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もっとリハビリしたい! を叶える最新テクノロジーを使った施設がベイエリアにありました! お子さんからご高齢の方々も、前に進むためのリハビリを。「浦安ロボケアセンター」【浦安市明海】

明海にあるトレードポート内の2階にある「浦安ロボケアセンター」をご存じでしょうか。こちらは元々、堀江にあった「スタジオトランク」でさまざまな身体のケアを行っていました。現在は場所を明海にあるトレードポート内に場所を移し、代表の坂口さんご夫妻が最新テクノロジーを使用した「浦安ロボケアセンター」として、病気や怪我で歩行が難しくなった方や麻痺が出てしまった方向けのパーソナルジムとして営業をされています。最新のテクノロジーとは一体どのような施設なのか、取材をしてきました!

「浦安ロボケアセンター」

「浦安ロボケアセンター」とはTrunk合同会社とCYBERDYNE株式会社が連携して事業を行う首都圏で初のフランチャイズ店として設立された「ロボケアセンター」です。と話してくれたのがセンター長兼トレーナーの坂口剛さんとセラピストの坂口明子さんです。

(右)センター長兼トレーナーの坂口剛さん、(左)セラピストの坂口明子さん

こちらの特徴を伺うと、何といってもロボットを使用したリハビリを提供していること。リハビリにロボット? ということで、施設内にはいくつもの機材のような人型の形をしたものがいくつも置いてあります。なんだか秘密結社の基地みたいでかっこいい! 「Neuro HALFIT®とは、 世界初の装着型サイボーグHAL®による脳神経・筋系の機能の改善を促す新しいプログラムなんです。主には身体機能の低下や脳卒中 (脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患) 、脊髄損傷などによる後遺症により、自力で立ったり、座ったり、歩いたり、腕を動かしたりすることが難しくなった方に対してHAL®というデジタルテクノロジーを装着し脳神経系の活動ループを賦活化、脳神経・筋系の機能改善を促すことが、「Neuro HALFIT®」の大きな特徴です。」とのこと。

従来のリハビリで効果ややる気を感じなくなってしまったご利用者様でも、更なる改善への期待を感じてほしいと、身体機能の改善を実感することで気持ちの変化も期待できる「Neuro HALFIT®」。
「ご利用者様のもう一歩進みたい、生活を改善したい、楽しみたい! を応援していきたいと考えています」と坂口さんご夫妻が話してくれました。

なぜロボット?

テクノロジーを使って脳神経を刺激する、今までとは全く異なるアプローチでリハビリを進めていくことなんですね、でもなぜロボットに着目したのでしょうか。

「私たちには脊髄損傷という障害を持った息子がいます。18 年前に交通事故にあい、当時私たちは無我夢中で息子が回復するためにできることはなんでもしたし、アメリカでの治療リハビリを受けに行ったりと、息子が一日でも早く回復するために、医学の観点からも勉強をしていました。そしてHAL®の開発に取り組んでいた安永氏(現代表者)との出会いをきっかけに、テクノロジーの重要性を知ることに。当時はまだまだ小さな子供がトレーニング出来るようなものでは無かったのですが、あれから10年余り、今では多くの方の知恵と努力、最新テクノロジーを駆使し、より息子を含め、多くの方々に届けられるテクノロジーになっていると感じます。もともと私はフットネストレーナーとして活動してきた経験、障がい者スポーツクラブの運営などの経験を活かし、ここ「浦安ロボケアセンター」で障害のある方やご高齢な方、そしてご家族の気持ちも共有できるのではないかと思い、何より障害のある子供達の元気を創っていきたいとも思っています」と坂口剛さんは話します。

