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アイスコーヒー、自宅でも美味しく淹れてみよう。コーヒー豆のプロ、焙煎士さんに美味しい淹れ方を聞いてみました!【味わいの違う3つの淹れ方】

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暑くなってきました!関東も梅雨入りとのことで湿度も増してジメジメ、ムシムシ…。不快度数は上がっています。こんな時は冷たくて美味しいアイスコーヒーでジメジメ感を吹き飛ばしたい!そう思い立ち、今川でコーヒー豆を焙煎している「スウェルフレッシュネスコーヒー(生豆焙煎工房スウェル)」さんで、自宅で淹れる美味しいアイスコーヒーの淹れ方を教えていただいてきました!

アイスコーヒー、3つの淹れ方

今川にあるスウェル、ご存知の方も多いかと思います。オレンジ色の鮮やかな屋根に目を惹かれ近づくと、コーヒー豆の焙煎されるいい~香りがただよってきます。
 
大きな窓をのぞくと見える、椅子に座って生豆を選定する店主の三浦さんの姿はスウェルではもうおなじみの光景になりました。
入り口にあるスプレーで手の消毒をして「今日はよろしくお願いします!」と戸を開けると、奥から3種類のポットを手に戻ってきた三浦さん。なんと取材のために前日から3つの方法でアイスコーヒーを抽出してくださっていました!「飲み比べてみると淹れ方の違いがわかると思いますよ」と三浦さん…ありがとうございます…!
さっそく、それぞれの淹れ方を説明していきます。


1つ目は、上記写真で一番右のもの(Aとします)普通にホットコーヒーを淹れるようにお湯でドリップして、粗熱が取れてから冷蔵庫で一晩冷やしたものです。この方法は三浦さんがアイスコーヒーの淹れ方として、お店でお客様におすすめしている方法なのだそう。分量もホットコーヒーを淹れる時と同じでOK。今回は水1200ccに対し、お豆50gを使用しました。(出来上がりは1100cc)
2つ目は、上記写真で真ん中のもの(Bとします)。こちらは水出しコーヒーと言われるもので、お豆を水出しコーヒー専用のポットに入れて、お水で8時間ほど抽出したものです。水出しの場合はAよりも少しお豆を多く使用します。今回は水1150ccに対し、お豆80gを使用しました。(お豆が水を吸うので出来上がりは800cc)
3つ目は、上記写真で一番左のもの(Cとします)。こちらはクレバーコーヒードリッパーというドリッパーを使用して、お水で12時間ほど抽出したもの。誰でも簡単にコーヒーが淹れられる画期的なドリッパー、私もスウェルさんで購入しました!(クレーバーの使い方を記事にしたものもあるので、よろしければコチラもご覧ください!)本来はホットコーヒーを淹れる際に使いますが、水出しコーヒー用に使ってみたそう。クレバーは普通にドリップするよりも少し多めに豆を使うので、今回は水380ccに対し、お豆24gを使用しました。(出来上がりは320cc)

お豆は3つとも同じものを使用していて、今回はスウェルでアイスコーヒー用にとおすすめしている「ダークローストブレンド(100g550円)」というお豆を使いました。
 
お豆を見せてもらいましたが、名前通り真っ黒!他のお豆よりかなり長めに焙煎しているそうです。

いざ試飲!3つを飲み比べてみました。

それぞれ容器の違いはありますが、見た目でも色の違いが分かります。Aは濃い目、Bは少し赤茶っぽいです(Cは容器からはわからず)。

それぞれグラスに注いでいただきました!グラスの種類も3種類。それぞれ注いだときの音が違って、とても楽しかったです♪

まずはAから。

氷の入ったグラスにコーヒーが注がれて、カランカランと音を立てる…それだけで涼しげです。それではいただきます!
まずは香り…抽出してから一晩たっていますが、コーヒーのいい~香りをふわっと感じました。そしてお味は…ホットで淹れた時と変わらない風味!アイスにすると冷やす時間もあるし風味が変わってしまうかなと思っていましたが、ホットで飲んだ時と変わらない味わいでした。コーヒー本来の風味、苦味も感じられて「コーヒー飲んでる!」という気持ちになりました。ゴクゴク飲む、というよりはコーヒーの味を味わうという感じでした。

続いてB。

Aに比べて赤茶っぽい色合い。香りはAほど強くありませんが、Aに比べて爽やかな香りがしました。そしてお味は…ゴクッ。「おお!Aと全然違う!」と思わず声に出てしまうほど、全然違いました!口に入れた瞬間コーヒーの華やかさが広がって、とってもスッキリ。Aに比べて渋みや苦味をそこまで感じず、ゴクゴク飲めちゃう感じでした。
水出しコーヒーは酸化を防ぐことで苦味・渋みの元となるタンニンやカフェインの抽出を抑えるのだそう。だからスッキリ飲めたのですね。

続いてC。

クレバーにこんな使い方があったのか…とそれだけでも驚きですが、まずは香りを。香りはBと似ていてAほど強くなく、やはり爽やかな香りがしました。お味は…「おや、Bに似ている」。Aほどの濃さはなく、苦味・渋みもそこまで感じずとってもスッキリ。3つの中で後味が一番スッキリしているように感じました。

最後に一番ポピュラーなアイスコーヒーの淹れ方としてある「急冷法」も試してくださいました!

