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「人生はゲームか?」子どもたちのゲームプログラミングと哲学対話が面白かった!【ラボ新浦安イベントレポート】

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以前も取材させていただいた、ラーニングセンター新浦安ラボ教室(ラボ新浦安)さんがイベントを開催!今回は、小学生による「ゲームプログラミング」のプレゼンと、「人生はゲームか?」という問いで「哲学対話」が開かれました。

自作したゲームプログラミングをプレゼン

第一部では、自作したゲームプログラミングをプレゼンテーション。前回は自分でプログラミングしたロボットがゴールにシュートを決めて、獲得した得点を競うサッカー大会(【白熱】ロボットによるサッカー大会が開催されました!)でしたが、今回はゲームプログラミング!小学生がゲームを自作する!!それだけでもスゴイことなのに、作られたゲームのクオリティの高さにも驚かされました。

プレゼンテーションの様子。スクリーンに映し出されたゲーム画面を見ながら、ゲームの詳細を作った本人が説明します。

このゲームは、サッカーのPKゲーム。実際に動かしながらプレゼンしてくれています。


  プログラムを説明してくれていますが、専門的な用語が飛び交う!「なるほど…分からん!でも中身がスゴイことは分かる!!」と自分に言い聞かせながら、説明を聞いていました。写真スクリーンの右部分がプログラムだそうです…。複雑なメッセージがたくさん!!


 やってみたい人を募りゲームを実践!「おぉ…結構難しい…!」「面白い!」との声が。楽しそう、私もやってみたい!

その他、落石を避けたり破壊しながらステージクリアを目指すゲームや、本家顔負けのポケモンのゲーム等…そのままスマホのアプリになっても良さそうなゲームの内容に驚きました!
 

「人生はゲームか?」を哲学対話。
世代によって内容も全く異なる「楽しくて深い話」が面白かった!


第二部では「哲学対話」が行われました。「哲学」といっても、ソクラテスとかニーチェとかは出てきません。今回の「問い」は「人生はゲームか?」というもの。普段話さないような、また容易に答えの出ないような問いに関して、現時点での自分の知識、体験から考えを組み立てて発言し、聞き合うという取り組みです。


哲学対話にはルールがあり、
①ボールやぬいぐるみ(今回は毛糸のボールでした)を持っている人だけが話しをできる
②他の人はボールを持っている人の話を聞き、ボールを渡されたら話しをする
③意見は変わってもOK!人の意見を聞いて、どんどん変えていこう
④オープンエンドでOK!結論が出なくても良い
上記のルールにそって、対話が繰り広げられます。

人数が多かったので、大人のグループと小学生のグループ2つに分かれました。私は小学生のグループを見学させていただきました。
プレゼンターの安本 志帆さんの「よし、じゃあ始めようか!」の言葉を皮切りに、対話スタートです。


「人生はゲームかな?」の今井さんの問いに対し、

「ゲームはやりたいし好きだけど、人生はゲームじゃないと思う。自分の道は自分で決めるものだし、人生はゲームのように決まっていないから。」との意見。

初めからするどい!これは私も思ったことで、テーマが決まった時に「人生はゲームのように決まっていないから、ゲームじゃないんじゃないかなぁ…」と漠然と思っていました。そんな意見に対して、


 「でもRPGのスキルアップやレベルアップって、人生に似てないかな。ゲームの中の主人公の成長は、人間の成長に似てると思う。」との意見。


 「でも、人生は元に戻れない。ゲームだったら、セーブポイントにもう一度戻れるけど…。『この道じゃないよ!』ってゲームなら教えてくれるけど、人生では教えてもらえないし…。ゲームにはセーブポイントが沢山あるけれど、人生にはそんなポイントないし、あとは選択肢も無限大!ゲームの選択肢は数が決まっているけれど、人生の選択肢なんて数えられないほどある!」


 「人生の70%はゲームかな…。自分の人生の選択肢っていくつも作れるところ、ゲームに似てない?ゲームも進めていくと選択肢って作れるじゃない。でも30%ゲームじゃないって思う点は、例えばRPGとかで村人に話しかけると同じ言葉しか返ってこないところ。ゲームの登場人物って同じ言葉しか返ってこないけど、人生はそんなことないから、30%くらいはゲームじゃないって思う。」