現在息子さんは下半身不随の状態から立派な成人になり、今では車いすで元気に一人暮らしを行うほどにまでに回復。ご両親の思いや支えがあってこそ、今では元気に日常を過ごしているとか。当時の息子さんはとにかく活発なお子さんで、人一倍動きたい性格であったと奥様の明子さんが話してくれました。「さらに重度のケガや介護などでも、当時は保存療法しか出来る事が無いと言われ、本当に回復を目指していけるのか不安でもありました。今ほどバリアフリーの世の中ではなかったし、限られたリハビリしかできなかったのは、本人はもちろん見ている私たちもすごく辛かったです。どこへ行けば十分なリハビリが受けられるのか? そしてついに『できることは何もない…』と医師から伝えられるんです。怪我に関わらず、今では高齢化社会の中で、おそらく同じような辛い思いをされている方々がかなりいらっしゃるのではないかと感じています。リハビリ難民…なんて言葉もあるくらいですから。僕たちはその後アメリカでロボットを使ったリハビリがあると知り、藁をもすがる思いで渡米して3年くらい、リハビリ生活が始めることにしました。」

運営グループ会社である「湘南ロボケアセンター株式会社」は、2014年1月より神奈川県藤沢市で事業を開始し、これまで脊髄損傷、脳卒中後遺症、筋力低下で歩行が困難な方など、500名以上の方がロボットスーツHAL®のトレーニングを開始しているんだとか。また「湘南ロボケアセンター」はさがみロボット産業特区のシンボル拠点としてオープン。遠い未来だと思われていたロボット活用場面を身近に感じていただけると共に、少子高齢化という大きな社会課題の中で健康寿命の延伸に取り組み、未病改善に資する技術・サービスとして各界から注目されています。

テクノロジーと意識

また特徴の一つとして、「本人の意思が動かす」のもHAL®の特徴です。HAL®(Hybrid Assistive Limb)とは、人の意志を反映した生体電位信号に基づいて、意志に従って人と一体化して機能する世界初の装着型サイボーグ。見た目もすごくカッコよかったです。さらに機器は10台以上のパーツがあるので、下半身上半身だけでなく、各部位に特化したものもあるので安心です。

医療分野では、脳神経、筋系疾患の機能改善を促進するサイバニクス治療として活用され、福祉分野では、身体機能の回復を促すことで自立度を向上させたり、フレイル予防などにも役立ち、また介護者の介護作業を支援したりするなど、様々な分野で活躍しているのだそう。ということで私も腕に装着してみました。自分が動かせないことを想像し、さらにこの腕を横に振りたいと思いますが、振りたいっ!と思っても動きません。そこで、どうやったら動くのか関節に意識をして左右に引っ張ることを意識して想像をすると、それ通りに装着した腕が動いていきます。これはなんだか新感覚な体験でした。このような体験を繰り返し、意識をして自分の身体を知り、動かす意識を持たせることで身体機能も向上していきそうな体験でした。まさにリハビリとは自分の身体を知ることに繋がっていくのかもしれませんね。そして以前、脳梗塞による左半身麻痺と高次脳機能障害をお持ちの方は1年間通い、トイレやお風呂などのQOLの改善を感じた方など、このHAL®を多くの方々が実感されているようです。

「この『浦安ロボケアセンター』ではスタッフ全員が一丸となって社会課題の解決にチャレンジし、ケガや病気だけでなく、フレイル予防に使用いただける場所にもなるよう、ホスピタリティあふれる最先端テクノロジーを生かしていきたいです。現在は浦安の方々よりも首都圏、千葉県外から通われている方がほとんどで、テクノロジーを使用したリハビリを市内の方々にも知ってほしく、悩んでいる方々に少しでも役立ちたいです」と力強く話してくれました。

最新テクノロジーと合わさり、意識することの重要性も含め、ご自身が前向きにリハビリを行えるような気がしました。いくらやってもできない…、やっても無駄…ということはなく、意識をして少しでも動ける、また動いた、という成功体験を感じられることこそ、きっと前向きにリハビリを続け、モチベーションも高くなっていくのかもしれませんね。ぜひともこのようなことで悩んでいたら、坂口さんに相談してみては?

施設内にはみんなの心を癒すのが得意なうららちゃんもいます。見つけたら頭を撫でたり、「うらら!」って呼ぶとこちらに来てくれるかも??

スタジオ トランク/浦安ロボケアセンター
浦安市明海6-1-10 パークシティグランデ新浦安トレードポート2F
047-321-4134
10:00~18:00
定休日:日曜・月曜
https://robocare.jp/
www.facebook.com/urayasurobo
インスタグラムはこちらから

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