浦安ってこんな街!
3.312018
子どもがイキイキ、のびのびできる場所。今川のプレーパークがとっても魅力的なので超オススメしたい!【次回は4/8(日)】
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外はぽかぽか春の陽気、この季節このお天気を楽しまないなんてモッタイナイ! さあ、子ども連れてどこに行こう?…そんなパパさん・ママさんに、満を持してオススメしたいのが、今川にある「少年の広場」で開催されている『プレーパーク』! 先日取材でお伺いしたのですが、新浦安まで片道1時間かかる私ですら「こ…これは、子ども連れて来たい!」と本気で思ってしまうほど。どんな魅力があるのか、たっぷりお届けします!
雑木林の中、火・木・水・土で思いっきり遊ぼう!
今川3丁目のソフトボール場とトリム公園に挟まれた、雑木林のようなエリア。ここが「少年の広場」です。普段は施錠されていますが、プレーパークが開催されるときには開放され、出入りが自由になります。子どもたちとみんなで描いたという素敵な旗が目印!
中に入ると、受付があります。
参加費は一世帯100円と、豚汁用のお野菜を「大人の片手に乗るくらい」持って来てもらいます。「月に1回くらいのペースで開催しています。毎回60人くらいがコンスタントに集まりますね」と、『浦安プレーパークの会』代表の横山さん。
この日は晴れて暖かく、絶好のプレーパーク日和!
マシュマロを焼く子、シャボン玉を作る子、木工エリアで黙々と釘を打っている子、お絵かきコーナーで絵の具だらけになっている子…思い思いの遊びに没頭する子どもたちの姿が、そこここに散らばっています。
みんな、これ本当に冗談じゃなく目がキラキラしてるんです…! 普通の公園ではなかなか見られない光景です。中には道具に目もくれず、走り回って遊ぶ子の姿も。「鬼ごっこ、人気なんですよ! 何が一番楽しかった?って聞くと、『鬼ごっこ!』という子も多いんです。今の子どもたちって、鬼ごっこをする機会が少ないんだな…と感じますね」。
お昼を過ぎたころ、スタッフさんから「豚汁できたよ~!」の大きな声。でもまだまだみんな遊びに夢中で、すっ飛んでくる子はほとんどいません。ペコペコのお腹よりも遊びのほうが大事!…そりゃそうかも! しかしこの豚汁、具だくさんですね~。
「受付で持ち寄ってもらったみんなの具材を使って、11時ごろから火にかけるんです。不思議と具材は重ならないことが多くて、バラエティ豊かな豚汁になるんですよ。お肉と味噌はこちらで用意しています」。私も一皿いただきましたが、美味しかった!
お椀とお箸は持参が基本ですが、忘れてしまった人は借りることもできます。各家庭、レジャーシートを広げてランチタイム。火の回りでは、パンやウィンナーを焼いている子たちもいます。「いつ来ていつ帰っても良いというスタイルのプレーパークですが、朝からお昼はさんでずーっといる子もいます。15時くらいまで遊んで、そこから片付けなんですが、また片付けも遊びの延長みたいな感じなんです」。
この日遊びに来ていたのは、歩き始めくらいの赤ちゃんから中学生と幅広く、一番多かったのは幼稚園くらいの子どもたち。小学生が多い時は、もっと遊びがダイナミックになるのだそうです。
子どもの「やりたい!」の実現と、大人の役割
『浦安プレーパークの会』でスタッフとして動いているのは4名とその子どもたち。それから、プレイリーダーが1名。この日はその他に高校生・大学生のボランティアさんが5名いて、走り回ったり子どもをおんぶしたり木に登ったり…と、子どもたちの良い遊び相手になってくれていました。「大人と違って、高校生や大学生は体力あるからね~。もっと暑くなると水風船合戦したり、泥遊びをしたりするんだけど、そういう時はもっぱら高校生たちが標的になるんですよ(笑)。年齢が近いから、子どもたちも楽しいみたい」。
ある程度慣れた子や大きなお子さんのパパやママは、スタッフさながら他の子たちの遊び相手にもなっているのだそう。「何回か来ると、プレーパークのリズムがつかめるみたいで、自ら楽しい遊びを開発してくれる方もいらっしゃるんですよ。どの子とどのママが親子なのか、わからないでしょう。どの子とどの子が兄弟なのかも、わからないでしょう」。そう言われてみると…うん、わからない!「○○ちゃんのママ」「△△さんちのお嬢さん」ではなく、ここには「子ども」と「大人」というゆるい括りしか存在しないように感じます。
プレーパークでの大人の役割は、「見守ること」。ここは、子どもが主役の遊び場なのです。