開始早々、白熱する議論!そしてさすがゲーム世代と言うべきか「人生をゲームに置き換えたとき」の例えが上手いです。「人生はゲーム派」「ゲームじゃない派」の意見が飛び交う中、一人の男の子の「オンラインゲームだったら…」の発言から、面白い展開になっていきました。


「ストーリー系のゲームの話は置いといて、じゃあオンラインゲームだったら? SPF(ファーストパーソン・シューターの略。主人公の視点でゲームの中を自由に動くことが出来て、武器等を使い戦うシューティングゲームの一種。)だったら自由に動けるし、他のプレイヤーとコミュニケーションも取れるよね。」
「オンラインだって同じだよ!ゲームは死んでも生き返られるけど、人生は死んでしまったら終わりじゃん!」
「SPFにも色んな種類があるよ。一度死んだらもうゲームに戻れないってのもあるし、もちろん戻れるのもあるし。この選択肢を自分で選べばいいんじゃない?」
「選べるって観点からいうと、自分がこうしたいって思って作られたものがゲームってことだよね。」


「…こんな仮説はどうかな。今の自分たちはさ、自分で考えて判断して生活してるって思ってるけど、本当は第三者に操られているゲームの中の主人公の一人っていう…。でもそれに気付いていない…。そう考えたら、人生ってゲームじゃない?」
「そんなこと言ったら、そのゲームしている第三者はいつ寝てるの?」
「オンラインでも止まってる奴いるじゃん!離席中とか寝落ちしてるときとか。」
「たまに歩道とかでボーっとしてる人見かけるけど、それってそういうことなのかな?!」

自分が実はゲームの中の主人公の一人説、面白い!そして、もしそれが本当だったらちょっと怖いけれど妙に納得出来る点が多々…。はじめは「人生はゲームじゃない派」だった私も、彼らの意見を聞いていたら「ゲーム説、有りうる…!」と思えてきました。
…と、対話が盛り上がってきたところで残念ながら時間となりまとめへ。オープンエンドのため一つの結論は出しません。今井さんから、「じゃあ対話をしてみて、皆それぞれ、やっぱり人生はゲームかな?ゲームじゃないかな?」


「うーん…やっぱり人生はゲームかな…。今、自分たちの中にある常識を捨てたら何でも出来るし。対話中にあった、“死んでも生き返る、人生は生き返らない”っていうのも、僕たちの世界の常識であって“第三者”から見たら“死んでも生き返る”とかそんなのって、常識でも何でもないと思うし。色々ひっくるめたら、やっぱり人生はゲームかな!」
「僕はやっぱり人生はゲームじゃないと思う。第三者の話だって空想にすぎないし、自分はココに生まれた命だから、大切に生きようって自分で思えるから、人生はゲームじゃない。」
「今まで『人生はゲーム』なんて考えならが生きたこと無かったからなぁ。やっぱり分からないや。」
「人それぞれ意見が違うんだなぁって思った。なんかすごく面白かった!もっと人の意見を聞きたい!!って思った。」

別室の大人同士の対話も少しだけ覗きに行きましたが白熱していました。

「ゲームプログラミングも哲学対話も自分を表現する活動。重層的なコミュニケーションを通じて、子供たちをゲームから自分軸へ、そして共同体感覚へと勇気づけてゆきたい」と、今回イベントを主催したラボ新浦安の君
塚さん。
ラボ新浦安ではマインクラフトなどのゲームやプログラミングを楽しみ、プチ哲学対話も体験できるカフェを毎月開催しています。興味のある方、ぜひ参加してみてください。ユニークな取り組みがとても新鮮で楽しい
です!

★次回カフェは4/23(日) 14:30より 会費500円 お問い合わせ http://lab-shinura.com/otoiawasetaiken/
主催:ラーニングセンター新浦安ラボ教室(ラボ新浦安) http://lab-shinura.com/

 

 

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