昨年７月、やなぎ通り沿いにオープンした「FUMICO（ふみこ）」。店内厨房で作られる出来立てのお弁当が美味しい！と評判が広まり、オープン以来人気のお弁当屋さんです。お店に入ると「いらっしゃいませ～！」と明るく元気な声がお出迎え。お店を切り盛りするオーナーのあっちゃんです。以前はアパレル業界で25年近く働いていたあっちゃん、そこで若い子たちが無理なダイエットを繰り返す現状を見て「もっと身体にいいものを食べてほしい」と食への関心をもったそう。「元々料理が好きなこともあって、50歳手前で一念発起！ 健康を考えたお弁当屋さんを始めようと、お店を開きました」。

鉄分やタンパク質等の栄養素がバランス良く摂取でき、とってもヘルシー。お弁当いっぱいに敷き詰められた玄米は、咀嚼回数が増えることで口周りの運動になり、脳への刺激にもつながるんですって。美味しく食べて健康になれるお弁当は一度食べたらファンになる方が続出！リピーターの方も多いそうです。そういえば、お店の名前のFUMICOはオーナーのお名前かと思っていたのですが、そうでは無いのですね。「『FUMICO』は私の母の名前に由来しています。母はもう80歳を過ぎているのですが、最近自信をなくしているような気がして…四兄弟だった私達のために、母は毎日美味しいご飯をたくさん作ってくれていました。今はあの時のように料理ができなくなり、そんな姿を見て胸がきゅっとなったんです。今度は私が母に出来立てのご飯を作ってあげたい、長生きしてほしいと思いました」。お母さんへの願いはお店で提供されるお弁当にも込められていて、咀嚼回数が自然と増えるメニューは、ご高齢の方でも美味しく健康にお弁当を食べてほしいとの想いからなのだそう。あっちゃんの料理のルーツはお料理上手だったお母さんから。FUMICOのお弁当を食べたとき、ぽっと心が温まるのは、あっちゃんの料理を通して四兄弟を育てたお母さんの愛情を感じるからかもしれません。

「最近はお客さんから色んな話をしてくれるようになりました。お孫さんのことや身体のこと、趣味のこと。それがとても嬉しくて！ お話から新メニューのヒントをいただくこともあります」。カラっとした笑顔と親しみやすさから、お弁当はもちろん、あっちゃんとの会話を楽しみに来ている方も多いはず。お母さんに会いに来たような、娘さんと話しているような、懐かしい気持ちにさせてくれるあっちゃんと愛情がいっぱい詰まったお弁当。優しいお弁当屋さんFUMICOへ、ぜひ足を運んでみてください。

take out shop FUMICO（ふみこ）

浦安市北栄4-20-20
電話：080-2052-4777（電話予約可）
営業時間：11:00 ～ 19:00（玄米完売でクローズ）
定休日：水曜・不定休有り

※この内容は、フリーペーパー「ゆうゆう手帖」Vol.43号に掲載された内容です。