浦安ってこんな街!
8.282025
戦中・戦後の食糧配給所の場所から、お米本来の味を提供するお米屋さん |たかはし

「いらっしゃいませ!」と和やかに迎えてくれるのは、当代島の旧道沿いにある「たかはし 当代島店」2代目の高橋恒雄さん。浦安駅から徒歩7分ほどの場所で、お米を中心に地酒や味噌も販売しています。その歴史は古く、「先祖が残したのはこの一着だけ」と見せてくださったのは、引っ越し時に見つかった100年以上前の法被。今では「ここぞ」という場面で羽織るそうです。戦前には猫実で商店を営み、屋号は「吉右衛門(きちえもん)」。なまって「きちいむ」と呼ばれ、戦中・戦後は食糧営団の下、浦安中のお米屋さんが集まってこの当代島で配給業務をしていました。配給所だった名残からこの辺りの方々には「エーダン」とも呼ばれていたそう。やがて初代がこの地に店舗を構え、5年前により多くの方々に美味しいお米を提供したいと「こだわりのお米と塩むすびの店」としてリニューアル。奥様と娘さんが毎朝にぎる玄米・白米・雑穀米のおむすびを提供するようになり、若い方からお年寄りまで、幅広い年代の方々のお腹も、心も満たしてくれます。



そして昨今のお米問題では消費者だけなく、お米屋さん、農家の方々も頭を悩ませています。「店頭に並ぶお米の数が少なくてね、寂しいですよ…」と高橋さんも頭を抱えますが、今までも美味しいお米にこだわってきたからこそ、気持ちはより一層、美味しいものを提供し続けたいと話します。ぜひとも精米したてのお米や、おむすびをいただいて、お米の違いを感じてみては。
こだわりのお米と塩むすび たかはし

☎ 047-351-3026
浦安市当代島2-7-36
OPEN 9:00~19:00 日曜・月曜定休
※この内容は、フリーペーパー「ゆうゆう手帖」Vol.52号に掲載された内容です。
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