浦安ってこんな街!
10.112025
【醸造ビール×イタリアン】浦安駅前の「MATSURI BREWING /祭醸造」の新たな試みが始動。気軽に楽しむちょっと特別な浦安の夜。

浦安駅前にあるクラフトビール醸造所「MATSURI BREWING/祭醸造」では、浦安生まれの個性豊かなクラフトビールが楽しめるとあって、ビール好きはもちろん、幅広い世代の方々が訪れています。専門店ということもあり、基本的にはフードメニューはなく、乾きものやおつまみを自由に持ち込んで楽しむスタイルが定着しています。
そんな「祭醸造」で、この春から焼き菓子を中心としたスイーツを楽しめる日があるのをご存じでしょうか。3月より限定日でカフェタイムに登場しているのは、「jun.gift.cafe(ジュン・ギフト・カフェ)」さん。市内の人気イタリアンで長年腕を振るってきた小林ジュンさんが、この秋からは得意分野であるイタリアンフードを祭醸造内にて、新たなスタートを切ったと伺い、早速取材してきました。

夜に楽しむ、ちょっと特別な食事
現在は、18時から21時(LO)のディナータイム限定で、ジュンさんが手がけるイタリアンのアラカルトメニューを提供しています。ラインナップは、祭醸造のクラフトビールに合うメニューとして、前菜6種、パスタ料理4種ほどと、季節によって変化を楽しめる内容です。しかも前菜は800円、パスタは1000円~という嬉しい価格で本格的なイタリアンがいただけちゃいます。

祭醸造では当初、スイーツを中心にメニューを提供していたジュンさん。しかし、祭醸造を訪れるお客様は、こだわりのビールを味わう“通”な方が多く、食への関心が高い方が多いと話します。「せっかくなら、スイーツだけでなく、しっかりと食事として楽しめる料理を提供したい」——そんな想いが次第に強くなり、現在のスタイルにたどり着いたそうです。お客様からの声を大切にしながら、毎日のメニューを考えているそうで、美味しいはもちろん、健康的な食事を提供したいと話してくれました。

この秋から、前菜、パスタ、メインのお肉料理までを揃えたコース料理の提供が始まります。ジュンさんは、「コース料理はどうしても気負ってしまい、このご時世もあって、なかなかいただく機会も少なくなってきたように思います。ここでの調理は限られることもありますが、できることも十分にある中で、気軽に、しかも健康的なものを皆さんに召し上がっていただきたい」と話します。
一般的には、料理人は家に帰ると自分で料理を作ることは少ないと思われがちですが、ジュンさんの場合は違います。手作りで自分の作った料理に、そして毎日のお弁当も家族に振る舞うそうです。「元々作ることが好きでこの業界に入りましたし、家族が喜び、体調も良く明日を迎えられるなら、こんな嬉しいことはありません。まったく苦ではないです」と笑います。
こうして作られるジュンさんのお料理は、単なるイタリアンではなく、食べる人のことを思いながら愛情を込めたメニューばかり。ひと口ごとに、料理を通してジュンさんの想いがそっと伝わり、心まで満たされるような温かさを感じます。
大満足のディナーコースも
そんなコースメニューのラインナップをご紹介! ディナーコースは3,500円〜と、2種類のコースを用意しています。季節の前菜盛り合わせとパスタ2種のコース(3,500円〜)。そして、取材したコースは季節の前菜盛り合わせ、パスタ2種、メインのお肉料理のコース(5,500円〜)。コースの種類は少なめに見えますが、量は十分。前菜の盛り合わせはなんと5種類もの前菜がひと皿に。見た目も彩り豊かで、見ているだけでも食欲が湧いてくる素敵なプレートです。

この日の盛り合わせは、「自家製鶏レバーペースト」、「国産和牛のカルパッチョ」、「蒸し鶏のスライス」、「季節野菜のキッシュ」、「フレッシュトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ」が登場。この盛り合わせだけでもお腹がいっぱいになりそう! どのお料理ももちろんジュンさんの手作り。味は、イタリアン修行で培った本格的な腕前ならではの仕上がりです。祭のビールに合うよう、比較的スタンダードなラインナップで提供しているとのことですが、あれもこれもと前菜を楽しめるのは、なんだかお得感もあります。旬の素材を生かし、週ごとに少しずつ内容を変えるそうです。


