀧神社近くの駄菓子屋に通うのが日課。当時からの地域の足として今もなお健在の老舗自転車屋さんは今もなおその役割を続けています!
利便性と落ち着いた暮らしやすさが共存する街「今川」
1986年に舞浜駅が、1988年に新浦安駅が開業。都心へのアクセスが大幅に向上し、今川を含む中町地区は利便性の高い住宅地として発展しました。区画が広く静かな環境も、ファミリーに人気。また、アパートも多く、市内の大学に通う学生さんにも支持されています。「若潮通り」や「明海鉄鋼通り線」を通る「ベイシティバス」、今川内を走る「おさんぽバス」も便利。国道357号や首都高湾岸線も近く、車での移動も快適です。利便性と落ち着いた暮らしやすさが共存する「今川」は、多くの人に選ばれるエリアとなりました。
海から街へー漁師たちが紡いだ歴史
今川がまだ「海」だった頃、漁業権を手放す代わりに漁師たちにあたえられた代替地もこの「今川」だったそうです。当時を知る人からお話を伺うと、その土地の広さは漁師の規模や年収によって異なり、約100㎡、小さくても80㎡以上というまとまった広さ。東京近郊でこの広さの土地は貴重で、都心に住むお金持ちの間でも注目されていたそうです。(今川や海楽は主に漁業権を持つ本人や長男に、高洲はその次男・三男に渡ったそうです)しかし、この代替地を巡っては問題もありました。埋立前の「海」のまま土地の売買が可能だったため、未来の街の姿が見えない漁師たちは「宵越しの銭は持たない」という気質もあり、仲介業者を通じて土地を手放す人が多かったのだそうです。一方で、その土地を狙った「悪い人」たちが博打を持ちかけ、借金のカタに土地を奪っていた…そんな噂も。この反省を受け、後に代替地となった「高洲」では、埋立前の土地の売買は禁止されたそうです。歴史が重なり、かつて海だった場所は今では静かな住宅街へ。今でも今川記念公園内には、「漁場跡」を示す史跡表示板が設置され、浦安の歴史と、時代の移り変わりがそっと刻まれています。
スポーツ・アウトドアも楽しめる
閑静な住宅街が広がる今川ですが、実はスポーツやアウトドアを楽しむ施設も沢山あります。「今川球技場」や「今川多目的広場」 では、ソフトボールやサッカーを楽しむ子どもたちの元気な声が響きます。地域内にはスイミングスクールもあり、子どもたちに人気の習い事。そして、市内で唯一、焚火やキャンプができる「浦安市少年の広場」もあり、キャンプファイヤーや飯盒炊飯ができる設備が整っています。主に青少年の健全育成に関する団体に利用されていますが、「浦安プレーパークの会」が月に一度程度開催しているイベントには市民も自由に参加可能。自然の中で遊べる貴重な機会として、家族連れで賑わいます。(年始は2月2日開催予定!)初心者から上級者まで楽しめる社交ダンス教室の「遠藤ユキヒコ・ダンススタジオ」、元Jリーガーが運営する「PMAパーソナルジム」などは、健康作りや本格的なトレーニングに◎。子どもから大人まで、健康的でアクティブな暮らしが叶う―それも今川の大きな魅力です。
個性的・魅力的なお店たち!
「何もない街よ~」と住民の方は言いますが、実は個性的・魅力的なお店も点在しています! 新浦安エリアの希少な個人ラーメン店「麺と酒とカフェ RAMEN DON DON」は、お昼はラーメン、夜はラーメンが食べられるバーとして営業。透き通った琥珀色のスープが特徴のシンプルなラーメンや、「グリーンカレーラーメン」が楽しめます。家庭的な温かみが魅力の「キッチンカフェほっぷ」は、障がいのある方と地域の人々が共に過ごせる場所としての役割も担うご飯屋さん。立派な魚がメインの魚定食はコスパ抜群で、骨取り済みのサバが提供されるなど、小さな子どもやお年寄りにも優しい配慮。そして面白いのが、今、絶賛韓国ブーム!?という「すし処咲真」。韓国のタレント・カンナムさんが訪れYouTubeで配信されたことで話題となり、韓国から訪れるお客様もいるとか!新鮮な魚介と一品料理が楽しめるほか、動画内で紹介された「うにパスタ」が超絶気になります!コース料理のみでいただくことができるそうなので、気になる方は是非! 繊細で上品な味わいが魅力の「古式手打ちうどん 蔵」では、季節限定の「三番瀬うどん」が登場中。三番瀬のアサリは殻が薄いので、実がふっくらとした状態でいただけるんですって。隠れ家的和食店「和食ふじ」は、銀座や六本木で腕を磨いた店主が手がける本格和食店。普段使いからお祝いの席まで幅広く利用され、季節限定の日本酒と共に、その日一番美味しい旬の味を楽しむことができます。コースも有り!是非行ってみてください。
まだまだ、飲食店以外にも素敵なお店が揃います! コーヒーの香りに誘われて辿り着いたのは、生豆焙煎店「スウェル フレッシュネスコーヒー」。自分用にも贈り物にもぴったりの美味しいコーヒーが揃っています。センスの光るお花屋さん「Le popolus(ルポポラス)」。店先には可愛らしい寄せ植えが並び、店内はまるで森の中に迷い込んだような雰囲気。メインのお花に加えてグリーンや実ものが特徴的で、世界にひとつだけの特別な花束を作ってもらうことができます。そして、超隠れ家的ロードバイク専門店「自転車処 風輪」も見逃せません! 市内でスポーツサイクルを専門的に取り扱う店舗は少なく、地域のサイクリストにとって貴重な存在。昨年開催された「第1回 浦安クリテリウム」では、実行委員の一員として大会を盛り上げられ、浦安の自転車文化の発展にも貢献しています。
静かな街並みに、歴史と暮らしやすさが息づく「今川」。自然、スポーツ、そして人とのつながりが交わる―そんな魅力が詰まったエリアでした。
※編集室が独自で取材しまとめた記事です。もし記事の内容に誤りがございましたら、お知らせいただければ幸いです。
※この内容は、フリーペーパー「浦安に住みたい!」2025年1-2月号に掲載された内容です。
※フリーペーパーに掲載されている日程が変更になる場合があります。最新情報はそれぞれの店舗・主催者にご確認ください。
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