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『舞浜三丁目マルシェ』週に1度の1時間「移動販売+買い物支援」の画期的な取り組みは2年目に突入!さらにお隣のエリアにも広がっています♪

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皆さんのふるさとでは移動販売はありましたか? コンパクトな浦安ですが、数十年前の浦安でも魚屋の移動販売、食品の移動販売車がありました。移動販売車だと分かる音楽を流し、母に連れられその場所まで行った頃を思い出します。そんな懐かしい移動販売ですが、現在では規制も厳しく、今ではその車を見かけることはほとんどなくなりました。

自治会が主催する『舞浜三丁目マルシェ』。この取り組みが始まったのは2020年の10月。当初はコロナ禍真っ只中、そうした中で移動販売、高齢化社会、コロナ禍においての買い物問題など、自治会員の協力、浦安市の協力もあり、『舞浜三丁目マルシェ』として実現されました。マルシェが始まった当初に取材をさせていただいた記事はこちらから↓

現在でも毎週木曜日には約70世帯以上もの方々が買い物をしに、移動販売の居場所をつくり、地域のちょっとした交流の場にもなるという、みんながハッピーになるステキな取り組みは1年経った今も賑わいをみせていました。さらに進化していた様子をレポートします!

1年を通して

コロナ禍に誕生したマルシェでは当初より、世話人の方々のボランティアによって、現在でも感染症対策は継続されています。マルシェ利用される会員さんは受付で手指消毒をし、八百屋で使用されるかごのアルコール消毒、列に並ぶ際の間隔を保つアナウンスも、ボランティアの方々が毎週交代して行っています。緊急事態宣言最終日のこの日も皆さんルールを守り行われていました。

この一年を通して会員の方々や世話人の方々の声を聞きながら、今の形になったと話すのが、舞浜三丁目自治会長の伊能隆男さん。自治会として移動販売の販売場所を確保し、かつ地域の人たちの買い物支援ができれば。という思いから始まった舞浜三丁目マルシェは1年経った今も、自治会員の方々にはなくてはならない場所なのです。「この1年で自治会のテントを常設して、より皆さんがスムーズに買い物が行えるように配置を変えたり、この夏の暑さと雨対策としてテントは必要不可欠となりました。」と伊能さんは話します。

「皆さんが買いものしやすい環境だけでなく、災害にも応用できるのではないかと感じています。東日本大震災ではこのエリアも液状化で被災を経験しました。自治会や住民同士の声の掛け合いは大切ですし、人と人の繋がりは絶やしてはいけない、そう感じています。高齢化が進んでいる地域ではありますが、デジタル化についてアンケートを取りました。今までは会員世帯に紙でお知らせの配布をしていましたが、通知できる方々にはメールで、そうでない方には配布、それによって災害時にはスムーズな連絡が可能になり、役員の仕事も軽減に繋がります。さらに現在webサイトも作成して、withコロナに対応できる新たな試みに挑戦していきます!」と伊能さん。

良いこと尽くの1時間

会員の方々にお話を伺うと皆さん口々に「本当にありがたい!」と話します。免許返納や、年齢を重ねることでお買い物が億劫になってしまったり、お買い物の不便を感じている理由はさまざま。さらに追い打ちをかけたのがコロナによって外出することもできなくなったこと。今まで顔を合わせていたもの同士が話すこともなく数カ月たってしまい、声が出ずらくなってしまったと話すご婦人もいらっしゃました。決まった日に決まった時間に行けば食材が揃うので献立も立てやすいし、予定も立てやすい。何よりも「誰かと話すことは健康的で顔を見て話すことは気持ちが良いものよね」と皆さん笑顔で話してくれました。

「これ買った?」「これ売ってたの?」とそれぞれの戦利品を話している光景も楽しそう! 「こちらのお野菜も食パンも、お魚も美味しいのよ~。スーパーでは手に入らない食材が豊富だし、何よりも新鮮。食パンも本当に美味しいの、同じ浦安でも日の出に行くことは中々できないから本当に助かります。」と皆さん喜びながらもマルシェに感謝されていました。そして2年目のマルシェに期待していることを伺うと、「もう本当に十分すぎるほど、世話人の方々が本当に良くやってくれているので、安心して買い物をすることができます。交流の場という意味では、高齢者だけの交流だけでなく、年齢を超えた交流ができたら嬉しいわ!」と話されます。

秋まつりのようなものがマルシェでできないのか?

