浦安ってこんな街!
12.112024
「サイクルショップかんべ」さんと学ぶ! 「新自転車ルール」ながら運転・飲酒運転も対象に。2024年11月の改正点まとめ
2024年11月から、自転車に関する交通ルールが改正されています!
「ながら運転」や「飲酒運転」、そして「青切符」など、今回の改正では自転車に乗る際のマナーや安全意識がこれまで以上に求められるようになりました…。日々の忙しさで新ルールを見逃している方々もいらっしゃるのではないでしょうか。今回北栄にある「サイクルショップかんべ」のオーナー宇田川さんに改正のポイントを分かりやすく解説いただきました!
改正のポイントを簡単チェック!
まずはこの11月に改正した罰則について、自転車はそもそも自動車の仲間「軽車両」という位置づけにあるんですよ、と宇田川さん。「子供の頃から乗っていることもあり、歩行者と同じ扱い? と認識してしまいがちではないでしょうか…、立派な軽車両ということで、基本的には車もバイクも同じ様に、大きな責任と危険が伴う事を理解しなければなりません。」ということで、普段から気を付けるのはもちろんのこと、重大な事故にもなりかねない、道路交通法での改正3つを教えていただきました。
①「ながら運転」の厳罰化
今までは各自治体などによって比較的軽めな罰則や5万円以下の罰金などが定められていましたが、2024年、11月1日以降から「ながらスマホ」をした場合、6か月以下の懲役…または10万円以下の罰金が全国統一で課されることになるとか。
「スマホを操作しながら…とか音楽を聴きながら…などの運転が厳しく取り締まられるようになりました。スマホ使用の罰則の内容もアップデートされています。しかも検挙の対象は14歳以上なので、中学生や高校生も他人事ではないんです…『ながらスマホ』は自転車運転中にスマホ等で通話すること、操作または画面を注視すること。ハンズフリー装置を併用する場合は除き、イヤホンをしながらの自転車運転は罰則対象に、自転車に取付けたスマホを操作や注視するのもNGとなります。」
②「飲酒運転」が完全NG
自転車でも飲酒運転は違法! これまで以上に厳しくなる新ルールを確認しましょう。道路交通法(第65条第1項)では「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」として、たとえ自転車であっても「飲酒運転」を禁止しています。しかし、これまでの自転車での飲酒運転が処罰対象となるケースは「酒酔い運転」のみでした。
「これが、2024年11月1日からは「酒気帯び運転」についても追加され処罰対象に。「酒気帯び運転」とは、呼気(吐き出す息のこと)1リットル中のアルコール濃度が0.15mg以上、あるいは血液1mlに0.3mg以上検出された状態です。車も自転車も、飲んだら乗るな! ですね。」
③「青切符」とは?
違反した際に切られる「青切符」が適用されるケースが拡大されます。知らないと、思わぬ罰則を受ける可能性も…。現在では警察が自転車の違反行為を取締る際、軽微な違反に注意を促す罰則を伴わない「自転車指導警告カード(黄色カード)」か、刑事処分の対象となる交通切符「赤切符」のどちらかが交付対象とされているんだとか。
「これまで、実際に取り締まりが行われているという話を耳にしたことはありますが、多くの方はそういった場面に遭遇したことがないのではないでしょうか。しかし、2026年5月23日までに青切符の反則金制度が新設される予定です。そのため今後は取り締まりが徐々に強化されていく可能性が高いと思われます。」
どんな違反行為が対象?
「ながら運転や酒気帯び運転はもちろん、子供のころに学んだ交通違反は今も違反行為です。この時期は日が短くなり、自転車の無灯火運転が特に危険です。最近では自動で点灯するライトも増えていますが、まだ手動ライトや電球ライトを使っている場合は、明るいLEDライトに変えると事故防止に役立ちます。自動車も自転車も歩行者も、ヒヤッとする場面を減らして安全に乗ってほしいです。そしてこれらの違反が青切符での取締りが適用されるのは16歳以上、今一度確認してほしいです。」
信号無視
一時停止無視
無灯火
逆走(右側通行などの通行区分違反)
歩行者用道路における車両の義務違反(徐行違反)
交差点を斜めに渡る行為(2段階右折しない行為)
自転車の通行が禁止されている場所を通る(通行禁止違反)
傘をさしながらの運転(固定具があっても違反)
イヤホンを付けながらの運転
整備不良(反射材破損、ブレーキやライトの整備不良など)などなど…。
これ以外にも113もの違反行為があるんだとか。またこれまで通り事故につながる危険な運転をすれば赤切符の交付もあるので刑事罰の対象にもなります。また、自転車は原則車道を通り、左側の走行ですが例外もあるそうで…。
「写真のような、歩道通行可の標識がある場合、13歳未満の子供や、70歳以上の高齢者の場合、車道が通れない程度の身体の障害がある方、安全のためやむをえない場合には、歩道を通行可能。海外、特にヨーロッパでは自転車の普及率が高く、ルールや安全意識が日本よりも高いため、皆さんヘルメットはしていますよね。日本では努力義務としてヘルメットの着用を進めていますが、着用しないよりはした方が賢明です。」
「最近、傘を固定して使っている方を見かけることがありますが、実はこれも違反なんです…。固定していても、バランスを崩すことで事故の原因になる可能性があります。雨の日はできるだけ自転車を避け、どうしても乗る場合はレインコートを着用しましょう。また、雨の日はタイヤがスリップしやすく、転倒事故が増える傾向があります。普段からタイヤの状態を確認し、最低でも月に一度は空気を入れることをおすすめします。特に毎日自転車に乗る方は、定期的なチェックで安全を保ってほしいです。」
子どものせ自転車はいつまで?
「原則6歳未満の子どもを乗せるなどの場合を除き、二人乗りはNG。製品安全協会の安全基準では、前部は体重15㎏以下・目安身長100㎝以下、1歳以上4歳未満、後部は体重22㎏以下・目安身長115㎝以下で、1歳以上小学校就学前となっています。」(海外製などメーカーにもよるのでお持ちのチャイルドシートをご確認ください。)
かんべさんのワンポイントアドバイス
「交通ルールを守ることは、自分と周りの安全を守ることにつながります。2024年の改正を機に、交通ルールを改めて見直してみましょう。こうした交通ルールは子供のころに学んでいるはずですが、気づけば「そうだったっけ?」と忘れてしまうこともありますよね。また、交通ルールの標識を見逃してしまうことも少なくありません。このタイミングで安全確認をしていただき、浦安での自転車生活をより安全に楽しんでいただければと思います! そして交通ルールを守ることも大事ですが、何よりも譲り合いの気持ちを持っていれば、大きな事故やトラブルにはつながらないと思いますので、大きな心をもって、自転車に乗ってほしいなと思います!」
改正や違反など注目されますが、交通ルールを守ることはその環境も大事になると話してくれました。そもそも歩道がなく道路しかない場所だったり危ない場所も多く存在している環境で、どうやって交通ルールを守ればいいのか…という環境と法律のズレを生じることも現実です。しかし事故につながるようなことは自動車であっても自転車であっても歩行者でもあっても、皆さんが安全を心がけ、ゆとりを持った心や行動で、大きな事故を減らすことができると、宇田川さんに話していただきました。今回の改正内容をしっかり把握して、これから来る忘年会シーズンにも安全に自転車や日常を楽しみたいですね!
サイクルショップかんべ
浦安市北栄3-29-15
電話:047-350-6685
営業時間:9:00 ~ 18:30
休業日:不定休
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