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浦安市老人福祉センター「Uセンター」で行われた、ドキュメンタリー映画「浦安魚市場のこと」鑑賞会&トークショーに潜入してきました!

浦安市老人福祉センター(Uセンター)は、健康の増進、教養の向上及びレクリエーションなどを総合的に提供し、時にはさまざまな相談に応じながら、高齢者の皆さんに健康で明るい生活を送っていただく事を目的に設置されています。日々楽しいことやおもしろいこと、自分らしく居られてさまざまな人に出会える、そんな施設であり続けていられるよう、センター長の青野さんをはじめとする職員の皆さんが日々さまざまな事業運営や企画に励んでいます。

そんなUセンターで、浦安魚市場の閉場までの1年半を追ったドキュメンタリー映画「浦安魚市場のこと」がこの夏、特別上映されました。上映後には、監督の歌川達人さんと鮮魚店「泉銀」店主の森田釣竿さんによるトークショーが行われ、終始笑顔の絶えない上映イベントに潜入してきました。

Uセンターの利用には簡単な登録が必要であるため、今回行われた上映会は、利用登録の済んでいる方が対象の特別上映会。というのも、イクスピアリで上映されていた際にUセンター職員さん同士がばったり遭遇。同じ回を観ていたお二人とも、Uセンターに通う方々に思いを馳せ、利用者の皆さんにこの映画を観て懐かしみ、楽しんでほしいとの思いで今回の企画が実現しました。

特別上映会&トークショー「浦安魚市場のこと

そして7月下旬、暑さ真っ只中に行われた特別上映会になんと80名弱の皆さんが集まりました。Uセンターの愛称で親しまれている浦安市老人福祉センターは、60歳以上の方から利用が可能で、Uセンターの「U」は、浦安(urayasu)の「U」、お風呂の湯「U」、友人の「U」、遊びの「U」の意味合いが込められ、多くの方々で賑わい、まるで街の中にいるような雰囲気。上映会の内容からなんとなく元町の方が多いのかな?と思いましたが、中町、新町と多くの皆さんが集まっていました。

上映会の前に利用者さんにお話を伺うと、「上映されていることは知っていたましたが舞浜まで行くことがなかなか難しくて、こちらで上映されるとセンター長に伺って必ず参加しようと思いました」、「昔はよく魚市場に行っていたから今日は楽しみにしていました」、「一度も行ったことはないけれど、長らく浦安にあるものがなくなってしまったことに興味を抱きました」など、参加される方の思いはさまざま、皆さんそれぞれの思いで参加されていましたよ。

また、監督歌川さんのご厚意で、映画製作と同時に製作された写真集「浦安魚市場のこと」の展示も用意されていました。これまで浦安魚市場の写真資料は書籍化されておらず、個々人がバラバラに所有しているだけだったそう。「このままでは、浦安魚市場の記録を残すことができない…|と、浦安に浦安魚市場があったという事実と、それを示すまとまった写真の記録もなかった状況を受け、映画製作と同時に製作されたそうです。60年以上もの間、多くの人々に親しまれてきた浦安魚市場「市民の台所」として人々に愛されてきました。年末は大売り出しで賑わい、浦安元町の人々に限らず、多くの人々が訪れ、浦安の風物詩に。その歩みは、浦安の“暮らしの記録そのもの”。参加した皆さんも実際に手に取りながら、「懐かしいわね~」「〇〇さんが映っているじゃない!」「市場で働いていたから本当にこうして写真に残っていて胸がいっぱい!」と、より上映を楽しみにされている様子もうかがえました。

浦安魚市場を思い出し、故郷を感じる

待ちに待った上映が始まると、皆さん真剣に映画を観いっていました。魚市場の風景が映し出され、市場から聞こえる威勢のいい声、お客との掛け合い、そうした場面を懐かしそうに目を細める方、キラキラしたまなざしをスクリーンに向けている様子を感じます。故郷は違っても、その情景の懐かしさと、さまざまな思いが重なっているのではないかと感じさせられます。

この上映会に参加された方は浦安出身の方、子育てで浦安に引っ越してきた方、また老後を浦安で過ごしたいと引っ越しをされてきた方々など、生まれも育ちもさまざま。「浦安にこうした場所があったなんて、行ってみたかったわ」「ふるさとを思い出しました」などと、話す方もいらっしゃいました。

