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連載【浦安の高齢者施設を知ろう】Vol.5|住み慣れた地域だからこそ複合型高齢者介護施設「しずか荘」デイサービス・グループホーム・特別養護老人ホーム・居宅支援事業所編

社会福祉法人一静会「しずか荘」はデイサービス、グループホーム、特別養護老人ホーム、居宅支援事業所と、段階的に自分に合った介護サービスを受けられる複合型高齢者介護施設。浦安の語源と言われている「浦、安かれ」のように、穏やかという言葉を大切に、地域の皆様方とともに歩んでまいります。 2013年3月に開設した浦安市当代島にある「複合型高齢者介護施設しずか荘」は、全室個室のユニットケアを特徴とする「地域密着型介護老人福祉施設」。さまざまな身体の状態に合わせ、住み慣れた地域で暮らし続けられるように、地域包括システムに沿って利用できる複合型の高齢者施設です。今回はそんな「しずか荘」に昨年施設長として就任された、社会福祉法人一静会理事の髙橋公子さんにお話しを伺いました。

地域包括システムとは?

「団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で、自分らしい暮らしをし続けることができるよう『住まい』『医療』『介護』『予防』『生活支援』が一体的に提供される体制を、国は目指しています。今後、認知症高齢者の増加が見込まれることから、地域の認知症高齢者の生活を支えるためにも、地域包括ケアシステムの構築が重要です。しずか荘は、そんな地域コミュニティとの連携を重視している施設なんです」。しずか荘では浦安市民のための特別養護老人ホーム(29床)、グループホーム(18床)を市と協力して行っています。居宅介護支援事業所を併設し、デイサービスでは、市川市がすぐ隣なので、デイサービスのみ地域以外の方の利用も可能です。

複合型の良さとは?

「高齢になると、ちょっとしたケガから大きな病気に繋がることも珍しくないように、身体や認知機能が下がることで病気の症状が悪化することもしばしばあります。現状だと、身体が変化するごとに通う場所や住む場所を変えざるを得ないことが多く、そんなご高齢者の方々が一からまた生活をスタートさせることは、かなりしんどい事だと思いませんか? 同じ症状でも、ケアが違えば寿命にも関わってくると思うんです」。

日本はまだまだ事業所によってケアの方針が違い「A施設ではこういうケアを受けたけど、B施設に行ったらこうだった…」なんて言うことも、良くあるのだそう。確かに新たな出会いは良い事ですが、環境を変えることでストレスを感じることも大いにあるような気がしますね。いつものスタッフさん、顔なじみや知っている方がいるだけでも、日常を安心して暮らしていけるのではと感じます。複合型の場合、当事者のみならず働いているスタッフ側も長きにわたりサポートをしていけるので、どちらにとっても良いコミュニケーションが図れそうです。「最近はお一人住まいの方も多くいらっしゃいますよね。誰かと会話をすることが減って、一日ボーっとしてしまう日々が続く…。私たちも同じで年齢は関係なく、そんな風に過ごし続けると認知機能は衰えていきます。並行して身体も衰えてしまい、フレイル(※1)とサルコペニア(※2)になるのは時間の問題です。ここでは居宅介護支援事業所( ケアマネジメント事業所) も併設されているので、ケアマネが近くにいることはご利用者本人にもその家族にも、安心だと思います。また、この4月にリニューアルオープンしたデイサービスでは、リハビリはもちろん、お風呂に入ったり、趣味等の好きなことを楽しめます。ここで皆さんと繋がることで利用者さんが生き生きすることを取り戻し、フレイルやサルコペニアの認知症状の進行を抑える働きが出来ればと、しずか荘のデイサービスでは考えています」

ウェルビーイング(Wellbeing)について

一般社団法人ウェルビーイングデザイン ウェルビーイングダイアログカードファシリテーターでもある公子さん。ウェルビーイング(Wellbeing)とは、身体的・精神的・社会的な健康の状態を総合的に表現する言葉。高齢者にとってのウェルビーイングは健康状態だけではなく、社会的つながりや生きがいを持つことが重要とされています。自立のもとに成り立っているウェルビーイングは、生きることも終わりも自分で決めること。その視点から今までの介護事業所には無い、自己決定ができる環境作りが大事だと話します。それには介護者も介助者も、同等のマインドが必要なんだそう。

ふざけて真面目なことをやる

そんな公子さんはこれまで、浦安市内の高齢者施設の業務や運営にも携わってこられ、ご存じの方も多いかもしれません。スウェーデンの福祉に精通され、日本の介護業界のみならず世界へと活動の幅を広げ、国際的に活躍中です。そんな公子さんがしずか荘でテーマとして掲げているのが、「ふざけて真面目なことをやる」なんだとか。「職員と一緒にソファで大の字になることだって大事なケアの一つだと考えています。ドリフターズを見て、のけぞって面白いねって利用者さん達と言い合って。でも職員の皆は本当に真面目だから『それはサボっているのではないか』と思ってしまうのです。でも、それこそが”大事なケア”だと私は思っています。ふざけているようで、すごい真面目なことやっているのよ」。公子さんが続けます。「利用者の方々の日常のこと、やりたいこと、話したいことをサポートしていきたいです。私が入ってから社風が変わり、スタッフが戸惑う部分もあると思うんです。『今までとは違う…』と首をかしげるスタッフさんももちろんいて。仕事を本気で考えているからこそ疑問が生まれる。互いにぶつかるのはすごくいいこと! そうやってスタッフ皆で、より良い施設にしていきたいと思います」。だからなのか、スタッフさん同士もすごく風通しの良い雰囲気です。

玄関のすぐ先にある、デイサービスを受けられるリビングは、広々としていてとてもオシャレな造りです。こうしたリラックスできる空間造りからも「自分らしくいて良いのだ」と感じ、居心地よく居られそうです。しずか荘では随時見学ができますので、気軽にお問合せてみて!

※1)フレイルとは、加齢により心身が老い衰えた状態。早く介入して対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性があります。
※2)サルコペニアとは、加齢による筋肉量の減少および筋力の低下のことを指します。歩く、立ち上がるなどの日常生活の基本的な動作に影響が生じ、介護が必要になったり、転倒しやすくなったります。

複合型高齢者介護施設 社会福祉法人 一静会 しずか荘

浦安市当代島3-10-35
資料請求・お問い合わせ:047-353-1231
お気軽にご連絡・ご見学ください!

※この内容は、フリーペーパー「ゆうゆう手帖」Vol.45号に掲載された内容です。

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