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【New Open】魚屋のある浦安の風景と、人びとの交流の場を取り戻す! 堀江『泉銀』での買い物が楽しすぎるから、みんなも行ってみて!!

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突然ですが、あなたは週に何回魚を食べますか? 四方を海に囲まれた日本ですが、現在では肉の消費量のほうが多く、一人当たりの水産物の摂取量は減少傾向(水産庁ホームページ H28年水産白書より)。「もっと魚を食べたいけど、料理の仕方がいつもワンパターンになっちゃう…」「美味しい魚の選び方がよくわからない…」、そんな浦安市民の強い味方『泉銀』2号店が、6月1日堀江にオープンしました! 美味しい魚を手に入れに、早速お伺いしてきました。

「魚屋のある浦安の原風景を取り戻すには、今しかない」


『泉銀』は、今も魚市場の中にお店を構えるお魚屋さんです。今回、新しく堀江に2号店を出したキッカケを伺うと…「僕が小学生の頃、浦安には15、6軒くらい魚屋がありました。それが、いつの間にか1軒もなくなった。他にも本屋や八百屋など、たくさんあった個人商店が、どんどんなくなっていってしまった。スーパーやコンビニの出現で、食生活は便利で豊かになったれど、大事なものを置いてきてしまったと思うんです。魚屋のある風景を見てきたのは、自分たちが最後。これを次の世代に伝えるには、自分たちがやるしかない、今しかない!と思ったんです」と店主の森田さん。

 
「小さい頃、夕方母親に連れられて買い物に行くじゃないですか。あの頃はフラワー通りも庚申通りも賑わっていて…魚屋や八百屋や、いろんな個人商店をまわって、お店の人や近所の人と『あれが美味しかった』だの『あれはこうやって料理するといい』だの、やり取りをする。町のお店は交流の場でもありました。SNSでは伝わらない、生の情報のやり取りというのかな、そういう場所も残していきたいです」。話をお伺いしている間にも、お客様が絶えず訪れる『泉銀』さん。「ホウボウってどう食べるの?」というお客様の問いに、「甘味があって良いダシが出るから、煮つけや鍋も美味しいよ!」とアドバイス。小さなアジ1匹・切り身一つから買え、ワタ抜きの要望にも気さくに応じてくださいます。

 
お店で顔を合わせたお客様同士で、「元気だった?」「そういえばこの間…」と会話が弾むこともあるのだそう。「オープンして1週間ですけど、そういう場面を見るだけで、ああ、このお店を出して正解だったな、と思いますね」と、目を細める森田さん。

いつもは市場に来てくださるお客様も、立ち寄ってくださっていました。「市場は朝の4時からお昼までしか開いていない。それって現代のライフスタイルと合わないんです。一人でも多くの人に魚を食べてもらいたいと考えると、やはり夕方にお店を開けたいという思いがありました。堀江にお店を出して1週間ですが、お昼ごろ~夕方まで、断続的にお客様がいらっしゃっています。けっこう皆さん、魚買っていってくださるんですよ!」

新鮮な魚、美味しいお出汁の取れる鰹節、そして便利なお総菜!

本日のラインナップは、今の時期にオススメというイワシにアジ。魚屋=高い、というイメージがありましたが、スーパーに引けを取らない価格…!
 

まるまる一匹の大きな魚。これはもちろん捌いてくださるし、料理の仕方も教えてくれます。
 

大きなサザエ! 貝類も並びます。
 

西京漬けは、国産のサバに京都で作っているお味噌を使った、本格的なもの。材料にこだわっているので、味が全然違うんですって!

『泉銀』名物、クジラにマグロ。キレイな赤に、見ているだけでよだれが出ます…!
 
この日は「色がちょっと白いから」という理由で、通常の美味しさのマグロがかなりお得なお値段になっていました!

仕入れは築地のほか、全国の漁師さんから直送してもらっているとのこと。実は森田さん、魚屋としての顔のほか、フィッシュロックバンド「漁港」のボーカルも担当されています。その「漁港」のバンド活動を通して、全国の漁師さんとつながりができるのだそうです。 「市場のお店では、エイ・サメ・スミヤキ・オオカミウオなど全国の珍しい魚も扱っているんですが、ゆくゆくはこの堀江店でもやりたいなと思っています」と森田さん。

こちらは知る人ぞ知る、鹿児島県枕崎市の金七商店で作られている『クラシック節』。

ミシュラン掲載のお店などでも使われている、美味しいお出汁の取れる鰹節なのです。そういえばこのクラシック節、さかなクンと一緒に写真に写っていたこともあったような…!? 私も以前購入して使ってみたところ、あんまり色は出ないのですが香りがとっても良いのと、なんといっても旨みが強い! お味噌汁なら味噌の量を減らしても美味しくいただけます。が、オススメはお吸い物! 味が全然違いますよ~。薄削り・厚削り・削り節・丸々一本の鰹節・そして削り器まで、全種類取り揃えているのは全国でも泉銀さんだけ。そんな良いモノを浦安で買えるというのが、またすごい!

