浦安ってこんな街!
9.62025
親とのコミュニケーション、年々難しいと感じる方必見! 目からウロコな補聴器のコト。浦安市日の出

最近、親と話していて「耳の聞こえが悪くなってきているのでは?」と感じることがあります。たとえば、テレビの音量が大きくなってきたり、会話の内容を理解していないように見えることが増えてきました。年齢を重ねると、聴力が低下する「加齢性難聴」になるのは自然なことです。それでも、取材を通じて改めて「耳の大切さ」を実感しています。
とはいえ、いきなり親に「補聴器をつけてみたら?」と勧めるのは、少し気が引けますよね。もし「補聴器なんて必要ない!」と言われてしまったら、それはそれで悲しく感じてしまうものです。そもそも補聴器に対するイメージは、親世代の方にとってあまり良いものではないのかもしれません。「めんどう」「高い」「煩わしい」…そんなネガティブな印象を持つ方も少なくないでしょう。そこで今回は、日の出エリアにある「補聴器エキスパートKUNI」さんに相談に伺ってきました!

※1ファミリー・センタード・ケア(Family Centered Care)とは、家族中心のケアです。本人と家族の尊厳と多様性を尊重し、良好なパートナーシップを基盤とした情報の共有、意思決定支援、家族のエンパワメントなどの包括的かつ継続的なケアプロセスです。
お悩みは人それぞれ
こちらでは私のように、家族が相談に来ることも多く、家族の勧めで補聴器を初めて試しにおみえになる方もいるそうです。「補聴器は単なる聞こえの補助ではなく、生活の質を高める大切なツールです。しかし、日本の補聴器普及率は世界と比べるとかなり低いこともあり、その必要性や重要性をもっと知ってほしいと思っています」と林さん。また家族中心のケアを大事にされて親身になって応えてくれるのも心強い。本人が補聴器に前向きでなければ、せっかく購入した補聴器が無駄になってしまうこともあるので、来店する機会にメンテナンスや、使いやすさ聞きやすさなどを確認することでより生活にフィットした補聴器を使ってほしいと話します。
補聴器のカウンセリングでは、本人の意思を最も大切にしているとのこと。今回の場合は、本人不在ですが、次のような悩みを相談しました。
- 会話の最中に「え?」と聞き返される
- テレビの音量がとても大きい
- 話した内容を理解していないように見える
- 部屋にこもる時間が増えてきた
私と同じように来店されるご家族も、似たような悩みを抱えている方が多いそうです。中には、本人との関係がぎくしゃくしてしまっているケースもあります。耳の聞こえにくさから、お互いの負担が大きくなり、会話がスムーズに進まなくなる。すると、家族との会話が減り、外出の機会も少なくなる――そんな悪循環に陥ってしまうのです。その結果、認知機能の低下や元気のなさにつながり、今までの生活が一変してしまうこともあるそうです。できるだけ早い段階で補聴器を付けることでスムーズな装着や、自分のあった使い方ができることでよりその人らしい日常が送りやすくなるそうです。
カウンセリングの時間は平均1時間~1時間半。まずは生活上の困りごとを聞き取り、次に耳の中を観察します。販売にあたっては「禁忌8項目」と呼ばれるガイドラインがあり、耳だれや手術歴など治療可能な耳の病気がある場合は販売を中止します。この場合は耳鼻科の受診をすすめられます。
聞こえのテスト体験
特に何もなければ、次のステップとして聞こえのテストを実施。実際にどのような流れなのか、試させていただきました。


KUNIさんでは防音室も完備。防音室は外部の音を遮断するため、正確な測定が可能に。立派な椅子にもたれヘッドフォンを装着し、聴力を確認するためにいくつかのテストが行われました。健康診断の時のような、低い音から高い音のやっと聞こえる小さな音で、テスト音が聞こえたらボタンを押して測定します。補聴器を既にお使いの方は、補聴器を使用していない状態と使用している状態の両方でも行われます。他には、ことばの聞き取りテストや騒音とシグナルの区別テストなどもあります。その後、お部屋に戻り測定結果をもとに、補聴器の種類や装着方法、価格帯に応じた提案が行われます。さらに、購入前に無料で補聴器の体験貸し出しが1~2週間できるのも安心できるポイントでした。

