浦安ってこんな街!
3.82018
【ひとだまりを探して…】コーヒー片手に人々が集う、猫実のほっこり温かいひとだまり。『猫実珈琲店』
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浦安駅前から大通りを抜けて、一本路地を入ったところに『猫実珈琲店』はあります。お店のドアを開くと、コーヒーのいい香りがお出迎え。その日のメニューが書かれた黒板や、棚に並べられたどれも興味をそそられる本たちを眺めると、今日ここで過ごすひと時はどんな時間になるのだろう︙とワクワクせずにはいられません。 「浦安に住んでみたら、素敵な街だなって好きになって。猫実っていう地名も大好きだったから、この地にお店を開きたいと思っていました」。やわらかく、ゆっくりとした口調でお話をしてくれたのが、猫実珈琲店を切り盛りする瀬古さん。「元々本が好きで、本を読みながらゆっくり出来るスペースを作りたいなぁ…て。そう思ったのがお店を始めたきっかけです」。壁に立てられた本棚には、瀬古さんの好きなもの、いいと思った本たちがぎっしりと並べられています。
お店ではそんな本たちを楽しむ方もいれば、主婦の方がお友達とのおしゃべりに花を咲かせたり。別の日は男性3人(別々のお客さん)が本を片手に静かにコーヒーを飲んでいたり、近所のおじいちゃんがお散歩がてらに立ち寄って「今日はエチオピアを頼むよ」なんて格好よく注文していたり…と、ここを訪れる人々には『老若男女』という言葉がピッタリです。来たときは別々のお客さんだったのに、帰るときにはお友達になっていた…なんて方も多いとか。それぞれ思い思いの過ごし方を満喫していて、お客さんたちの充実感で満ち溢れているような表情が、ちょっぴり羨ましくなりました。
お店の中にふと目をむけると、ん?木製のポストがある…ここから手紙を出せるんですか? と瀬古さんにお伺いすると、「そうなんです。本を読む以外にも、皆さんに手紙を書いてほしいと思っていて。お勧めすると『書く相手がいないよ~』と言う方が多いのですが、自分宛に書いてもいいと思うんですよね。私もよく旅先から自分宛に手紙を出しますが、良い思い出になりますよ。時間差で送られてくるのもなんだか歯がゆくて、面白いんです」。大切な人や自分に宛てて手紙を書く…ちょっとやってみたいと思ったのは、この空間がゆっくりと自分とも向き合える場所だから。普段文字を書く機会が減っているからこそ、それは贅沢であって、とても大切な時間だなと思いました。
そんなひと時のお供には、やっぱり『美味しいもの』が欠かせませんよね。猫実珈琲店でいただけるコーヒーは全てスペシャリティコーヒーの豆を使い、注文を受けてから瀬古さんが一滴ずつハンドドリップしています。美味しいコーヒーをいただくカップにも、瀬古さんのこだわりが光ります。棚に並べられたカップは作家さんの手作りのもの、老舗ブランドのカップ&ソーサー、アンティークまで様々。どれも素敵だから「今日はあのカップで」と、その日の気分で好みのものを指定される常連さんも多いそう。そしてコーヒーと一緒に楽しみたいのがケーキ。実は色々な取材先で「猫実珈琲店さんのケーキは食べた? え、まだなの? 絶対食べたほうがいいよ」と言われていたほど、各地にファンの多いケーキなのです。私がいただいたのは『あまおう(いちご)のチーズケーキ』でしたが、一口食べた瞬間、見事にとりこになってしまいました。トキメクとはこう言うことなのかもしれない…! とろっとみずみずしいフルーツの酸味を、優しい甘さのチーズケーキが包み込み、それが絶妙なバランスで口の中で混ざり合う…食べ終わった瞬間から「また食べたい!」と思ってしまうから、不思議です。
猫実珈琲店にはヒト以外に、外の様々な情報が集まってきています。その情報量は「ここに来れば新しい情報をゲットできる!」というライターさんがいるほど。いつ来ても、楽しくて新しいことを発見できるのも、『ひとだまり』が出来る理由の一つなのかもしれません。「浦安ってお店さん同士が仲良しなんですよね。いいなって思ったことは積極的にお伝えして、来てくださったお客さんたちがその情報を基に、浦安中を街歩きしてくれたら…嬉しいです」。
そんな猫実珈琲店、今年で10周年を迎えます。「10年間はあっという間でした。この後の10年も、きっとあっという間なんだろうな…って思う程(笑)。でも、こんなに楽しくて、こんなに色んな方と出会えるとは思っていなかったです。これからも今までと変わらずに美味しいものを用意して、変わらずにゆっくりと過ごせる場所を提供できたらと思います」。ずっと変わらない居心地の良さを提供してくれる…浦安になくてはならない、ひとだまりスポットでした。
猫実珈琲店…浦安市猫実4-16-16 047-382-8584
日祝月休 10:00~18:00 nekozane-coffee.com
※この内容は、フリーペーパー「浦安に住みたい!」3・4月号に掲載された内容です。
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