上映後には監督の歌川達人さん、鮮魚泉銀の森田釣竿さんのトークショーが始まります。トークショーでは歌川さんのご挨拶から、「森田さんをはじめ、関係者の皆さんにはカメラを回しながら協力いただけたことにとても感謝しています。朝から迷惑だったんじゃないか、営業中も大変なのに魚市場の皆さんにはこうして映画を撮り終えることができて感謝しかないです。」そして森田さんにマイクが渡ると、「この映画を撮ってくれた歌ちゃんにはすごく感謝しています。皆さんどうでしたか?皆さん魚市場には行ったことありますか?どちらから今日は来ていますか?なんか知っている人が来ている!」などと、参加された方に森田さんからの質問も。

シリアスな上映の雰囲気が一変、場内を瞬く間に明るく和ませるトークもさすがで、参加者さんの中に魚市場で働いていた方を呼んで、大変面白いトークとともに場内は笑顔に溢れていました。また、魚市場を懐かしく感じている参加者さんだけでなく、森田さんご自身も「なんか俺も懐かしい!ここ(Uセンター)には魚市場にいた時のような活気が溢れている」と話してくれました。

上映後すぐ、森田さんのことを「どこかの俳優かと思ったわ!」と話す参加者さんと、森田さんが話す姿も。「話がとっても上手だし、男前ねっ!」と、映画と関係のない話をしていることからもきっと、魚を買いに来るだけでなく、人と話す場所として、そこにあった魚市場でコミュニケーションをとる場所のように。そしてまた会って話ができるように、森田さんも胸いっぱいの様子でした。監督の歌川さんは、「こうした上映会によって、今まで映画のことを知らなかった方々に観ていただけることは嬉しい限りです。魚市場が閉場してから5年が経ち、日々変わる浦安ですが、魚市場があったということを改めて感じていただけて嬉しいです」と話してくれました。映画『浦安魚市場のこと』では引き続き自主上映会も実施されています。昨年の冬には浦安市内の中学校や公立高校でも自主映画が上映され、世代を超えて親しまれています。老人ホームや介護施設などでの上映も大歓迎とのこと。昔の記憶を思い出して、懐かしい、ああだった、こうだった、とそんなお話しができるかもしれませんね。少し昔の記憶に触れて皆さん終わった後は満足げな表情で会場を後にしていました。

Uセンターは、60歳以上から利用登録すれば浦安に住民登録をされている方は利用ができます。Uセンターのお風呂を利用される方は一人暮らしだから自分のために毎日掃除をするもの大変だし、何よりも誰かと話せたり、こうした企画を楽しめることは、毎日が楽しいと感じる方も多いようですよ。詳しくはこちらから

そして例年行われている「Uセンター祭り2024」は9月28日(土)10時~15時まで、開催されます。例年大変な賑わいになるんですって! ミニコンサートや出店コーナーではお菓子やパンの販売、屋外会場では人気のキッチンカーも! 上映会を行った多目的ホールでは、さまざまな演目が披露され、チーバくんと写真撮影もできるんだとか。そして浴衣の着付けコーナーなど、盛りだくさん! Uセンター開館時間、お風呂・カフェテラスゆうは通常通り。Uセンターの会員の方以外にもお子さんから大人も来場可能な1日となっていますので、ぜひとも参加してみては?

浦安市老人福祉センター Uセンター
浦安市東野1-9-1
9:00~16:00(日・祝・年末年始を除く)
047-351-2096
詳しくはこちらから

通常時、浦安市老人福祉センターのご利用には登録が必要となります。(手続きに20~30分かかる場合があります。)Uセンターは、浦安市民かつ60歳以上の方で、伝染性疾患の無い方が利用できる施設です。
Uセンターを利用するためには使用券の発行手続きが必要です。
手続きには問診を含めて20分〜30分程度を要します。
時間に余裕を持って、手続きにお越しください。
①受付時間 9:00〜11:30、13:00〜15:00
②「使用券交付申請書」の記入及び提出。
③「緊急時用資料」の記入及び提出。(緊急時の連絡先(2名分)をご準備ください。)
④住所・氏名・生年月日の分かるものの提示。(例:免許証、健康保険証など)
⑤Uセンター内健康相談室にて看護師の簡単な問診。(※12:00〜13:00及び急患対応中は問診が出来ません)

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