この日のパスタ料理には、「ゴルゴンゾーラチーズペンネ」と「フレッシュトマトスパゲッティ」が登場。コースで2種類のパスタを楽しめるのも、このコースの大きな魅力です。ゴルゴンゾーラチーズペンネは、チーズが苦手な方でもいただけるマイルドな味わいで、クセの強さは抑えめ。クリームソースのこってり感も控えめで、あっという間にペロリといただけます。一方、フレッシュトマトスパゲッティは、濃縮したトマトの味わいがバシッと効いており、ニンニクと塩味のバランスも絶妙。さらに、この日のパスタに合わせたおすすめのビールをスタッフさんに聞きながら味わえるのも、祭醸造ならではの楽しみ方ですよ。

さらに、肉料理もとっても豪華です! この日は国産牛のヒレ、シャトーブリアンを使ったお肉料理が登場。表面は香ばしく焼かれ、お肉の甘みを存分に感じられる一皿です。この超豪華な料理を、こだわりのビールと一緒に楽しめるのも、浦安の夜を特別なものにしてくれそうです。しかも、リーズナブルな価格でのコース提供にも驚きです。

ジュンさんは「通常のレストランとは違う環境での調理もあるので、気軽にイタリアンを楽しんでほしいと思っています。シルバーは使わず、お箸で召し上がっていただくスタイルです。その分、価格帯も少し下げて提供しています。以前の前職で腕を磨きましたが、同じものを提供するわけではなく、環境も違うのでしっかり差別化をしています。以前お世話になった方々にも、このスタイルでの食事を楽しんでくれたら、そんなに嬉しいことはないですね」と話します。
祭醸造のチャレンジショップとしての新しい形
「チャレンジショップ」と聞くと、浦安市でもスタートアップ支援の一環として行われている事業を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。今回、祭醸造ではその考えを取り入れ、「ビールを中心に人や想いが交わる場所」としてのチャレンジの場を、伊藤さんが企画しました。「祭醸造のビールと共に、何か新しいことを始めたい人たちにこの場所を活用してもらえたら」と話す伊藤さん。ここで生まれる活動は、出店やイベントにとどまらず、人と人がつながり、新たなアイデアや取り組みへと発展していく——そんな“循環”が生まれています。

前職は市内の人気イタリアンで腕をふるっていたジュンさん。そんな彼がなぜスイーツ作りを中心に再スタートを切ったのかというと、結婚を機に生活スタイルが大きく変わり、しばらくは子育てに専念して料理の仕事から離れる期間があったためだと話してくれました。そんな中、前職のレストランで偶然出会った祭醸造のオーナー・伊藤さんとのご縁が重なり、タイミングよく「祭醸造」で新たな一歩を踏み出すことに。

さらにジュンさんの歩みをたどると、地元・伊豆から上京したのが10年以上前。その頃、新浦安駅近くにあったチャレンジショップの前身「CAFFE BAR OLIVA(カフェバル オリーヴァ)」でスタッフとして勤務していたそうです。その後、市内の有名イタリアンレストランにて腕を磨き、浦安のグルメシーンで広く知られる存在に。そしてジュンさんの人生の節目には、いつも“人とのつながり”があり、その縁に導かれ、紡いでくれたご縁を大切にしてきた今のジュンさんが、「jun.gift.cafe」へのさらなる第一歩を踏み出しました。
浦安に、またひとつ温かい“夜の居場所”が誕生。
「jun.gift.cafe」では、焼菓子やスコーン、キャラメルケーキなどのスイーツも人気で、ギフトの焼き菓子なども提供されています。主に日曜日のお昼にスイーツを提供中。カフェタイムの優しい時間に加え、夜は特別な料理と共に特こだわりのビールがいただけます。営業時間はディナー18時から21時(LO)。23時までゆったり過ごせるのもうれしいポイント!
日常の延長でおいしいものを楽しんでほしい——そんな想いから、どの料理もやさしい味わいに仕上げられています。コースは基本的にご予約で受けています。祭醸造とジュンさんのSNSでご予約が可能ですので、ぜひともお気軽にお問合せをしてみて! 目まぐるしい一日の終わりに、アラカルトやコースメニューでほっとひと息。こだわりのビールとともに味わえば、心も身体も満たされる至福の時間に。美味しいお料理で明日の自分にエネルギーをチャージしながら、一日の締めを心地よく過ごしてみませんか?


<MATSURI BREWING/祭醸造>
Instagram
浦安市当代島2-1-21 石長ビル1階
電話番号 047-303-3253 ※電話でもコースのご予約可能
平日 15:00-23:00
土日祝 12:00-23:00
火曜日定休
<jun.gift.cafe>
ジュンさんのインスタグラム、ご予約はこちらから @jun.gift.cafe
毎週日曜カフェ 10:00〜15:00
夜ディナー 18:00〜21:00(LO)、23:00まで営業
不定休、定休日はインスタグラムをご確認ください
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