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浦中PTAの心温まるサプライズに卒業生&保護者が大感激!

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去る3月14日、浦安市内の公立中学校の卒業式が行われました。市内には9つの公立中学校がありますが、いちばん最初にできた浦安中学校、 通称「浦中」の開校は 1947年(昭和22年)。当時はまだ「浦安市」ではなく、浦中の正式名称 は千葉県東葛飾郡浦安町立浦安中学校でした。

学校の廊下には、昭和23年PTA発足時からの歴代会長たちの写真がズラリ。祖父母の頃から3世代浦中に通ったというご家族も少なくありません。令和4年度浦安中学校PTA会長・西脇妙子さんも3世代で浦中に通った卒業生の一人です。

「今年の卒業生は、まだ2~3歳だった幼いころに3.11の震災を経験しています」と西脇さん。幼稚園入園直前だった子も多かったといい、余震の続く中で家族から離れ、集団生活を送る幼い子の心細さや保護者の不安を考えると切なさがこみあげます。

さらに小学校の卒業式直前に新型コロナウィルスの影響で休校。卒業式は緊急事態宣言の最中、中学校の入学式はいきなりの夏服で6月に2部制で行われ、その後も分散登校が続いていたそうです。

ようやく始まった部活動も、規範となる3年生の先輩たちがあっという間に引退。上の世代までは普通に行われてきた「組体操」や「アルトリコーダー」なども経験することがなく、先生や友だちの表情がわからないマスク生活、給食時の黙食など…。常に感染対策に追われ、制限だらけの中で過ごした中学校生活。いろんなことに我慢を重ねてきた3年生。

「義務教育最後の卒業式には何かしてあげられないかなぁ…」PTAのみなさんは思っていました。

そして迎えた14日の卒業式。なんと、浦中の校庭に縦横2mを超える巨大な卒業証書のフォトパネルが出現!

さまざまな制限の中でも工夫を重ね、精一杯取り組み、浦中の新しい歴史をしっかり残してくれた3年生を「とびきりの笑顔で送り出してあげたい」と考えた、浦中PTA からの卒業生へのサプライズプレゼントだったのです。

卒業証書の文言は先生が考えてくださったといいます。「浦中魂」という言葉は浦中の応援歌の中にもあり、学校生活でも頻繁につかわれる馴染みのあるキーワードなのだそうです。

学校側の配慮で校庭内にフォトパネルを設置してもらえたため、「それぞれ思い出ある場所で、いろんな角度から撮影できるメリットがあり、卒業生、保護者ともに好評でした」とPTAのみなさん。

例年だと「卒業式」と書かれた立て看板の前で撮影待ちの行列がズラーッとできてしまうのですが、こちらもいい具合に分散されたのだとか。

卒業証書を手に持つだけではなく、なにか小物もあったら撮影がさらに楽しくなるのでは? と用意されたのが流行のフォトプロップス。

「こっそり作ってみました」。こちらは西脇さんのお手製。

授業参観も保護者1名などの制限があったので、子どもがどんな学校生活を送っているのか知る機会がなかったという保護者の方も「今日、笑顔で写真を撮っている姿から『我が子は確実に、ここで仲間たちと過ごせたんだな』と思えた」と感謝を口にされていました。

卒業生からは「最後に仲間とたくさん思い出に残る写真が撮れた」「自分たちのために用意してもらえたことが本当に嬉しい」という声が数多く聞かれました。

「や〜っぱ浦中でしょ!卒業おめでとう!頑張れよー!」というPTA会長からの心からの祝辞は、卒業生と保護者の心に深く響いたにちがいありません。

あらたな世界に旅立っていく浦安の子どもたちに、素晴らしい未来が待っていますように。  

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