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浦安ってこんな街!

浦安在住の写真家・野寺 治孝氏の『TOKYO BAY PASSAGE OF THE SEAS』で、浦安の海の美しさを再認識!

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浦安という地名の由来と言われている、「浦、安かれ」という言葉は「海辺が平穏であるように」という意味だそうです。そう、浦安は海のまち。かつては漁業も盛んでした。

新元号“令和”の典拠となったのは日本最古の和歌集『万葉集』ですが、さらに古い書物である『日本書紀』の中には「日本者浦安國(やまとはうらやすのくに)」という一節があります。ここでいう「浦安」は、心安らぐ、美しいというような意味を持つようです。

密接に海と結びついた浦安。明治、大正、昭和、平成、そして次の元号・令和へ…。長い時間をかけて地形や町並みは変わっていきましたが、海は変わらず、波を寄せては返し、浦安の街に寄り添ってきました。

浦安で生まれ育った写真家・野寺 治孝さんが、浦安から見た東京湾の風景を5年の歳月をかけて撮影し、写真集『TOKYO BAY PASSAGE OF THE SEAS』として今年、出版されました。
 
季節や時間帯によって色や表情を変える海。空の色と海の色とのコントラスト。写真集に収められた57点の風景の中からきっと誰もが「お気に入りの海」を見つけられるに違いありません。

国内外のさまざまな賞の受賞歴を持つ野寺さん。浦安市写真展主任審査員を務められ、女性誌やインテリア雑誌での仕事、写真講師としても活躍中。松任谷由実さんやジミー・ペイジなど著名人の撮影も行っています。2014年には、浦安市魚市場特設ギャラリーにて「浦安元町物語」「続・浦安元町物語と浦安元町をテーマにした個展を開催しました。

高校や専門学校で、デザインや映画制作の勉強はしてきましたが、カメラに関してはまったくの自己流。そんな野寺さんが唯一、心の師として慕うのが米国のフォトグラファーである、ジョエル・マイヤウィッツ氏です。
夏の海辺の風景と、そこに暮らす人々を撮影したノスタルジックな写真集『ア・サマーズ・デイ』に魅せられ、マイヤウィッツ氏に会うために、アメリカ東北部の街・ケープコッドまで訪ねていきます。なんとアポなしで! 普通に考えたら、会えるわけがありません。ところが…!ケープコッドに着いてすぐ、その街に暮らす陽気で親切な人々が次々に繋いでくれたお陰で、野寺さん、実にトントン拍子にマイヤウィッツ氏ご本人と出会えてしまったのです!なんという幸運でしょう!

野寺さんが撮りためてきた浦安の海の風景を見たマイヤウィッツ氏は「美しい」と言い、これを撮り続けていくように、とアドバイス。
「海を撮影するのに海洋学などの専門知識は必要ですか?」と尋ねると、「自分が必要と思うならば学べばいい。とくに勉強せずとも撮影していればおのずと分かってくることも多い」と答えたマイヤウィッツ氏。

「何かを見た瞬間、ハッと息を呑み“何かを強く感じること”があるだろう。そのことが写真家にとって一番大切なことだと私は思っている」。

マイヤウィッツ氏の言葉を胸に帰国した野寺さんが、1996年に出版したのが浦安の海をフィルムに留めた写真集『TOKYO BAY』です。そして、今年また、浦安の海を撮影した野寺さんの写真集『TOKYO BAY PASSAGE OF THE SEAS』が出版されたのです。前回の『TOKYO BAY』から20年の時を経て、ふたたび浦安の海と対峙して生まれた写真集『TOKYO BAY PASSAGE OF THE SEAS』。

野寺さん自身も年を重ね、当時とは、取り巻く環境も、写真に対する姿勢も大分異なってきています。今回撮影した写真にもそれが顕れているそうです。写真集のデザインも20年前のものからグレードアップしています。
 
写真は見開きごとに一枚ずつですが、収録されたすべての写真を並べると水平線の位置がぴったりと重なり合うという凝ったレイアウトです。また、紙質、画質の鮮明度、タイトル文字の印刷など、野寺さんのこだわりが随所に散りばめられた上質な写真集でもあります。

写真集「TOKYO BAY PASSAGE OF THE SEAS」の出版を記念し、トークショー&スライドショー(先着100名)が行われます。詳しくは次の通りです。

日時 5月12日(日)14:00〜15:30
入場料 500円
場所 浦安市民プラザWave101中ホール
ゲスト 速水 学(シンガーソングライター)※ミニライブあり

野寺さんのトークはとにかく面白い!ユニークなご家族の話は「まるでホームコメディでしょ?」と語られるとおり、抱腹絶倒ものでした。また、現在市役所があるあたりは昭和30年代まで海水浴場だった等々…、浦安の思い出話は非常に興味深く、もっと聴きたいと思いました!


写真集「TOKYO BAY PASSAGE OF THE SEAS」に収められた風景は、浦安・堀江で生まれ、いまも当代島に住む生粋の浦安っこである野寺さんの「原風景」とも言えるもの。浦安に暮らす人には、ぜひとも見て欲しい!

下記スケジュールで市役所内にて「浦安の海 写真展」も開催しますので、ぜひお立ち寄り下さい。

日程 5月10日(金)〜5月17日(金) ※5月11日(土曜日)は休館日
時間 午前8:30〜午後5時
場所 浦安市役所庁舎1階 市民ホール(猫実1-1-1)
電話 047-712-6794

 

なお、写真集「TOKYO BAY PASSAGE OF THE SEAS」は、5月17日まで7,000円(税込)で販売受付中。諸事情により5月18日以降は、9.720円(税込)に値上がりします。17日までにお求めいただくとお得ですよ!

写真集「TOKYO BAY PASSAGE OF THE SEAS」のお問い合わせは、栄久堂のホームページhttps://eikyudo.stores.jp/ まで、お願いします。

幼い頃、絵を描くことが大好きだった野寺さん。「買ってもらったスケッチブックを一日で使い切ってしまった」と言います。また、大きな絵を描きたくて画用紙に収まりきらず、はみだしてテーブルの上にも盛大に絵を描いてしまった、なんてことも…。お母様は叱りはせず、いつも、のびのびと絵を描かせてくれたそうです。
カメラマンに限らず、表現者やアーティストになろうとするとき、必要なのは、「好きなことをみつける力・才能だと思う」と野寺さんは言います。好きなことがあれば、生きる力になる。好きなことを仕事にした人は、きっと強い。私もそんな気がします。

子どもたちが「好きなことを見つけ、ときとして仕事に繋げていくために」私たち大人ができることはなんだろう? 

浦安の海を眺めながら、考えてみたいと思いました。

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