浦安ってこんな街!
5.192016
一人で気楽に、リーズナブルに。ランチで楽しむ天ぷらが超オススメ!
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突然ですが、天ぷら屋さんに行ったことはありますか? 私も「天ぷら屋さん=お金持ちの方々が行くところ」というイメージが強かったのですが、先日ランチを食べに行ってまいりました…!
お伺いしたのは、東西線浦安駅の近くにある『天悟』さん。本格的な天ぷらをリーズナブルに味わえるお店!と先日の記事(素材の味が本当に美味しいから、また通いたくなる天ぷら店【浦安元町グルメ探検】)にも出ていましたが…お昼は一体どんな感じなのだろう?
お店の前に出ていた看板をチェック。お一人様お気楽に!とのこと、ちょうど一人だったのでそれならば!と入ってみました。
店内にはカウンターとお座敷があって、店主と女将さんがお二人で切り盛りされています。(ちなみに…手前に写っている揚げ玉、これが絶品なのです! 帰り際につい手が伸びたのですが、いつものそうめんが格段にランクアップしますよ!)
シンプルですが品を感じるお盆とお箸。奥の緑の器に天ぷらが一品ずつ運ばれて来るのですね。いやはや、期待が高まります…!
最初なので、メニューの一番上にある『花定食』(1200円)をいただくことに。天ぷら5種とサラダ、かき揚げ、ごはん、お吸い物、香の物がつきます。
「うちは一人でいらっしゃる方、とっても多いですよ。女性一人もいますね。平日は特に、お昼も夜も多いです」と女将さん。まずはサラダと香の物、天つゆと小皿が運ばれてきます。
「この小皿にはお塩とレモン汁が入っています。空のところにはエビの尻尾などを入れてお使いください。天つゆも美味しいですけど、素材の味を楽しんでいただきたいので、お塩がオススメ。何も付けずに召し上がるお客様もいらっしゃいます」
まず出てきたのは海老。まず見た目から、衣から知っている天ぷらと違います。とても細くて華奢に見える衣、口へ運ぶと、サクサクっととても軽い! 海老はプリッとしていて味が濃く感じます。確かに、お塩をほんの少し付けていただくのが美味しいかも…。「天ぷらって『揚げる』だけじゃないんですよ。うちでは『蒸し揚げ』ているんです。その素材の持つ水分で内部を蒸して、外側はカラッと揚げる。たまに中まで油ギトギトになっている天ぷらってありませんか? 揚げる時間が長すぎると、中の水分と旨みが抜けて、そこに油が入ってきてしまうんです。食材によって揚げる時間も温度も違うので、そこは職人の技ですね。ぜひ堪能してみてください」と、カウンター越しのご主人。
続いてごぼう。ごぼうってアクの強い食べ物だと思っていましたが、全然クセがなくて香りが良いのです。「本当はごぼうも水にさらしたり皮をむいたりしないほうが、本来持っている栄養と美味しさを味わえるんですよ」
続いてこちらはこごみ! 山梨県小菅村から取り寄せたものだそうです。
「小菅村の人たちは高齢の方が多いですけど、とっても元気ですよ! 坂になったこんにゃく畑を案内してもらったとき、僕らよりも上るのが速くて全然追いつけなかったくらいです」。その食材がどんなところで取れて、どんな方々が作っているのか…その情報もしっかり伝えてくださるご主人。ひとつのお野菜から、ストーリーがどんどん広がります。
こちらは真ダコ。神奈川県佐島産の、国内でも良質のタコだそうです。生きたまま仕入れて、お店で捌くんですって! アツアツ・プリプリ、歯ごたえもありつつ柔らかくって美味しかった〜。
最後はさつまいも。天ぷらの中では一番馴染み深いイモ天ですが、一口食べてビックリ! サクサクの衣の中が、ふかしイモみたいにホックホク!! そしてと〜っても甘い…。「そう、『蒸し揚げ』ているから、中がホックリ仕上がるんです。おイモのでんぷん質が糖に変わるには、低温でじっくり揚げないといけない。その微妙な温度、そして揚げる時間がポイントなんです」
これだけ揚げ物を食べても、不思議なことに全然胃が重たくなりません。女性のお客さまが多い、というのも頷けます。何が違うんだろう?とお伺いすると、「具材の中まで油が入っていないことと、揚げ油に良い油を使っていること。使っているのはゴマ油ですが、よくある茶色いものではなく、軽く煎ったゴマを絞った高級油を使用しています。それにゴマ油は不飽和脂肪酸といって、体に蓄積されない脂肪。だから健康にもいいんですよ」とご主人。なるほど、そうと来ればもうちょっと天ぷら食べたい!ということで、カウンターに貼られた季節のオススメ(ひと月でほとんど入れ替わる!)から、2品を追加でオーダー。
まずはほしざめ。サメってなんだか臭いイメージがあったのですが、このほしざめは白身魚みたいでフワフワ! 臭みはまったく感じませんでした。使っている魚介は、浦安魚市場の泉銀さんから仕入れているものと、ご主人自ら釣ってくる浦安で獲れたのものがあります。地元で獲れるお魚を食べに通う常連の方も多いそう!
こちらのかぼちゃも、さつまいもに負けず劣らずホックホク。素材の甘味が生きていて、何も付けずに食べても充分美味しかったです。
最後にごはんとお吸い物が出ます。今回はかき揚げ丼をチョイスしましたが、かき揚げとごはんを別々にいただくこともできますし、+300円で専門店で一番人気の天茶にすることもできます。3種類から選べるのもまた贅沢! かき揚げ丼の甘辛い香りが食欲をそそります。
このかき揚げ、具はひじきとにんじん。最後の〆なので重くないように、野菜のかき揚げにすることが多いそう。そしてこのお吸い物がまた美味でした。鰹節で取ったお出汁だそうなのですが、あっさりしているのに味がしっかりあって、揚げ物をたっぷりいただいたお腹にやさしく染み渡ります。は〜、美味しかった。ごちそうさまでした!
「天ぷらってもともとは日本のファストフードなんです。それがいつの間に、敷居の高いものになってしまった。本来気軽に来れるのが天ぷら屋さんなので、僕はそういうお店を作っていきたい。だからお客様にはお一人の方もいれば、女性や若い方も多いんです。職人が作る天ぷらをリーズナブルに、浦安で気軽に味わってください!」
天悟に来たら、美味しいものを食べるだけではなくプラスアルファでいろんな知識も持ち帰って欲しい、と話すご主人。食事中も素材の話から料理方法の話、生産地の話、そして魚や釣りの話など、幅広いジャンルの様々なお話をユーモアたっぷりに聞かせていただき、とても面白かったです! 本当は全てここに書きたいくらいなのですが、かなり長くなってしまうので…ぜひ一度、天悟さんへ足を運んでみてください。一人で行くのもオススメです!
ちなみに夜は、車海老や江戸前穴子などのランチとはひと味違う豪華なタネがあるのだそう(桐コース:3500円とリーズナブル!)。次回はぜひ、極上の天ぷらに日本酒を合わせて、しっぽり呑みに来たいです…☆
天悟…浦安市北栄1-2-37-1F 047-314-5190(※要予約) 火曜定休
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〒279-0002 千葉県浦安市北栄1丁目2−37
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