森田さんの同級生のお店『西敏』(浦安市指定優良店)さんの佃煮も置いてあります。これも人気商品のひとつなのだそう。

お店で奥さんとお母さんが手作りしているというお総菜も必見。

一人暮らしの方や、もう一品おかずが欲しいとき、お酒のアテにもちょうど良い量です。メニューは日替わりで、定番のものから自分ではなかなか作れない(マグロの尾肉もアジの南蛮漬けもタコも…)お総菜まで、どれも美味しそう! もちろんお出汁には『クラシック節』を使っているそうです。

店主に相談しつつ、丸々一匹のイサキを購入…! 

私も何か美味しい魚が食べたい! ということで、森田さんに相談しました。私がいつもスーパーで買って食べている魚といえば、頭付きだとアジ・イワシ・サンマくらい、その他は2枚おろしや切り身のお魚ばかり。「今日なら、イサキがオススメだよ! 半身は湯引きしてポン酢で、半身は塩焼きで食べればいいよ」と森田さん。

イサキ(これがイサキなんだ!というところから)って、高級魚じゃないですか…!? 「そう? そういうイメージもあるかもしれないね。みんな魚をマルで買うお得さを知らない。頭の肉も、ほらこの卵も肝も食べれちゃうよ。卵はバターソテー、肝は身と一緒に湯引きして食べると美味しい!」。
 
魚を捌きながら、次々と出てくる魚の美味しい食べ方。湯引きなんて今までやったことないですが、皮の上にキッチンペーパーを敷いて熱湯をかけ、皮が丸まったら水でしめて冷蔵庫で冷やしておき、食べる直前に好きな厚さに切ればOKなんですって。

「湯引きで食べるには、こうして皮目に包丁を入れておくと美味しい! 時間があるから小骨も取っておいたよ」と細かいところまで、ありがとうございます…!

さて、今日の夕食の献立は、イサキの湯引き。調理は前述のとおり、やってみたら意外と簡単。そして何より、美味しいのです!

程よい脂の乗り具合、噛んだときにじんわり口に広がる旨み、お刺身ならではの歯ごたえ。皮の独特の風味が、ポン酢とよく合います。いつもと違う魚を食卓に出すだけで、家がちょっとした割烹になった気分…。

もう一品、こちらは卵のバターソテー。

ここは手間を惜しんで、バターと一緒にホイルに包んでトースターでチンして済ましてしまいましたが…充分美味でした! 手前にあるのが肝、身と一緒に湯引きしたものです。ここまで味わえるのは、丸々一匹の魚を買うからこそ、そして泉銀さんが食べ方を教えてくださるからこそ!

そして翌日は、イサキの塩焼き!

グリルに入るか心配でしたが、入りました~! 尾頭つきでございます。身はフワフワ、バリッと焼けた皮の風味が香ばしくて、頭のまわりの美味しいところもすっかり堪能。家族3人で2日にわたり、イサキ一匹をキレイに平らげました! ごちそうさまでした。

ちなみに一緒に買ったお総菜「マグロ尾肉の煮付け」も、美味しかったです。

食感は牛すじ煮込みに似ているけどさっぱりしていて、日本酒が飲みたくなっちゃいました。しっかりした味付けなので、翌日はおにぎりの具にしてみましたが、これもまた◎でした!


新鮮な魚とその知識、美味しいお総菜、楽しい会話。町の魚屋『泉銀』さんには、たくさんのものがあります。美味しいお魚を食べたいときはもちろん、今日の献立に困ったときにも強い味方になってくれるはず。通勤途中、お散歩ついでに、子連れでふらりと…ぜひ立ち寄ってみてください。『泉銀』さんには、まだ知らない「町の魚屋さん」の魅力が、たくさん詰まっていますよ!


泉銀 堀江店…浦安市堀江3-25-1 047-713-8274 twitter
営業日:火水木金…11時~18時頃、日…15時~18時頃 (土日の5時~12時までは、魚市場のお店が営業しています!)
※今後変更の可能性があります。最新情報はtwitterをご確認ください。

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