「大人に『ほら、楽しそうだからやってきな』と言われるのではなく、自分で『やろうよ!』ってママの手を引っ張っていくような、そういう場所にしたいと思っています」とプレーリーダーのむぅみんさん。「『遊びに行く』と言っても、遊ぶこと自体が義務になっちゃうときがあるでしょう。そうじゃない、興味を持ったことを自発的にやり始めるような環境づくりをしています。初めて来た子が緊張してずっとママの後ろに隠れている、でもその近くで絵を描き始めたら少しずつ興味を持ってくれて、そろそろいいかなというタイミングで『やってみる?』と声をかけてみる…とか。一番いいのは、大人も子どもに戻って自分も楽しんじゃうこと。パパが夢中で木工で何か作り出したら、自然と子どもたちが集まって来ることもありますね。子どもたちの、第3の居場所(学校・家・友達の愚痴や自分自身の悩みとかを言ってスッキリ出来る場所)を目指しています」。
プレーパークでは、ケンカが始まるとどうするんですか?と伺うと、「放っておく!」。ええっ…大丈夫なんですか!? 「大人が『ごめんなさいって言いなさい!』って言って謝っても、子供は納得してない。大人の仲直りの仕方はそうかもしれないけど、子どもには子どもの『仲直りの仕方』があるんですよ」と代表の横山さん。「心行くまでケンカしたら、お互いケロッとしてたり。次の日は何事もなかったように一緒に遊び始めたり…。ここは、そういうゆるかな場所なんです」。あくまで主役は子ども。子どものやりたいように、思うようにやらせて、大人は極力介入しない…(口喧嘩から手が出たときは、止めに入るのだそう)。普通の公園に行くと、順番を守るだとかおもちゃの貸し借りとか、親が見ているとつい口を出したくなる場面がたくさんあります。そして自らを省みてみると、そうやって口を出すのは、子どものためというよりは相手の親へ体面を保つため、体裁のためという場合が多い気がします。
プレーパークに参加したママからは、「外遊びって子どもを叱ってばかりだったけど、ここでは叱らなくて済みました」「ここに来て、いつもの外遊びがラクになりました」というお声も届くのだそう。
「生きていくのに、こういう場所は絶対必要だと思う」
2008年からはじまり、今年で10周年を迎える『浦安プレーパークの会』。代表の横山さんがプレーパークに出会ったのは、世田谷の羽根木で行われていたプレーパークでした。「浦安では、2007年にNPO法人i-netさんが総合公園で開催した1dayプレーパークをきっかけに、『浦安でも通年プレーパークやりたい!』というメンバーが出会って、『浦安プレーパークの会』を立ち上げました。そして翌年、ここ今川で始まったんです」。参加者は順調に伸び、10周年を迎えた現在では、年間600~800人の子どもたちが訪れる、浦安になくてはならない子どもたちの遊び場に成長しました。
これだけの規模のイベントを運営するのは、とても大変な気がしますが…「なんだろう、子どもが好きなんだろうね(笑)。あとは私自身が、生きていくのにこういう場所が絶対必要だって思っているからかな。実は、私には発達障害があって、今も色々と苦労している部分はあるんだけど、外遊びのおかげで人間関係はそれなりに上手くやれるようになったんです。子どものころ近所の空き地で、泥だらけになって転げまわって、友達とケンカして仲直りして、親に内緒で火を使ってみたり、時々やりすぎて怒られたり、ケガしたり泣いたり…そういう自由でゆるやかな子ども時代の体験が、自分が生きる上での糧になっていると思う。だから、子どもたちが自由に遊べるゆるやかな場所を、作りたいんです」。子どもと一緒に遊ぶときも、運営をしているときも、インタビューに応じてくださる時も、笑顔を絶やさない横山さん。その芯にあるブレない思いと、このプレーパーク全体を、そっと、でもしっかりと見守ってくれているその姿は、灯台のようだなと感じました。お忙しい中、ありがとうございました!
次回開催は4月8日(日)!
横山さんに、プレーパークのオススメの季節は?と伺うと、「いつ来ても楽しいですよ!」と即答いただきました。夏は水遊びやプール、冬は焚き火を囲んで遊ぶのが楽しいのだそうです。現在決まっている「少年の広場」での次回開催日は、4/8(日)、そして5/12(土)。6/15(金)千葉県民の日には、美浜公園(美浜公民館主催)で開催されます。また、毎年夏には一泊二日のキャンプも企画しているのだとか…! これは楽しみですね!! 詳しくは、浦安プレーパークの会のブログにて最新情報をご確認ください。
「ボール遊び禁止」「花火禁止」…普通の公園にはたくさんの「禁止」があります。対するプレーパークは、モットーが「ケガとお弁当は自分持ち!」、禁止事項を極力無くして好きなことを好きなときにできる場所。持ち物は着替え(大人分もあるといいそう!)・飲み物・お昼を挟む人はごはん・豚汁の具・お箸とお椀・参加費100円/世帯、そしてレジャーシートがあると◎! 次回4月8日(日)は、「少年の広場」に来て、子どもも大人ものびのび遊んでみませんか?
浦安プレーパークの会…http://blog.livedoor.jp/urayasupurepa/
少年の広場…浦安市今川3-12 http://www.urayasu-kousha.or.jp/shonen/index.html
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