豊富な補聴器
KUNIさんのお店では、実際に手に取って見られる豊富な種類の補聴器がそろっていました。一般的な耳かけ型や耳あな型はもちろん、小型で目立たないタイプまで揃っていて、デザインや着け心地もいろいろ。単に「聞こえるようになる」というだけでなく、その方の日常生活に合った補聴器を選べるのが魅力だと感じました。補聴器には大きく分けて、次のようなタイプがあります。

①耳かけ型補聴器:耳の後ろにかけるタイプで、音を増幅して耳に届けます。サイズや形状が異なるモデルがあり、比較的目立ちにく、色のバリエーションも豊か。
②耳あな型補聴器:耳の中に装着するタイプで、個人個人のお耳の形に合わせて作成します。小型で目立ちにくいですが、耳の形に合わせて作るため、フィット感が重要です。ご自身の耳あなの形をとるので、スポーツなどされる方にもおすすめ。
③IIC,CIC型補聴器:耳あな型の一種で、耳の奥に装着するタイプです。さらに小型で目立ちにくいですが、音の調整や取り扱いが難しい場合があります。
④オープンフィット補聴器:耳かけ型の一種で、耳の中に小さなチューブを通して音を届けるタイプです。自然な音質を提供し、耳の閉塞感が少ないのが特徴です。
これらの補聴器は、本人の聴力レベルやライフスタイルに応じて林さんが提案をしてくれます。補聴器にはさまざまなメーカーがあり、それぞれ異なる機能や周辺機器やデザインもさまざま。これだけバリエーションがあると選ぶのも楽しそうです。特に色を選べるのはアクセサリーを選ぶように楽しいですよね。

装用感や音の好みは人それぞれで、最初は違和感を覚える方もいますが、多くの場合は使い続けることで慣れていくそうです。今まで聞こえなかった音が入ってくることで不快に感じることもあり、脳が慣れていない状態になるので雑音が大きく聞こえることも。そのため、静かな場所から会話をはじめ、少しずつ騒音の感じる場所にと、徐々に耳を慣れさせていくのも大事なこと。こうした練習を重ねていくことも長く補聴器と付き合っていくコツだと話します。
価格帯は、耳かけ型・耳あな型で、
- 片耳:約12万円~
- 両耳:約23万円前後~
ただし、高額な補聴器を選んだからといって、必ずしも聞こえが良くなるわけではありません。実際には、周辺機器を組み合わせることで、自分に合った聞こえを実現している方も多く、価格を抑えながら快適に使えるケースもあります。購入後はリハビリやアフターフォローを受けられるため、本人だけでなく家族にとっても負担が軽くなるのも大きなメリットですね。また、浦安市の助成金や障害者福祉法・軽中等度難聴児童助成金についても相談を受けています。

購入後は定期的に調整を行い、使いながら徐々に慣れていくためのリハビリもサポートしてくれます。メンテナンス費用も補聴器代に含まれています。オプション機能の追加や部品交換も可能で、気になる点は都度相談できるのが安心。大きな買い物をしてそれっきり…ということはないので、機器などに詳しくなくても林さんがフォローをしてくれので二重の安心! 最新機器はあらゆることが大変そうなイメージですが、コツさえつかめば、ボタン一つで携帯電話の通話や補聴器の音量調整なども操作できるようになります。
林さんの店舗で扱っているのは、主に海外製の補聴器です。いずれも世界シェア上位メーカーの製品で、さまざまな聞こえにも対応しているため安心して利用できます。一方で、相談に訪れる方の中には、すでに補聴器を使用している方々からの相談もあります。その場合は、同じメーカーの周辺機器を組み合わせることで、今持っている補聴器をより快適に活用できるそうです。こうした個別の相談にも柔軟に対応してもらえるのは、とっても心強いですね。そして今回、実際に補聴器を試しに装着させていただきました。


