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【防災はじめ】今日も明日も明後日も、浦安を守る。浦安市消防署 その1

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今日も変わらず、浦安の安全・安心を守る浦安市消防署の皆さん。火災で言えば、全国平均の出火率(人口一万人当たりの出火件数)が3.40件のところ(平成26年)、浦安の出火率は2.60件(平成27年)と少なく、市内における火災予防訓練等が徹底されていることが分かります。それでも毎年30~40件近くの火災が起こり、救急車の出動件数は1日平均20.37件と、決して少ない数字ではありません。緊急事態に迅速にかけつけ、市民の命を身体を張って守ってくれる隊員の皆さん。どんな方が守ってくれているのか…。今回は浦安市消防署で働く隊員さんに、お話をお伺いしてきました。

幼い頃からの夢を実現。「消防士への夢は、物心ついた時からでした」

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今回お話をお伺いしたのは、浦安市消防署 消防士長の高橋文武(たかはし もんむ)さん、34歳。消防士長の平均年齢が42・9歳という中、34歳での抜擢は署内でも期待されているホープ的存在の証! 浦安市消防署に勤務して12年目の、ベテラン消防士さんです。

―高橋さんは、どうして消防士になろうと思ったのですか?
高橋さん「幼稚園生の頃からとか、物心ついた時から『消防士さんになりたい』と思っていました。幼稚園生の時は、ただただ『カッコイイから』という憧れだったんだと思いますが(笑)。成長とともにその想いはどんどん強くなり、レスキュー隊(救助隊)や消防士を見て、自分も身体を張った仕事で人の役に立ちたいって思ったんです。」
―幼稚園生の頃から! 幼い頃の夢をそのまま叶えるって素敵ですし、夢への想いも人一倍強かったんですね。
高橋さん「そうですね。特に強く想い始めたのは高校3年生の時の、父の死がきっかけだったかもしれません。『命の尊さ』がとても身近なものになり、より一層『人の命を守りたい、助けたい』という気持ちが強くなりました。」
 それまで柔らかな笑顔で話しをしていた高橋さんが、命の話になった瞬間眼の奥がキリッと緊張したのを感じ、高橋さんが人の命を守ることに真剣で、とても真摯に向き合っていることが伝わってきました。
―夢に向かって、何か特別なことを学生の時からしていましたか?
高橋さん「特別に…という訳ではないですが、高校までは陸上部でした。それはもう、毎日毎日走ってましたね(笑)。今でも走るのは得意です!」

―いち早く現場に駆けつけ処置をするには、『走る』が基本ですもんね! 高校の経験が役に立ちそうですね。
高橋さん「そうですね、そうだといいです! 大学に入ってからは、真剣に将来は消防士なろうと考えていたので、ライフセービング部に入りました。就職でも有利かな…と思って。実際は就職ではあまり関係なかったんですけどね…。他の隊員の話を聞くと、野球やサッカーなど運動部に入っていた人が多いです。もし将来は消防士にというお子さんがいらっしゃったら、身体作りと体力作りは消防士になる為の基本かもしれませんよ! 」

午前中は事務系の仕事、午後は実務訓練。基本勤務は24時間。

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―普段のお仕事について、教えてください。
高橋さん「大きく二つに分けて『事務の仕事』と『隊の仕事』があります。私は現在、事務の仕事としては『予防係』というところにいます。」
―事務のお仕事…予防係ではどんな事をしているのですか?
高橋さん「事業所等への立入検査、火災現場での原因調査。また、自治会やマンションの消防訓練の指導等を行っています。」
―制服を着て、消火器が設置されているかなどを確認してくださるのも予防係の方ですか?
高橋さん「それです! 予防という観点から市民の方の安全を守るお手伝いをさせていただいています。火災現場の原因調査も予防係の仕事の一つで、これが結構大変な仕事なんです…。」
―原因調査ということは、何故火災が起きたかを調べるということですか?消防署の方がやっているのですね!
高橋さん「そうなんです。焼けてしまっているとなかなか原因を見つけるのが困難な場合もあり、何度も現場に足を運ぶこともあります。」
―『科捜研』みたいですね。
高橋さん「正にそんな感じです! 事件性がある時は、科捜研と一緒に現場調査することもあるんですよ。 あと『隊の仕事』ですね。私は消防隊に所属しています。その他、指揮隊・救急隊・救助隊と、消防署は4つの隊で形成されています。異動で他の隊を経験することもあり、私も1年間、救助隊にいたことがあります。隊の中にも細かく役割があり、私は主に『機関員』をやっていて、現場急行の時に消防車を運転し、放水の際に消防車の機械を操作する仕事をしています。その日のメンバーによって役割が変わることがあるので、隊員はどの分担になっても出来るよう、全ての事柄において訓練を重ねています。基本勤務は24時間。午前中は事務系の仕事、午後は主に訓練をし、仮眠時間は4~5時間くらいです。」
―24時間勤務で仮眠が4~5時間!逆に眠れなそうですが…。
高橋さん「そうですね…。でも寝ないといざという時に力を発揮できないので仮眠はちゃんととります! 身体は資本です!!」

その2へ続く…。

※この記事はフリーペーパー「浦安に住みたい!1・2月号」に掲載されたものです。

 

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