浦安ってこんな街!
7.82025
【New Open】こだわりが詰まった一杯に、情熱と個性が息づく―The Cellar & Tap Origins Table|The Cellar & Tap Origins Table(セラーアンドタップ オリジンズテーブル)

今年度のチャレンジショップとして、新浦安駅前「マーレ」内にオープンした「The Cellar & Tap Origins Table」。クラフトビール、ナチュラルワイン、日本酒、生ハム……自然と集まってきたのは「発酵」というキーワードでつながる食とお酒。店内には緩やかな時間が流れていますが、奥からふつふつと熱い想いが漂ってくるようです――。


取材前にふらりと訪れたこのお店で出会った「オリジンズ ゴールデンエール」。クラフトビールに「満足したら終わり」というイメージを持っていた私にとって、驚きの一杯でした。「もともとは、閉店した仲間の店で愛されていたレシピを、数年かけて復活させたんです」と話してくれたのは、オーナーの久留宮修司さん。麦芽の香ばしさとほのかな甘み、軽やかな苦みのバランスが絶妙で、コクがあるのに飲み口はすっと軽い。気がつけば「もう一度飲みたい」と感じてしまう、そんなクラフトビールです。この一杯には、久留宮さんの「これ以上のビールはない」という感動とともに、「大切な時間と記憶をもう一度」という熱い想いも込められています。


久留宮さんは、もともと長年、海外貨物検査の仕事に携わってきた方。厳格な検査の現場では、感謝の言葉を直接受け取ることは少なく、だからこそ「目の前の人に喜んでもらえる仕事がしたい」という想いが心のどこかにあったそうです。「検査の仕事は、どれだけ正確にやっても『ありがとう』って言われることが本当に少ないんです。目の前のお客さんに『美味しい!』と笑顔で言ってもらえる瞬間が、何よりうれしい――」。交わされる会話や表情、その一つひとつが、今の久留宮さんにとって何よりの喜びです。
お店に並ぶ商品にも、作り手の情熱と物語が宿っています。たとえば、農大のつながりから出会ったおつまみを手がける生産者たち。「生産者にはなれなくても、その想いを誰かに届ける役割は果たしたい」とお客様に繋いでいます。さらに、スペイン産の最高峰・生ハム「ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」は、ビジネスパートナーでもありお店を共に切り盛りする三上さんが惚れ込んだ逸品。イベリコの黒豚を長期熟成したもので、濃厚な旨みと脂の甘みが噛むほどにじんわりと広がります。「まさに極上」と勧めるのは、ナチュラルワインとのマリアージュ。芳醇な香りとともに深く長い余韻が残る贅沢な味わいに、思わず笑みがこぼれます――。





営業は、チャレンジショップのルールにより来年2月末まで。限られた時間ではありますが、長年の夢だった「ありがとう」をつなぐために――。「これからも、お客様の笑顔とともに、この幸せを続けていきたい」という想いが、静かに次の一歩を後押ししています。

●The Cellar & Tap Origins Table
☎090-1563-2234
浦安市入船1-2-1新浦安駅前プラザマーレ1階
16:00~22:00
月・木曜定休
Instagram@originstable
★食べもの・おつまみ持ち込み自由
※この内容は、フリーペーパー「浦安に住みたい!」2025年7-8月号に掲載された内容です。
※フリーペーパーに掲載されている日程が変更になる場合があります。最新情報はそれぞれの店舗・主催者にご確認ください。
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