浦安ってこんな街!
5.42016
祭りを支える「若衆」の話・・・【浦安三社祭】
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三社祭は、清瀧・豊受・稲荷それぞれの神社に属する「氏子さん」たちが中心に支える祭り。総代長・総代・世話人・若衆と役割があり、それぞれが祭りまでに何度も集まり会議を重ねて、私達が安全に楽しめる迫力満点の三社祭が作り上げられています。前号の各神社総代長の方々へのインタビューに引き続き、今回は三社祭を底から支え盛り上げる、「若衆」の皆さんにお話をお伺いしました。
「安全第一に祭り支える」最高に楽しい祭りの為に最高のサポートがしたい
豊受神社「西組」若衆 熊川 尚裕さん
熊川さん「初めて三社祭に参加したのは41年前の祭りのときだから、7歳の時ですね。子ども御輿から始まり、それ以来ずっと、三社祭に携わっています。」
まだ肌寒さの残る3月上旬から、奉納提燈の受付を境内で行っていた若衆の皆さん。熊川さんもその一人で、日曜日は境内に集まり受付や御輿の準備をしていました。浦安猫実で生まれ育ち、物心ついたときから御輿を担いでいたそうで、「待ちに待った三社祭! 今年もお御輿担ぎが楽しみですね!」とお伺いすると、
熊川さん「若衆は、当日は担ぎ手のサポートにまわっているので御輿は担がないんですよ。」
驚きました。中心で御輿を担いでいるのは若衆の方々だとばかり思っていましたが、実はそうでは無かったのです。
熊川さん「祭り当日は交通整備が主な仕事になります。市内・市外からたくさんの人が集まり100基以上の御輿や山車が渡御、毎年街中が人でごった返しています。特にやなぎ通り、大三角線といった大きな
通りも御輿が通るので、車・見学者・担ぎ手が安全に祭りを楽しめるよう細心の注意を払って整備していくことが、若衆の大切な仕事です。」
祭り準備に精を出し、4年に一度の大祭を楽しみにしている若衆の方々が、「安全が第一。皆さんが怪我をしないように当日は全力を尽くします」と、裏方にまわるという心意気に胸を打たれました。
そんな若衆の方々、三社祭の一番の楽しみをお伺いすると、
熊川さん「祭りの日はもちろんですが、準備期間が一番楽しいです。当日は多方面を走り回っているので1日が本当にあっと言う間に終わってしまうので・・・(笑)。ゴールデンウィーク明けから神酒所も立ち上が
り、週末は若衆揃ってお祭りの打ち合わせをしたり、時には飲み食いしたり・・・、とても楽しいですよ! 良かったら皆さんも、神酒所に気軽に遊びに来てください!」
浦安元町出身ではないけれど、三社祭に参加したことが無いけれど、今年は御輿を担ぎたい! それでも御輿を担ぐことは出来ますか?
熊川さん「大歓迎です!祭りの格好をしていれば、誰でも御輿を担げますよ。浦安市民のためのお祭りです。是非皆で楽しみましょう!」
三社祭は人生のヒトコマ4年に一度のリズムが身体に刻まれている
豊受神社「東組」若衆 泉澤 大輔さん
泉澤さん「私が覚えているのは幼稚園の時、子ども御輿を担いでいた記憶が、三社祭の思い出で一番古いですね。」
泉澤さんは豊受神社「東組」若衆の副会長。それぞれの神社には複数の組や会が存在しており、三社祭では各団体が所有する御輿を所属する人たちが中心となり担ぎます。泉澤さんも浦安猫実生まれ・猫実育ちで、幼い頃から三社祭に携わってきたそうです。西組の若衆同様、東組でも祭り当日は担ぎ手さん達のサポート役をされるそうで・・・
泉澤さん「御輿は地域の方や一般の方が担いでいます。車通りの多い大通りも渡御のルートになっているので、担ぎ手さん、見学している方が、怪我のないよう、事故のないように誘導しなければなりません。安全に祭りが進むから、楽しいし盛り上がるんです。そのために、私達若衆は細心の注意を払いながら、交通整備をしなければならないと思っています。三神社の若衆みんな、同じ想いでサポートしていますよ。」
泉澤さんがお薦めする三社祭の魅力をお伺いすると、
泉澤さん「三社祭の2日間は御輿が練り歩き迫力があってかなり魅力的です。ですがあえて、私の一押しは三社祭前夜祭『宵宮』です。今年は17日の夜、各神社境内で行われます。100基近くの御輿が各神社境内に集結するんですが、その迫力は圧巻ですよ! 提灯の光で照らされて幻想的でもありますよ。」
祭り前日で気持ちも高揚した人々の熱気と御輿の数々、かなり迫力がありそうです! 最後に泉澤さんの三社祭への想いをお伺いしました。
泉澤さん「自分の人生のヒトコマのように思います。祭りが終わったらまた4年後の祭りへ、また次へ・・・と、4年毎のリズムが身体の中に刻まれているような感じです。西組と交流を持ちながら、皆さんが思
いっきり楽しめる祭りになるようサポートしていきたいです!」
熊川さんは築地で働き、泉澤さんは消防士と、若衆の皆さんは普段は民間で働く一般市民の方です。そんな市民の方が、祭りまでに何度も集まり会議を重ね、祭り当日も運営を行っています。今回豊受神社の西
組・東組の若衆の方々にお話をお伺いさせていただきましたが、清瀧神社、稲荷神社の各組の若衆の方々も、同じように三社祭を支えてくださっています。若衆の方々が影でしっかり支えてくれているからこそ、
私達はあの迫力ある三社祭を楽しむことが出来ます。お祭り中、もし整備を行う若衆の方を見かけたら「お疲れ様です。」と声を掛けてみませんか。三社祭は市民の手で一つ一つ作り上げられていることを、若衆
の方々のお話を通して感じられました。
–取材メモ– 祭り!祭りだ!
豊受神社の貴重な宮御輿を、近くで見学させていただきました!これからメンテナンスをして、祭りに備えるそうです。細かな装飾がスゴイ!!!!
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