今回のマルシェの告知もメール通知されたようで、サンマが300本、途中で100本追加されましたが、事前の通知でこの日の食材が分かるのも大変助かりますね。八百屋さんは『小高商店』さん。市場で仕入れたお野菜と果物を届けてくれるので安くて新鮮なだけでなく、切り売り・バラ売り、さらにお漬物などもその日によって取り揃えています。一人暮らしのお年寄りにも嬉しい! おじさんとのちょっとした交流を楽しみにしている会員さんは多く、今回は秋刀魚まつりだからと、添え物として大根1/3本、サンマを購入した方に大サービス! とのことで、おじさんの大盤振舞いは今もなお健在!

そして豊洲市場の仲卸『山治』さんもマルシェに出店されています。「皆さんが元気になるのであれば、サンマ1匹100円で提供します! こんな時代だからね~みんなに元気でいてほしいじゃないですか!」と山治代表の山崎さん。当初は300匹の予定でしたが急遽400匹も用意してくれたんだとか!

そうした男気と大きな背中に、会員さん達はマルシェが始まる前から列をなして並んでいました。こうしたことをあらかじめ予想をしていたためこの日は整理券を配布。こうした機転を利かせた準備も、世話人の方々のコミュニケーションによって生まれたんだそうです。

舞浜三丁目自治会では、コロナ禍の前に行われていた、秋まつりは地域のお祭りとは思えないほど活気溢れると好評で、昨年に続き今年も残念ながら中止となってしまいました。自治会長の伊能さんは「秋まつりのようなものがマルシェでできないのか?」と考え、現在マルシェで出店されている方々に相談。この日だけに出せる特別メニューを考案いただき、プチ秋まつりをこの舞浜三丁目マルシェにて開催することができたのです。

自治会員でもあるパン屋さん、日の出にある『LITTLE BY LITTLE』さん。店舗でもこの時期限定で出しているというお芋パンの販売し、さらに不動の人気を誇る生食パンは、ご自分の家庭だけでなく娘さん家族に購入していくというご婦人も! 「とっても美味しくって娘にも好評なのよ!」と教えてくださいました。

2年目に向けて

お客さんもお店さんも、『ありがたい!』と口々におっしゃっているのが印象的でした。必要な場所に必要なものが届くことを絶やしてはいけないと同時に、やはり人の目を見て話すことの重要さを感じました。どのお店の方も元気よく活気ある声は聞いているだけでも元気に、さらにちょっとしたお店さんとの会話も今晩の夕食を美味しくする秘訣かもしれませんね! すべての地域ができることではありませんが、こうした取り組みはこの1年でお隣のエリア、その先にまで広がっているのだそう! すごいっ!! それぞれの地域特性を活かし、それぞれの地域で考えてやっていく必要があります。自治会員の方々のお買い物の場ではありますが、他の自治体の方も見学をしにぜひいらしてください!と伊能さんは話します。

さらに2年目に突入し、これからも走り続ける舞浜三丁目マルシェ。何よりも継続していくことが今の目標だそう。そしてコロナが落ち着いてきたら、交流の場として、マイアミ会館を解放し、お茶をしたり会話を楽しんだり、そうした場所を作っていきたいです。と伊能さんは話されます。どうしてこうした活力が生まれるのか、「これにはやはりマンパワーあってこそ。そして一人一人が楽しみながら準備をしたり、僕もやり始めると止まらない、そんな性格があるからもしれません。そして自治体の体制も、大体任期が1年のところがほとんどだと思いますが、1年だとやらなきゃいけないことをこなして終わってしまいます。もちろんその場所でも異なりますが、やはり継続することによって、新たなモノが生まれていくんだと感じています。」

そんな伊能さん、この12月も今年で4日回目となる集会場周辺のイルミネーションを今年も実施するため、会員の方々と準備を進めているんです、と笑みを浮かべ話します。住民、地域の方々のコミュニケーションを絶やすことなく、そして携わる方々の楽しむ気持ちも持ち合わせながら、地域の課題を乗り越えている舞浜三丁目の皆さん。これから始まるマルシェの2年目、この先の取り組みから目が離せませんね!

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