浦安ってこんな街!
11.182015
浦安についてみんなが誤解している4つのこと
浦安という街は千葉県の市町村の中では知名度が高く、住んでいる方も「浦安大好き!」という方が多いです。その注目度が故に誤解されていることがあるなあと感じていたことを4つ思いつきましたので、それをまとめてみました。
■浦安の財政が豊かなのは某テーマパークの法人税より市民税の影響が大きい
「浦安市が豊かなのは某テーマパークがあるというだけ」というような誤解を解くべく調べてみました。
確かに、それのおかげで税収があり、働く人が住み、周辺のホテルなどの商業施設も栄え、市のイメージアップにつながるのは事実です。そこから「浦安市の税収の多くは法人税」というような連想が出来ますが、事実は違いました。
このグラフを見れば分かるように法人税全体で占める割合は12%に過ぎません。 そのほかの大半は固定資産税と市民税です。もちろん法人の固定資産税や、そこで働く人の市民税も含まれていますが、1法人が潤っているから全てが回っている、というわけではなさそうです。
■震災で液状化が起ったが死者はゼロ
東日本大震災で浦安市の湾岸エリアは大規模な液状化の被害を受けました。私もその瞬間に新浦安におりまして、液状化して泥を噴出する道路を見てショックを受けました。しかし、というか当然の話かもしれませんが、液状化が原因で亡くなった方はいませんでした。液状化は建物が傾いたり生活インフラにダメージを与えて経済的被害を出しますが、人が亡くなるような人的被害は出さなかったのが実情です。
今後、浦安で大規模な被害が予想されるのが首都直下型地震ですが、内閣府の被害シミュレーションによると、旧江戸川を挟んで被害想定がガラッと変わるのがわかります。
5MBのPDFファイルが開きます→内閣府・首都直下地震の被害想定と対策について【別添資料1】 ~人的・物的被害(定量的な被害)~
築40年以上の建物がまだ多く残る浦安市の元町エリア(東西線沿線)では250mメッシュで30~50棟が焼失という予測がされているエリアがありますが、液状化の被害があった新町エリア(JR京葉線沿線)では1~5棟、もしくはゼロという予測です。
1点だけオレンジ色のところがありますが、これは液状化による全壊判定(建物が壊れるのではなく傾く)の可能性でそういう予測がなされている、と思われます。揺れで建物が倒壊する場合は、中に居る方は命の危険がありますが、液状化で傾く場合は10分以上かけてゆっくりと傾きますので、避難が可能です。実際に、東日本大震災時もそうでした。
このように、首都直下型地震で命を守るために警戒すべきなのは液状化ではなく建物の倒壊と火災である、ということがわかります。浦安の液状化に関する前向きな?検討をした記事もありますので、ご興味あればご覧ください。
■浦安に大規模な被害をもたらす津波は来ない
浦安は東京湾岸にありますので津波はやってきます。しかし、最大でも3m程度と予測されております。首都直下型地震であった元禄地震の際も、2m程度の津波に襲われた記録があるようです。浦安市は6mの高さの護岸に囲まれておりますので、まず間違いなく守られます。また、護岸が壊れてしまった場合も、堤防あたりの標高は3m程度のところが多く、浦安市全域が浸水するような可能性はかなり低いと思われます。
内閣府の防災情報ページに堤防や水門が機能しなくなる場合の浸水域シミュレーションが掲載されていますが、浦安も旧江戸川沿い方面は満潮時は場所によっては1~2m浸水するようですので注意が必要です。
30MBのPDFファイルが開きます→内閣府・首都直下のM7クラスの地震及び 相模トラフ沿いのM8クラスの地震等の 震源断層モデルと震度分布・津波高等に関する報告書
■京葉線は風に弱くなくなった
昔は「風が吹くだけで止まる」と揶揄されていた京葉線ですが、防風柵の設置や武蔵野線の吉川美南駅での折り返し運転などの効果で運転中止や速度規制が50%以上減りました。
以上、知っている方にとっては常識でしょ、というような内容だったと思いますが、知らない人は誤解しつづけてしまいそうなことを書いてみました。他にも誤解されていることに出会ったらまた書いてみようと思います。
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