耳かけ型を実際に装着してみたのですが、まず驚いたのはその軽さ。つけている感覚がほとんどなく、装着のわずらわしさも感じませんでした。最初に入ってきた音は少しノイズのように感じたものの、耳のすぐそばではなく、頭の少し上の方で音が響いているような不思議な感覚。普段イヤホンで聞く音とはまったく違うので、確かに「慣れ」が必要だなと感じました。ただ、音そのものが重たくないので、慣れてしまえば自然に聞こえるようになりそうです。実際に装着してみると、こんなにたくさんの音が周りで鳴っていたんだ…と気づかされる瞬間もあり、少しずつ補聴器の音の世界に慣れていくのが良さそうだと思いました。そしてその方の耳に合わせて、音の周波数を合わせていく調整もしていくので、かなり聴きやすくなりそうです。
補聴器と周辺機器
また、驚いたのが、周辺機器です。スピーカーなどリモコンのような見た目のものも。

補聴器の聞こえには個人差があり、生活の困りごとに応じた調整や合理的配慮が重要だと林さん。騒音下では補聴器だけで聞き取りが難しい場合がありますが、ワイヤレスマイクや受信機を併用することで、特定の声だけをクリアに聞くことができます。テレビや電話の音も直接補聴器に送れるため、家族との会話も快適になるんですって。街の騒音をテレビで流し、街の中や飲食店舗などにいることを想定し、実際にこちらも体験できました。補聴器を付けていると、周りの音の騒音(雑音)が大きくて、会話の声がかき消されしまいます。そうした際には話をする方が周辺機器のマイクロフォンを首から下げるだけで、騒音は静かに、その人の声が直接耳に届きます。これには私もカメラマンも感動! 自宅のテーブルなどに置けば家族の話声が分かりやすく耳に入ってくるので円滑な日常が送れそう!

さらにはこちらのマイクフォンシステムは、学校や会社、施設で活用もできるそう。軽度・中等度難聴の学生が大学の入試センター試験では、英語のリスニングテストにおいて、補聴器と補聴援助システムを使用できるようになったことで、公平な学習環境が整備された実績もあるそうです。補聴器は聞こえを補うだけでなく、生活や学習、仕事の場面でも大きな支えになります。カウンセリングを通して自分に合った補聴器や周辺機器を選ぶことで、より快適な日常生活が送れそうです。
来店者の年齢層は主に50代以上で、特に70代が多くなっています。突発性難聴は年齢に関係なく、若年層の来店もあります。また、予約なしでの飛び込み来店もあるそうで、遠方から一人で訪れる方も珍しくありませんが、測定中などすぐに対応が難しいこともあるので、予約をしていくのがおすすめです!


さらに、9月は「敬老の日キャンペーン」、10月は「1周年記念キャンペーン」といった特典も実施予定。補聴器を購入すると高級ペーパーなどのプレゼントがもらえる企画もあり、利用者にとって思いがけぬギフトを用意してくれるそうですよ!

そしてKUNIさんの店舗はまるで、自宅のリビングのような空間。生活に近い環境で試聴することで、より自然な「聞こえ」に調整できるそう。自宅のような空間で相談事もしやすい雰囲気なのも良いですよね。今回、林さんに家族の相談をしたことで、事の深刻さを実感すると同時に、「聞こえ」についての未来が明るいものになりそうな、少し楽しみな予感もしました。耳の聞こえは年齢を重ねても問題ない方もいますが、年齢に関係なく「少しおかしいな」と感じたり、なんとなく家族がリビングで過ごす時間が減ってきたなと感じたり、また聞こえについて不安な家族が運転やお仕事を続けているようでしたら、重い腰を上げて、ぜひ相談をしてみるのも良いかもしれません。

補聴器エキスパート KUNI
浦安市日の出1-3海風の街3号棟101号室
☎047-712-5885
info@big-beat.net
OPEN 8:30~15:00(木土は13:00まで)
予約優先/月火水金16:00~18:00完全予約時間
日曜・祝日定休
公式ホームページ:補聴器エキスパートKUNI
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローして最新情報を入手しよう
@urayasusumitai




























