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市内で開催されたトークセッションと都内で「リアル対話ゲーム 地図を持たないワタシ」に参加して考えた!私たちには「対話」が足りない…? 

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この夏、中央公民館主催事業【子育て応援講座】(3回講座)に参加しました。

第1回目は映画「子どもたちをよろしく」を鑑賞。

隅田 靖監督(帽子の方)、プロデューサーの寺脇 研さん(紺色ジャケットの方)の対談をはさんで、参加者や市民活動団体、県外の教育者の方ともオンラインで繋がり、興味深いお話を伺いました。

第2回目は、市民活動団体【スマイル♡こども食堂浦安】の取り組みや、子どもたちの“食”についての現状を知る、貴重な機会となりました。

第3回目は過去2回の講座の振り返りの会です。参加者のみなさんが思っていることを自由に発言します。トークセッションの中でひとつのキーワードとなったのが「対話不足」

いま、SNSで自分の思いや意見を発信することは積極的に行われ、その中には他人からの賞賛「イイネ」も溢れています。しかし、リアルで自分の話を興味深く聞いてもらい、相手の話からも刺激を受ける、そうした会話の「キャッチボール」ができていない、多くの人がリアルな対話を求めている…という意見に賛同する声が少なくありませんでした。

この夏、私はまさにその会話の「キャッチボール」が行われるイベント「リアル対話ゲーム 地図を持たないワタシ」に参加していました。場所はゆりかもめ「竹芝駅」から徒歩3分。ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」。

「リアル対話ゲーム 地図を持たないワタシ」ホームページ

会場に一歩足を踏み入れた途端、目の前に出現したポップでカラフルな空間! 色彩が溢れているのに統一感があって、リラックスできる不思議な場所です。

頭上に吊された色とりどりのセロファンに言葉が記されています。それは、さまざまな人の「対話とは」についての答えでした。市井の人のニックネームと思しき名前のあいだにアーティスト、実業家など、よく知った名前を見つけました。

体験したのは「対話」を通じて、与えられた課題をクリアしていく、ストーリー仕立てのガイドツアー。この課題がとてもユニークで、今もつい思い出し笑い。

ナビゲートしてくれるキャストは「マイノリティ」当事者の方。13人いるキャストの個性は多種多様です。目の見えない方、耳の聞こえない方、肢体の不自由な方、周囲に気づかれにくい障がいの方…。人間だれしも個性があります。それは、障がいのある人もない人も一緒です。

このゲームで決められた唯一のルール、「誰もとり残さない」を合い言葉に13人のうちのキャストのだれかと参加者たちの対話によって、予定調和ではない物語が紡がれていきます。

参加者たちは、役柄を演じるのではなく、嗜好や思考という“自分らしさ”を手放さず、あくまで自分という人間のまま、物語の「登場人物」として積極的に対話に関わっていきます。それは、とても非現実的なようでいて、実は日常と地続きでもある、摩訶不思議な体験でした。

私は自分のことを「人間関係には上下などなく誰しも平等」と考える、「年齢性別にとらわれない」人間だと思っていました。しかし、「地図を持たないワタシ」の中での対話を通じ、自分の中にある固定観念や差別意識に気づいてハッとしました。この「ハッ」という気づきこそが「地図を持たない」(=固定観念に縛られない)世界が広がっていく感覚なのだとか。深いですね。

「地図を持たないワタシ」の原作・総合プロデューサー、ヒーローさんこと、大橋 弘枝さんと直接お話する機会をいただきました。

ヒーローさんは、聴覚に障がいがあります。聴覚に障がいのある人と耳の聞こえる人の対話は手話か筆談という思い込みが私の中にありましたが、ヒーローさんは手話通訳の方を通して私の言葉を聞き、ご自身の声と言葉でお話してくださいました。生まれてはじめて出会う、思いもかけない鮮やかなコミュニケーション方法に、狭かった私の世界がここでもグーンと広がった気がしました。

体験終了後、ダンス好きなキャストのアリチャンと「遠い宇宙から」リモート参加のかずっぺと、はっちゃけて記念撮影。

「地図を持たないワタシ」のイベントは終了しましたが、視覚に障がいのある人と暗闇の世界を体験する【ダイアログ・イン・ザ・ダーク】(常時開催)、聴覚に障がいのある人をナビゲーターに「聞こえない世界」を体験する【ダイアログ・イン・サイレンス】など、「対話」を通じて私たちが未知の世界に触れる機会は今後もありそうです。

海外では、「ダイアローグ」(対話)イベント体験者のうち60%が子どもなのだとか。しかし、日本で参加した子どもの割合はまだ、わずか3%。クラウドファンディングで寄付を募るなどして、日本でも多くの子どもが体験する機会をつくっているそうですよ! 

ぜひ、浦安の子どもたちにも刺激的な対話体験をして欲しいな、と思います。もちろん、会話のキャッチボールを求める大人たちにも…!

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