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浦安ってこんな街!

浦安っ子が集う、熱~い銭湯「松の湯」に入ってきました!ココロも体もあったまる♪

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宮前通り沿いにある「松の湯」。前は通るし存在は知ってるけど、入ったことはない…そう、私もそうでした。最近めっきり寒くなってきたので、熱~いお風呂に入って足を伸ばしたい!と、初・松の湯へ。開店前の時間にお願いして、お風呂の中の写真も撮影させていただきました!

100年以上もこの場所で銭湯を営んできた松の湯。漁師町の銭湯は、熱い!!

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まず入口は大きな下駄箱、数がものすごく多い! たくさんの方が訪れるんですね。「午後の2時半から夜11時まで開けているんですが、人のいない時間ってほとんどないですね。強いて言えば夕飯時はちょっと少ないかな…」と、松の湯の菅野さん。いらっしゃる方はご年配の方から20代の若い方、お子様連れ、小学生のグループ(!)と幅広いそう。「たまに『0歳の赤ちゃんは大丈夫ですか?』って聞かれるんですが、全然大丈夫ですよ! もちろんお風呂ですし、うちのお湯は熱いから、親御さんが目を離さずにいてもらうことは必須ですけどね」。

浦安のお風呂が熱いのは、漁師町の名残。漁から帰った漁師さんが、海で冷えきった体を熱々のお湯に浸かって温めたのだとか…聞いているだけでも気持ち良さそうです! 松の湯は100年以上前からこの場所で銭湯を営んでいるそうで、現在の建物は40年前に建てられたもの。昔は入口が境川側にあったんですって。
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「今でも70代80代のお客さんは、あの写真を見て懐かしんでくれますね。川に船がいっぱいで、大きな松の木があって…。中には松の湯で産湯を浸かったなんて方もいらっしゃいます」。

さて、その熱いと評判のお湯の温度を伺うと、なんと45℃とのこと! …すごく熱いんですね!?「浦安の人は、熱いお湯が好きだからね! たまに水を入れてお湯をぬるくしちゃうお客様もいるんだけど、そうするとなかなか元の温度に戻らない。熱いときは、少しだけ水を差して、まずそこに足をゆっくり入れる。ある程度足が入ったら水を止めて、水が入っていた場所に体を沈めていく…一度入っちゃえば大丈夫だから」と菅野さん。どばどば水を入れていると、常連さんに注意されることもあるそう。う~ん…どれだけ熱いんでしょう!?「でも一番風呂だと熱くなりすぎていないから、入りやすいですよ!」

入ってみなきゃわからないので、入ってみた!

2時半からの開場に合わせて、続々とお客様がやってきます。5分前に自らシャッターを開けて入ってくる常連さんも!「最近日が暮れるのが早いから、早く来ちゃったよ」と笑うおじいさん。皆さんタオルや石鹸などは持参されている方が多いですが、番台で販売もしてくれます。タオルとボディソープ・シャンプー・リンスのセットと入浴料で、合わせて500円! 安っ!! 
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「浦安の銭湯は、都内や千葉県内の銭湯に比べて入浴料が安いんです(350円)。加えて僕が用具屋(銭湯に必要な用具の卸)なので、こういうシャンプーやなんかを安く入れられるんですね。あんまり儲けは出てないですけど(笑)」
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今日のお湯は薬湯「じっこう」とのこと、あったまるよ!という菅野さんの一押しもあり、私も一番風呂グループと一緒に入ってきました。(※写真は全て開場前に撮ったものです)

脱衣所はロッカーがたくさん。こちらで服を脱ぎ、いざ松の湯へ…!
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お湯に入る前に、まず体を洗います。白鳥のタイル画側の蛇口で洗っていると、隣に座ったおばあさんが「こっち側のほうがいいんだよ」とこっそり教えてくれます。今日初めて来たんです、と話すと「お風呂は左側のほうがぬるいから、そっちから入ったほうがいいよ」と教えてくれました。
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体を洗い終わってからお風呂へ。おそるおそる足をつけてみると、ん?なんとか入れそう…足からゆっくり入ります。後から湯船入ってきたおばあさん、「今日はまだこっちはぬるいなぁ…隣のお風呂のほうが熱くて、深いんだ」と、すぐ隣の右側のお風呂に移ります。(これでぬるいの!?)とこっそり驚く私…。じわじわと全身を包む熱いお湯の中で足を伸ばし、両手を広げ、見上げると天井が高くてとっても開放的。一番風呂の時間だと、太陽光も入ってきてさらに気持ち良い! 思わず「あ~~」とため息が出そうになります。

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こちらは男湯です。タイルは富士山。天井が高いのがわかりますでしょうか…

ちょっと浸かっているだけでも顔が火照り、手足の指の先がじんじんしてきます。一度出て、洗い場にて小休止。ぬるめのお湯を浴びて、次は右側の深いお風呂に挑戦します。確かに深い! 立ったまま、ちょっと腰を屈めるだけで肩まで浸かれます。お湯の温度の違いはあまり感じなかったのですが、座って入るよりも温まる気がしました。

家が近所で毎日通っているというおばあさんに聞くと、お祭りのことや自治会のことなど、銭湯で地域の情報交換をしているそうです。「風呂友(フロトモ)と毎日背中流しっこしてる」「ボケ防止に、毎日通っている」というおばあさんも。初めて来たはずの私も、いつの間にやらおばあさんたちとの談笑に加わっているから不思議です。さすが裸の付き合い! ここに来れば、地位も名誉も化粧も服も脱ぎ捨てて、誰もがただ一人の『人』。銭湯とは、いろんな余計なものを取っ払って、人と人との根っこがつながる場所なんだと感じました。
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銭湯に入ると、その町の顔が見えてくる。

お風呂から上がったあとは、さっさと帰るもよし、テレビや漫画を見てくつろぐもよし、飲み物をいただくもよし。体がぽっかぽかになるので、しばらくぼーっとしたくなる気持ち、わかります…。
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一度は店を閉じた「松の湯」。5年前、菅野さんと友人の風間さんの二人で松の湯を再開させることになり、開店準備をしていたとき、「もしかして、やるの!?」「早く開けてね!」と地元の人からたくさん声をいただいたそうです。そのとき、あぁ、ここは地元に愛される銭湯なんだな…と実感したと菅野さんは言います。「僕は用具屋だから、いろんな銭湯に入るんですけど、銭湯ってその町が凝縮されてるんですよ。銭湯に行くと、その町の人がわかるっていうか…浦安の人たちはあったかいですね。銭湯って、お神輿と同じなんです。古くからあって、近所の人たちに支えられている。でも今、銭湯ってどんどん町からなくなっていて…。地元の人たちに愛されている古き良きものを、どうにかして残していきたい。そのために、出来ることをしたいと思っています」。風呂屋が廃れば人情も廃る、人情が廃れば風呂屋も廃る――そんな言葉をかみしめた、松の湯訪問でした。

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熱いお風呂で体はぽかぽか、人とのふれあいでココロはほっこり。手ぶらで気軽に寄れるのも嬉しい松の湯さん、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。銭湯っていいなぁ、浦安っていいなぁ…と思うこと、間違いナシですよ! 

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