浦安ってこんな街!
3.172023
買物支援と地域交流の場「舞浜三丁目マルシェ」が3年目に!コロナ禍の収束と共にさらに盛り上がる支援の輪◎ 【浦安市舞浜】
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舞浜と言えば、テーマパークの印象でリゾートエリアを思い出しますが、舞浜駅北口を降り住宅地へ入ると、それはそれは立派な戸建ての住宅街が広がります。舞浜三丁目が分譲されたのは約30年前。他の中町エリアと同様、分譲当時現役世代だった方たちがリタイアし、急速に高齢化が進んでいる地域でもあるんです。
舞浜三丁目マルシェ
高齢化が進み、今までは車で買い出しに出かけていたけれど、免許を返納されたという方も増えてきて、毎日の買い物がしづらいという話がよく出ていたとか。スーパーまでバスで行って帰りの荷物が重くて持ち帰るのが大変だったり。さらにはコロナ禍で外出するのが怖かったり、お年寄りにはネットスーパーもなかなか使いづらかったり…。舞浜三丁目には買い物に困っている方がたくさんいる、それなら自治会として移動販売の販売場所を確保し、かつ地域の人たちの買い物支援ができればと、『地域支え合い会議』のメンバーにも合意を得たことで市からの許可が下り、自治会館向かいの駐車場を使った『舞浜三丁目マルシェ』が2020年10月に実現します。
高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるように、助け合い・支え合いの地域づくりを推進していくことを目的に、浦安市高齢者包括支援課が開催されている『地域支え合い会議』(参加者は自治会や市職員、社会福祉協議会職員、民生委員さんや、民間企業の方々など)から、さまざまな高齢者における問題についての話し合いの場がなされています。今では市内でちらほらと他エリアでの自治会でこうしたマルシェが広がりを見せているそうです! しかしこの頃においてはコロナ禍が収束しはじめ、もう終わりなのかな? と頭をよぎりましたが、そんな心配をよそに、さらに盛り上がりを見せていると聞きつけ、3年目を迎える『舞浜三丁目マルシェ』へ。
「そうですね~、確かにコロナが収束し始めてから来場人数が少なくなって来ましたね。地域の結びつきや、高齢化の状況からも今後も続け新たな出会いを追い求めていきたいと思っています」と話してくれたのが自治会長の伊能隆男さんです。新たな出会いとはどういうことなのでしょうか。
浦安の良いお店が集まるマルシェ
お店さんの顔ぶれが変わっている! なんでもこのマルシェのきっかけにもなった「小高青果店」の小高さんが体調を崩してしまい、野菜天国でお馴染みの「丸善青果」さんが快くピンチヒッターを引き受けていただいたのだそう。さらに新鮮なお魚介屋さんには「有限会社 忠七丸水産」、日の出にあるパンとコーヒーのお店「LITTLE BY LITTLE」、福祉サービスから「ふる里学舎浦安デイセンター」、そして新たな生花として「花茶8306」さんと、浦安に住みたい!でもお馴染みのお店さんの姿が!
有限会社 忠七丸水産(ちゅうしちまる)
東京湾で今朝あがった超新鮮な魚と、行徳漁港で水揚げされたホンビノス貝が堀江で買えるお店「有限会社 忠七丸水産」さんが参加しているじゃないですか! 浦安堀江から豊洲市場や全国の市場、魚屋・寿司屋・居酒屋などに卸される、めちゃくちゃ新鮮な魚介が手に入る水産屋さん! 最近では24Hの自動販売機(当代島)などを設置し、お魚文化を広めているんです!
「どんな方々にもとにかく魚を食べて欲しい! という気持ちで、今回の舞浜三丁目マルシェへの参加をしました」と丁寧にお話してくれた社長の鈴木さん。毎朝とれる魚介は種類も豊富だから、今の時期にしか食べられない魚介を選んでもってきているそうで、できるだけ切り身や食べやすいもの、冷凍しているものを持ってくるようにしているそう。
「美味しい魚介を食べて元気に健康で居てもらいたい!」とお店の方々は皆さん活気があって、優しい雰囲気でレシピや保存方法を教えてくれます。しかも冷凍方法にもこだわっているので安心していただけるのは嬉しいですよね。
さらにこの日はひなまつり前ということで「忠七丸」さんがホンビノス貝を、「ふるさと学舎さん」の味噌を使用して、ホンビノス貝のお味噌汁ふるまいが行われていました。この日は自治会の方で作ったそうで、ホンビノス貝だけのダシがたっぷり入り、雑味のないお味噌汁は身も心も温まります! プリプリとした食感がたまりません!
丸善青果
市内でお馴染みの野菜天国・果物天国といえば「丸善青果」さん! 市内でも40店舗以上の飲食店が丸善青果さんから野菜を仕入れているんだとか。皆さん知らず知らずに丸善さんのお野菜を食べているのではないでしょうか! 調理方法から豆知識まで、面白おかしくお話してくれる店主の宇田川さんは、飲食店の卸しや堀江のお店だけでなく、保育園や市内のエリア問わずに浦安中のマルシェやイベントに度々出店されていて、地域とのつながりを大事にしてくれるお店さんです。
丸善さんこだわりのお野菜や果物が並び、ほとんど堀江の店舗と商品が変わらないほどのラインナップ! また丸善さんのぬか漬けもありましたよ~! まさに旬のお野菜と果物で元気にもなるし、なんと言っても宇田川さんとの会話も楽しい! お野菜だけでなくお話もおもしろおかしくって元気をもらえるのも「丸善青果」さんならでは。調理方法も教えてくれます!
