浦安ってこんな街!
2.82020
オリエンタルホテル東京ベイ「市民ギャラリー」で開催中の『今井弘 個展』。今井ワールドの世界を覗きに行きませんか? |~2月29日(土)迄開催!
最新の情報をお探しの方はサイト内検索で最新情報がないか検索してみてください。
現在、オリエンタルホテル東京ベイ 2階にある市民ギャラリーでは『第17回 今井 弘 個展 ~風景の中にある風景~』が開催されています。鉛筆と水彩で浦安の風景を描かれる画家・今井弘さんですが、なんと市内で長年に渡り小学校教員を務めていらっしゃいます。そんな今井さんの個展初日にお邪魔させていただきました。
新浦安駅からオリエンタルホテル東京ベイへ向かうペデストリアンデッキをまっすぐ、扉を開けるとそこは市民ギャラリーとして開放されています。
自分の感じた風景
毎年開催されている「市民ギャラリー」での個展。今回も昨年一年を通して浦安の風景画をメインに、日本各地の風景画が展示されています。初めて個展に伺いましたが、今井さんの水彩画は『黒い線』が特徴的。水彩の鮮やかな色に幾重にも重なる鉛筆の線や曲線が見る者の目を奪います。今までは抽象画を描いていたそうで、この数十年は風景画をメインに、休みがあれば日本各地を旅をしながら描かれているそうです。
(今井さん)「浦安の風景って絵になる場所がたくさんありますよね。長年市内で勤め住んでいるとあって、街の移り変わりや昔から変わらない場所があったりと魅力的な街。海がある浦安は潮の匂いや、空気の色もいつも違いますよね。お気に入りの場所は堀江ドッグです。自分の絵を見て、あの時はあんな匂いだったな、草の匂いがしたり季節を思い出してくる感覚も好きです。ちなみに下の絵は赤いクレヨンを使ってみました。」
風景の説明ではない
浦安の風景をメインに描かれているので「あそこの風景だっ! 見たことある! いやこれはあそこか?…」と問題を出されているような感覚にすら感じます。どのように描いていくのですか?
(今井さん)「鉛筆でドローイングをして骨格を描いていき色を載せています。昔は遠近法を使っていましたが、もっと自由になってもいいのではないか…、元々紙の上は平面なので意識をして平面で描くようにしています。色や形をぎりぎりのところまで、自分が感じた風景を描いています。僕の絵は風景の説明ではないので、どこで止めるかが重要なところなんです。また、絵に余白を残すことは大事な作業です。」
今井さんのお話を聞きながら、すごく府におちたのが上記のものでした。こちらは新宿の風景を描いたものだそうで、コンクリートジャングルの中にある喧騒を感じながらも、この余白が人の心を映し出しているような…、そんなことを感じたり。心に余白があることも大事よね…なんて思ってみたり…。
小学校の教員として、美術を愛するものとして
実は今井さん私が小学生当時、担任ではありませんでしたが学年の先生だったのです! あの頃は生活指導をされていたこともあり、当時の記憶では「ちょっと厳しめ」なイメージがありましたが何十年ぶりかにお会いし、とても大らかで和やかにお話をしてくださいました。学校の先生ってなんとなく堅物な感じがして、先生とは思えない自由な発想で絵を描くことにもびっくりしていたのです。そして今も現役の先生だから驚き!
(今井先生)「僕はずっと小学校中学年の担任をさせてもらってましたが、今は1年生の担任なんですよ~! この年になって(御年65歳)初めてのことで大変です!(笑)」なんてお話もさせていただきました☆ でも先生昔と変わらない!
(今井先生)「学校と絵のことは自分の中で切り離していました。しかし、時代の流れとともに教育が変わっていっています。右にならえから、技術よりも自由な発想面を重視している教育方針になりましたよね。今は僕の制作を通して子どもたちに自分を表現し心を開けるように、オリジナリティが大事だってことを教えていきたいです。」
何十年ぶりに今井先生に再会でき楽しかったです。先生はいくつになっても先生なのだろうか…そんなことを思いながら、チャレンジすることの勇気や継続していくことの力強さを教えてもらったように思います。今井先生お忙しい中取材にご協力いただきありがとうございました!
絵の展示は~2月29日(土)まで。普段今井先生は学校のお仕事があるので平日はいらっしゃいませんが、入場無料なのでどなたでも絵を見ることができます! ぜひともご覧になって、ゆっくり過ごしてみてください!
2018年時の個展も取材しています。過去記事あります↓
力強く、鮮やかな浦安がここに。オリエンタルホテルで開催中の『今井弘 個展』では、たくさんの浦安の風景画が見られます!【2月27日まで】
今井弘 個展
2月1日(土)~2/29(土)まで
10:00~21:00
入場無料
場所:オリエンタルホテル2階 オリエンタルギャラリー
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローして最新情報を入手しよう
@urayasusumitai