氷を入れた容器に直接ドリップして淹れる方法です。コーヒー1杯分(約160cc、氷含まず)に対し、お豆はホットで入れる時の倍で20g使い、濃いめに淹れます。氷が溶けて薄くなってしまうからなのだそう。
淹れたてをいただきました!香りは…Aに似ています!ホットほどではないですがふわっと良い~香りがしました。そしてお味は…口に入れた瞬間はAと似ていて「お!結構濃いかも!」と思ったのですが、風味はすっと消えて後味はスッキリしていました。

どのタイミング、どのシチュエーションで飲むか。


抽出の方法でこんなにも違いがあるのかと驚きました。わずかな焙煎の違いまで分かります!…というわけでは毛頭ない私でも、こんなに味の違いがわかるくらい淹れ方で変わるアイスコーヒー。どうして三浦さんはお客様にアイスコーヒーの淹れ方としてAの方法をおすすめしているのか、お伺いすると、
「これは僕の場合なんですけど、ホットコーヒーを飲みたい時ってコーヒーの味を楽しみたいと思う時なんですよね。ホットコーヒーは熱いから口腔に留まる時間が長く、口の中で風味や苦味、渋みをキャッチしやすい。逆にアイスコーヒーは冷たいからゴクゴクいけちゃう。そうすると口腔に留まる時間が短くなりますよね」。確かにそう、アイスコーヒーを飲む時って“喉を潤したい!”という欲求もあるからゴクゴク飲んでしまいます。
「そうそう。この時期になると、よくお客様に『自宅でもコーヒーの風味を楽しめるアイスコーヒーが飲みたい』って伺われることが多くて。苦味や渋みもひっくるめてコーヒーの味を楽しむならAの方法が一番じゃないかなと思って、おすすめしているんです」。

確かに、Aは“ホットと同じようにコーヒーの味を楽しむ!”という感じでゴクゴク飲むには少し濃い気がしました。逆にBCは風味をじっくり楽しむというよりは、“ゴクゴクいけちゃう!スッキリ飲めちゃう”という感じがしました。じゃあ結局どの抽出方法が一番美味しかったのだろう…と頭を悩ませていると、そのヒントを取材中に来店されたお客様がくださいました!

せっかくなので飲み比べしみてくださいと試飲していただいた時、

「本当だ!全然ちがいますね」と皆さん驚いた後に、「コーヒー本来の味を楽しみたい時とか、朝スッキリ目覚めたいという時はAを飲みたいかも。Bは潤い感が先にくるから外出先とかで飲みたいって思いそう」とお客様。なるほど!どのタイミング、どのシチュエーションで飲みたいかで淹れ方を変えて楽しむ… 同じお豆を使っているのに淹れ方だけでこんなに違うコーヒーになるのだから、“アイスコーヒーはこう淹れる!”と決めるのではなくその時の気分や状況で淹れ方を変えると、より美味しくアイスコーヒーを楽しめるのかも!と思いました。

A、B、Cそれぞれに味わいが違い、それぞれの特徴があってとても美味しかったです。私がコーヒーを飲むタイミングは「甘いものと一緒にコーヒーを楽しみたい」という時が多いので、Aの方法で淹れようかなと思いました。そんな話をしていると夫が「仕事中とか喉乾いた時にも飲みたいから、Cの方法試してみようかな」とのこと。我が家でも今年の夏は、色んな淹れ方でアイスコーヒーを楽しめそうです。
最後に三浦さんから教えていただいた、更に美味しくアイスコーヒーを楽しみたいときの豆知識!それは、抽出したコーヒーを製氷皿に入れて“コーヒーキューブ”を作っておくこと。アイスコーヒーを飲むときの氷の代わりに使うと、コーヒーが薄まることなく最後まで濃い味わいを楽しめるのだとか!ひと手間かかる方法だけど手間をかけた分、飲んだときの美味しさもひときわ引き立ちます。

皆さんも是非、飲みたいタイミングやシチュエーションで淹れ方を変えて楽しんでみてください!

スウェルフレッシュネスコーヒー(生豆焙煎工房スウェル)
浦安市今川1-3-18
10:30~18:20 火曜日定休
お知らせは Facebook で!

3つの方法をグラフにまとめてみました。

  Aの方法 Bの方法 Cの方法
抽出の方法 ホットコーヒーを淹れる時と同じドリップ方法で抽出。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やします。 いわゆる「水出しコーヒー」という方法。今回はHARIOの水出しコーヒー専用ポットを使用。お水を入れて約8時間ほど冷蔵庫抽出しまし。 クレバーコーヒードリッパーというドリッパーを使い抽出。お水を入れて約12時間ほど冷蔵庫で抽出しました。
取材時の分量 水1200cc:豆50g 水1150cc:豆80g 水380cc:豆24g
仕上がり分量 1100cc 800cc 320cc
1杯分(160cc)に対する豆の量 7.3g 16g 12g

今回はダークローストというお豆を使用しましたが、他のお豆でもまた違った風味のアイスコーヒーを楽しめるんだとか!お店に行くと定番のモカから珍しいお豆まで、色んな種類のコーヒー豆が並んでいます。お気に入りのお豆を見つけに、お店にも是非行ってみてください!

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