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浦安市に子どもの生け花教室があるの知ってた? 大人顔負けの作品展が見事でした!【浦安生け花子供教室作品展】

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先日行われた美浜公民館で開催されていた、その名も「浦安生け花子供作品展」。え~! 子どもの生け花教室があるの~!ということで、作品展にお邪魔してきました。

なんでもこちらの生け花教室は文化庁公認の生け花教室で、2000年頃から委託事業として伝統文化生け花こども教室を開催、安岡理恵氏の講師の下開催されている教室なんだとか。講師の安岡理恵氏は1990年代から新浦安にあるwave101にて個展を開催されているのでご存じの方も多いと思います。そして現在は「浦安生け花子供教室」として花それぞれが持つ美しさを発見する楽しさを子ども達に伝えています。

こちらの教室に在籍しているのは5歳~中学2年生のお子さん。美浜公民館で教室が開かれお花が好きな子ども達が月に一度生け花を学んでいるんですって。初めての作品展では、作品を皆さんに見てもらうのではなく、実際に生け込みをする様子も公開されました。

生け込みLIVE!

会場となる美浜公民館に行ってみると、生徒さん達が生け込をするお花や草木を先生より受取っていました。花器は事前に子ども達が決め、お花は花器に合わせて先生が選んでいます。またどう生けるかも事前に絵を描いていたり、頭の中にイメージが入っているお子さんも。生徒さんの保護者の方々も同伴され、子どものサポートとして見守る中、準備ができた生徒さんから生けていきます。

生け花というと、伝統的で少し硬いイメージを持っていましたが、生徒さん達の作品や素敵な花器を見ていると、とっても自由な発想で美しい! ためて(曲げて)形を作ったり、葉を割いてみたり、まるでアート作品を見ているようでした!

製作途中に悩みながらも進め、たまに親御さんがこうしてみたら? とアドバイスを入れることも。また未就学児や低学年の女子児童たちも、生花はさみを使いこなし、太い茎を切っていたり、力が足りない所は親御さんが注意深く見ながら手助けしている様子も印象的でした。生け花のルールはそれぞれ流派によってあるそうですが、お子さんが手掛けたものとは思えないほど、生けているだけでなく小技も利いている!

そこで気になったのは、どうして生け花を習い事にしているのか。親御さんが習っていたから自分も…というお子さんが多いのかと思いきや、ほとんど初めての方が多いそう。学童や市内施設でポスターが掲示されていて「こういう習い事あるよ?やってみる?」と始まったという方も。教室で生けたお花を持ち帰り、自宅で生け直すとお子さんからアドバイスをもらうこともあるとか。親子のコミュニケーションにもなり、お子さんの習い事で大人までもがお花を知る機会が増えていくのはとっても親御さんにとっても魅力的な習い事ですね。

また女の子だけでなく男の子の生徒さんもいます。お話を伺うと、もともと植物に興味があって、お花がとても好きなお子さんなんだとか。またお花を生ける花器も素敵ですよね~、子ども達が好きなものを選べるのも楽しそう。色や形が好きなものだったり、自分のイニシャルに似ているからなど、大人のようにこれなら失敗しない…と言った恐怖心がないように見受けられますね。

先生によると「大人のように迷わずに生けていくのが子ども、思いきりが良いんですよ。今回は現代生け花を生けてもらいます。春らしく、子供らしさを感じられる花材で季節のお花を用意しました。」とのこと。生徒さん達の頭の中にはしっかりとイメージを持って生けている様子や、少し悩みながら納得がいくまで進めている生徒さんも。作品を作り、完成したら先生が回り「こうしたら倒れないのよ」などと言って少し手直しを先生と共にして完成です。

それにしてもお子さんとは思えぬ作品ばかり! 好きな花器を選び、好きなお花を生けていくので、お子さんの感性が育っていくのは間違いなさそう! どの作品もそれぞれ個性が溢れています。色の使い方や花器の種類、また生のお花を使うので草木の中で放つ生花の魅力がそれぞれ引き立つ作品になっていますね。

もとはまっすぐな枝線などをためて(曲げて)、動きを出していく、器に合った形にしていくことが大変そうでした。子ども達が考えたものがこうして形になることはとっても素晴らしい経験にもなりますね。

また作品展では、小学生、中学生だけでなく、大きくなってからも続けている女子高生や大学生、また先生のお手伝いをされているスタッフの方々の作品も。

上級者は古典生け花の作品を作成していました。息を呑む美しさですね。なんでも古典生け花は型や形が決まっていて、自分の手でしっかりためて形作るというのが難しいのだそう。皆さん小さなころから安岡先生に生け花を教えてもらっているとか。すごいですね~。

講師の安岡先生の古典生け花

そして、圧倒的な存在感かつ、緩やかな曲線が優しく春の訪れを待っているかのような素敵なお花は安岡先生の作品。

最後はエントランスに、先生と生徒さん達の作品がひときわ大きく鮮やかに飾られていました。なんでもこちらはさらにモールで飾りを足していくように、来場者さん参加型の作品に!

小さな生徒さんも飾りつけを楽しみ、なななんと内田市長も来てくださったとか! これは生徒さん達も嬉しいですね。そして先生から、「日本の伝統文化である生け花をこれからも勉強し、たくさんの花材を使って生けていってほしいです。こうした生け花を日本だけでなく、世界中に発信し、もっともっと生け花の美しさを広めていってほしいです!」と話してくださいました。

こちらの作品展は終わってしまいましたが、今後は新学期に合わせて教室も新たに募集があるかも。文化庁公認の生け花教室ということでそのルールに従い作品展やお教室が開かれるようですよ。

浦安生け花子供教室
古流松藤会 安岡惠津子
etsuko.yasuoka@jcom.home.ne.jp 

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