またこの日は天然のインスリンと言われるほど栄養価が高い菊芋は、あっという間に売り切れてしまいました! この時期しか出回らない貴重なお野菜や、スーパーでは出回らないものがいただけるので、本当どのエリアにもいてほしい存在なんです!
LITTLE BY LITTLE
日の出にある生食パンとコーヒーにこだわるベーカリーカフェ「リトルバイリトル」。もともとオーナーの中里さんがこちらの自治会員ということで、舞浜三丁目マルシェが開催された当時から参加しているパン屋さんです。日の出のお店だけでなく、日本全国規模で行われる「パンのフェスアワード2022」にエントリーし発信を続け、新しくて美味しいパンを提供してくれるパン屋さんです。
この日も新作「大判マフィン 塩キャラメルプラリネ」を「パンのフェスアワード2022」で皆さんに投票していただくべく声をかけおすすめしてました。3年目ということで、少しづつ来場者の減少を肌で感じてきていると話すオーナーの中里さん。購入いただくお客さんも決まってきた感じもあったり、また贈答用として購入いただく商品もはっきりしてきたので、決まった商品を持ってくることが多くなりましたね。こちらでの人気パンは「あんぱん」なんですって!
ふる里学舎浦安デイセンター
ふる里学舎浦安デイセンターは浦安福祉事業体(障がい者の自立や就労の拡大、賃金向上を目的に構成した障がい福祉サービス事業所)が共同で運営する就労継続B型事業所『ソラカフェ sora-café』で販売されているパン屋さん。障害者支援という、利用者さんのお仕事の一環としてパン作りを行っているので営利目的はないので、とにかく美味しいパンがお安く購入できるんです。
ひなまつりにちなんで、桜もちパンがこの日限定で用意されていました。作るのは利用者さんと先生方とのこと。こうした事業所へ出かけないと支援ができないイメージがありましたが、高齢者は特におでかけづらいこともあるので、双方が支援できているのは素敵な取り組みですね。
ブルーメン舞浜/花茶8306
富士見の大三角線沿いにある「花茶8306」さん。2020年の1月にオープンされたばかりで、コチラのお店はお花屋さんが営む喫茶店屋さんなんです。「花茶8306」ができる前は、今も営業されている富士見4丁目にある「ブルーメン舞浜」でお手頃でかわいい花束から豪華で華やかな花束まで販売されています。舞浜エリアで 約20年一本束や苗もの・観葉植物など、季節の商品を取り扱っているんだそう。
舞浜の住宅街では個人個人でガーデニングを楽しむ方々が多いそうで、生花店にぜひとも協力いただきたいなと考えていた伊能会長。実際に来るお客様も富士見のお店に幾度となく足を運んでいたのだそう。また、社長の森さんはもともと大田区にある花き市場に勤めていたそうで市場では競りに携わっていたとか。今でも競りに参加して良いお花を安く仕入れるのが得意なんですって。
さらには市内にもある全国スーパーへの卸もされています。鉢や切花も良い産地のものしか仕入れないこだわりがあるとか。「ここのお花は安くて、もちがいい!」と、多くのお客様が信頼を寄せています。仕事をリタイヤし男女問わずに土仕事を楽しむ会員の方も多く、日常生活に欠かせない彩りですね。舞浜三丁目マルシェのお客さんもこちらのお花屋さんにお世話になったこともあるそうで、お話にも花が咲いていました!
(伊能会長)「当初よりお店さんが協力して出店してくれており、それぞれに営業もあるのでずっとここでやって頂くのは難しいのかもしれないなぁとは思っていました。当初から続けていただけるお店さんももちろんありますが、年齢的な問題も起こってきます。しかし目を向けてみると浦安にはさまざまな個人店のお店が、しかも魅力的なお店さんがあることに改めて気づかされました。いろいろな方々に協力いただきながら、元町のお店へ行って見ると皆さんとってもいい方々ばかり。ぜひ協力させてもらいますと、二つ返事で参加いただきました。
当初は買い物へ来る皆さんとお店さんとの関係も築いていたこともあり、正直残念だな~と思うこともありましたが、新たなお店さんが参入してくれることで、お客さんも新たな出会いを楽しみにされていたり、また会話も弾むので、協力していただけて大変嬉しく思っています。またどのお店さんも営業だけでなくユニークな営業によってその後も繋がりを感じていただけるのではないかと思っています。そして実際に店舗へお出かけすることで、用事を作るきっかけにもなりますね」。
コロナが明けたらここにテーブルを置いたりして、テラスのようにしていきたいなと、当初の頃からその先に進めるよう野望は続いている舞浜三丁目自治会。先日浦安市で行われていたアートプロジェクトの上映会なども、映像を流してみていただける機会があればいいなと、住民の方々に届けたいものを試行錯誤、市の協力を得ながら、交流の場として進めて行きたいと伊能さんは話してくれました。また、この頃は高齢の方だけでなく若い世代にも参加いただいて、小さなお子さまを持つご家族とも交流があるそう。この日は小学生でお休みのお子さん持つ世話人の方々が多かったそうで、地域住民同士でマルシェのお手伝いを引き受けていたり。エリアによってさまざまな問題がある中、地域同士の助け合いの一環にもなっているんですね。また今まで様々な理由で設立ができなかった子ども会の設立も考えているのだそう。何にせよ市の協力が必要不可欠ですが、元気なエネルギーに変えてくれるのは、人と人の繋がりによって起きるものですね。まさに地域の特性を生かした取り組みから3年経った今も目が離せません!
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