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【特集】元気なうちから「補装具」えらび|浦安の歴史とともに歩む老舗商店「徳兵衛商店」

かつての浦安は境川を中心に、堀江の「フラワー通り」と猫実の「庚申通り」に住宅や商店が密集していました。フラワー通りの入口付近には清瀧神社があり、その横には町役場、漁業組合、郵便局が並んでいました。「堀江銀座」とも呼ばれていたフラワー通りは、生活の中心地として栄え、寄席や銭湯、映画館、パチンコ店、質屋、駄菓子屋など、生活に必要なあらゆる商店が軒を連ねていたそうです。

そんな歴史深いフラワー通りには、今でも土地を守り代々住み続けている方や、現在も商売を続けているお店があります。その中の一つが、今から約100年以上前の明治時代に創業された「徳兵衛商店」さんです。お店の看板は「とくべ」ですが、お店の正式名称は「徳兵衛(とくべえ)」。これは、地元の方から「”とくべ”さん」と呼ばれていたことを受けて、「とくべ」としたんだとか。そんなお話をしてくださったのが、五代目店主となる大塚哲也さん。現在の徳兵衛商店では身近な生活用品から食器、キッチン用品などを取り扱っていますが、そうなったのは約70年前のことで、それ以前は魚の卸売を行っていたんだそう。「時代の変化と共に、商売も変わっていったのかもしれませんね」と大塚さんは話します。

大塚さんは、お父様でもある四代目の大塚功(いさお)さんからお店を引き継ぎました。大型ショッピングセンターやホームセンターの普及により、最近では個人商店での買い物客は減少していますが、元町の方々は今でも足を運んでいるそうです。取材中も、近隣の方が食器や生活用品を購入している姿が見られ、地域に根ざしたお店として親しまれている様子を感じられました。奥行きのある店内には、食器やキッチン用品、掃除用具など、生活に欠かせないあらゆるものが揃います。また、元町特有の歴史を背景に、年中行事や神仏具も豊富に取り扱っており、「何かあったら『とくべさん』に行けば揃う」
と町の方々から頼りにされています。

もう一つ、徳兵衛商店の特徴は、「シルバーカー(手押し車)」や「ショッピングカート」「杖」「老眼鏡」など、便利なアイテムを取り揃えていること。浦安は高齢化が進んでいる地域もあることから、10年ほど前から補装具を置くようにしたのだそう。浦安市では65歳以上の方に対し、シルバーカー購入費の助成(購入費の半額、上限一万円)があるため、多くの方がこの制度を利用して購入しています。「シルバーカーは年寄りっぽい…」という印象から購入をためらう方も多いそうですが、「使い始めた方の多くが『もっと早く使えばよかった』『使っている方が楽に歩ける!』とおっしゃっていますよ」と大塚さん。「信号待ちやバス停でちょっと座れる機能があり、荷物も入れられるので、歩行時の負担も軽減されます。シルバーカーを活用して、買物や散歩など、生活や活動の幅を是非広げてほしいですね」と大塚さんは話します。徳兵衛商店では、比較的手頃な価格の商品を取り揃えています。機能性能に詳しい大塚さんに、自分に合ったシルバーカーの選び方を是非、相談してみてください。

近年は100円均一の商品が人気ですが、徳兵衛商店には「ここの生活雑貨はやっぱり丈夫」と、品質と懐かしさを求めて訪れるお客様も少なくありません。昔ながらのはたきなど、「どこを探してもなかったの」と見つけたときに喜ばれることがあるそうです。新しい年を迎えた今、新しい食器や生活雑貨を探しに足を運んでみるのも良いかもしれません。徳兵衛商店で心機一転、健康を考えながら、日常を彩るアイテムを見つけてみてはいかがでしょうか。

徳兵衛商店

浦安市堀江3-10-18(フラワー通り沿い)
※フラワー通り入り口から徒歩約3 分 。
OPEN11:00 ~ 17:00 日曜定休・不定休有
電話:047-351-2861

※この内容は、フリーペーパー「ゆうゆう手帖」Vol.49号に掲載された内容です。

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