浦安ってこんな街!
10.122016
リアル・ヴィンテージが眠る! 行徳の老舗ジーンズショップ「アメリカ屋」
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ファッションの流行とはまったく別の流れで、アメリカン・カジュアル(=アメカジ)を中心に、古いスタイルを大切に、古着やヴィンテージといった古いアイテムをあえて愛好したり収集したりする人は多く存在します。筆者もそんなアメカジ・マニアの一人。
浦安からバイパスを行徳方面へサイクリング中、以前から妙に気になる店構えのお店が一軒ありました。看板には大きく「アメリカ屋本店」の店名。
“いかにも”な古いジーンズショップ然とした店名ながら、店頭には軍手などの作業用品が並んでおり、どんなものが売られているかパッと見ではわからず、スルーすること数年。そんななか先日、失礼ながら冷やかし半分でふらりと入ってみたところ、時代を問わず愛用できるベーシック・アイテムや、アメカジ・ファン垂涎のお宝アイテムがひっそりと残されている、奇跡的なお店だったのです!(※2016年10月現在の情報です。品揃えは変わっている可能性がございます。2017年9月追記)
まずは店内入って左側。主に土木関係の方々が利用される衣類や作業靴、作業用品が販売されています。
そして反対側には、棚に雑然と並んだジーンズ類のパンツ、シャツ、Tシャツといったカジュアル・アイテムの数々。歴史を感じさせる内装や看板類は眺めているだけで壮観です。
その商品で一番多いのは、国産ジーンズの雄「EDWIN」のアイテム。説明するまでもなく、国産ならではのしっかりとしたモノづくりには定評があり、幅広い層からの支持を得ています。
それらも大変な良品ですが、オーソドックスなため決して珍しいアイテムではありません。しかし店内を眺めているうちに、マニアの嗅覚が「これは何か出るぞ!」と徐々に反応し始めました。店番をされているお母さん&息子さんに接客をいただきつつ棚の商品を漁っていますと、やはり出るわ出るわ、古着市場では価値のあるアイテムが、しかも未使用の状態(いわゆるDEADSTOCK/デッドストック)で!!
お店の方にお話をうかがったところ、40年ほど前から営業されているそう。初めからカジュアルと作業着の販売をされていたものの、20年ほど前から作業着の比率がどんどん大きくなってきたそうです。消耗品のため買い替え需要が大きく、求めて来られるお客様がとても多かったとのこと。
その一方でカジュアルウェアも売られているわけですが、「ジーンズは1年に1回買う程度、長い人なら10年は穿いちゃうからね」とのことで、チェーン店ならいざ知らず、個人店でその購入ローテーションならば自然と売れ残りも出てしまい、結果として今の時代には“お宝”となったアイテムが出てきているというわけです。
もちろん、現在進行形のアイテムも多数揃えられていますので、普段使いのお店としてもオススメなのですが、ここからはマニア視点で、お店で見つけた「これはヤバイ!」なアイテムを少々ご紹介します(以下、あくまでマニアによるマニアックな商品紹介なのでご了承を! 読み飛ばしOK!笑)。
定番アイテムとして若い人にも人気の「Dickies」のチノパンなのですが、こちらは今では生産されておらず古着市場での価値も上がっているMADE IN U.S.A.のモノ。しかも素材がコットン100%! かなりレアですが、こちらでのお値段2,900円(汗)。32inchで残り1本!!
同じくDickiesのツナギはお店のイチオシ。なんと中綿入りなので極寒での作業にも使えそう。ジッパーにはTALON社のものが使われており、年代を感じさせます。3,980円! 激安!!
お店のイチオシ第二弾。説明不要のスーパー・ブランド「POLO Ralph Lauren」のチノパン。こちらも今は亡きMADE IN U.S.A.で希少性高し。かなり図太いシルエットでサイズも大きめのものしか残っていませんが、ガッチリ体形やダボっと穿きこなす方には大変オススメの3,900円!(驚) サイズが合ったら買い占めたかった!!
「これも珍しいわよ」とおかあさんが持ってきてくれたレディースのLevi’s®。腰回りが膨らんだレトロなシルエットで、確かにこれは珍しいです。
Levi’s®は他にも
残念ながら状態は良くありませんが、1984年ロス五輪記念モデルのコーデュロイパンツ「509」や……
見たことのないワンポイントのポロシャツ(こちらもMADE IN U.S.A.)を発見。これ、かなり渋いです。
さらに
「RUSSELL ATHLETIC」のTシャツ、こちらも今では貴重。
そして大人気アイテム
「NEW ERA」のベースボール・キャップ! 今では製造されていないMADE IN U.S.A.時代のモノです。サイズが小さめなので女性に激オススメ!! 感涙の1,900円!!
以上、ご興味の無い方には「何のこっちゃ」かもしれませんが、2016年にこういったものが未使用の状態で残っているだけで奇跡なんです……。まだまだお店を漁りつくせてはいませんので、他にも出てくる可能性、大です。
しかしもちろん、お店にとっては売れてしまったほうが良いわけで(笑)、お好きな方、お早めに行ってみてはいかがでしょうか?
この取材をしている間も、近所のご婦人が上着を買いに来たり、工事現場の方がお仕事で作業用品を買いに来たり、「今は日本橋のほうにいるんだけど、何十年か前に来たことがあって、つい懐かしくて寄っちゃった!」というお父さんがジーンズを試着されたり、様々なニーズに応える形でこの地域に根付き、長く営業されている様子が伝わってきました。
ちなみに「古着屋さんが仕入れのために買いに来たこともあるけど、ウチより高く売るんでしょ? 嫌だから断ってるのよ。ウチは昔のまんまの値段。」とは、お店のおかあさんの弁。その心意気に拍手です! しかも「そういう古い商品もお店に来てくれた人に買ってほしいから、タウンページの掲載すらやめちゃった」とのことですが、今回の取材と掲載は地元密着の情報サイトとのことで特別に許可をいただきました! ありがとうございます♪
私のようなマニアだけではなく、普段使いのジーンズを購入する際もオススメのお店。ファスト・ファッションが人気の昨今ですが、こんなお店でのんびりと品定めして、オーセンティックで質の高いものを身に着けてスローに楽しむというのもなかなか良いかもしれませんね。
アメリカ屋…千葉県市川市欠真間2-19-1 047-358-4756 定休日:木曜日
〒272-0142 千葉県市川市欠真間2丁目19−1
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