浦安ってこんな街!
7.82022
【New Open】アジアの屋台のような、気楽で気軽にふらっと寄れるお店。猫実『富安茶楼』行ってきた!
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市役所や図書館などが集まる、猫実1丁目。東小学校の前の通りから一本入った場所に、この4月『富安茶楼(ふーあんちゃろう)』というアジア料理のお店がオープンしました! アジア料理が食べられる屋台のようなお店とのこと、どんなお料理が出るのか、どんな人が店主なのか、お店の雰囲気は…早速取材してきました♪
懐かしい雰囲気をまとった、屋台のように気楽に入れるお店
こちらが『富安茶楼』さん。青と白のしましまのテントと、その下にはためく台湾ビールの緑の旗が目印です。
そして入口にはオススメのお料理の写真がずらり!どれも美味しそう…♡ では中へ入ってみましょう!
店内には、テーブルが2つとカウンター4席。テーブルと椅子はまぶしいほどの青と赤、壁は白地に水色がアクセント。誰かのお家の土間のような、縁側のような…なんというか、内と外がちょうどよく交じり合った、どこか夢の中のような印象を受ける空間です。「ここはもともと祖父母が営んでいた牛乳販売店だったんです」と店主の野寺さん。だから表のテントに『雪印』って書いてあったんですね!「今回飲食店へ改装したんですが、予算がなくて…大部分を自分たちで塗ったり作ったりしました。目指したのは“アジアの屋台のような空間”。屋根も冷暖房もありますが、屋台のような気取らず気軽に寄れる場所にしたかったんです」
野寺さんは、生まれも育ちも代々浦安の、いわゆる“地っ子”でもあります。もともと東南アジアへ旅行するのが大好きだったのだそう!「東南アジアの国々の、初めて行く場所なのにどこか懐かしい雰囲気がすごく好きなんです。だからお店も、どこか懐かしさを感じてもらえるようにしたかった。いらしたお客様が『初めて来た場所なのになんだか懐かしいね』と言ってくださることも多くて、嬉しいです」
アジア料理にお茶・スイーツ、お酒もあります♪
メニューはこちらのホワイトボードから。その日によって登場するメニューが少しずつ変わります。オススメは?とお伺いすると、「ぜひ一度は食べてほしいのがワンタン! あと、最近はご飯ものを注文してくださる方が増えました。営業が14時からなんですが、お茶だけじゃなく食事をされていく方が多いんですよ。滷肉飯(ルーローハン)、チキンライスが人気ですね」。そしたら…ワンタンと、チキンライスください!
お茶やコーヒーもありますが、お酒メニューも充実。アジア各国のビールはもちろん、野寺さんが旅先で出会って美味しかったというウィスキーや焼酎なども取り揃えています。「これから暑くなる季節にはコルコルのモヒートがオススメです。沖縄の南大東島のさとうきびを使ったラム酒を使っているんですが、モノの良さにこだわったらちょっとお値段が食べ物より高くなってしまって…(笑)。注文が入ってから、ライムやミントをつぶして作るんですよ」。そう言われたら飲んでみたい…ということでモヒートもお願いしちゃいました♪
絶品ワンタンはぜひ食べて! こだわりの料理の数々は、子どもにも人気
まずはモヒートから。く~、旨いっ! こんなジメジメの季節に、ミントとライムの爽やかさが突き抜けていきます。甘味も優しくていくらでも飲めてしまいそうな、罪なモヒート…。
続いていただいたのはワンタン。正式には『海老と豚肉のワンタン』(4つ500円/以降追加1つ100円)です。
「ぜひ出来立てアツアツを食べてほしい!」と野寺さんがしきりに勧めるので、写真撮影もそこそこに黒酢を付けてパクリ! …まずは海老のプリっとした歯ごたえと旨味があふれ、続いて豚の甘さが口いっぱいに広がります。そして後味を何かの甘味と旨味が包み込んでくれる、これが独特でクセになるのですが…これは何?スパイス?「ちょっとスパイスも入っていますが、香港でよく使われる大地魚(ダーディユー。ヒラメのような魚)の魚粉ですね。日本でいうとかつおぶしとか煮干しとか、そういう感じで使います。うちのワンタンは香港のワンタンからヒントを得ているんです」。ちょっと厚めの皮、海老と豚のハーモニー、そして大地魚の旨味…一皿に4つ入っているのですが、もう少し食べたい衝動に駆られます。追加注文するお客様も多いのだそう♪ リピーターのお客様も「これは美味しい!」と毎回オーダーするという、確かな『富安茶楼』の看板商品なんですね。
そしてこちらがチキンライス(800円)。タイ米を使っているのもまたアジアらしい!「チキンライスって、普通チキンを茹でた汁でお米を炊くと思うんですが、うちのチキンライスは親鶏(卵を産み終えた鶏)のガラで取った出汁で炊いています。チキンは別で蒸しているんですよ」と野寺さん。親鶏の旨味の染み込んだ滋味深~いライスは、これだけでもパクパク行けちゃいます。そしてチキンを一口食べて、その柔らかさに驚き…! フワッとしたお肉からジュワっと旨味があふれ出す、そして蒸しているから余計な脂が落ちているのも嬉しいポイント。自家製のネギダレ、そして辛味が欲しい方は別で添えてくれるソースもぜひ使ってみて。お皿の奥にそっと置かれた煮凝りも、めちゃくちゃ美味しいので忘れず食べてくださいね♪ ごはんが不要な方は「蒸し鶏」というメニューをチェック!
辛味ソース 煮凝り
「お店を始めて約2か月、お客様の食べ残しがほとんどないことがすごく嬉しいです」と野寺さん。普段はご飯をあまり食べないという小さな子が、ママもびっくりするくらいの食欲を見せたこともあるんですって! 訪れるのはお一人様、小さい子連れのママ、ファミリー、男性グループ、女性グループなどなど、幅広いのだそう。
お茶とスイーツで、カフェ利用もできます
お店には中国茶やスイーツメニューもあり、カフェ利用も可能。スイーツもまた野寺さんのこだわりが詰まっているんですよ! こちらは『ココナッツぜんざい』(450円)。ココナッツの海に浮かぶ白玉、かなり大きいのですが、白玉ほどプリっとしていないフワッとした柔らかいお餅で、なんと中には黒ゴマ入り♡ ココナッツ、あんこ、黒ゴマのハーモニーをぜひ楽しんで…。
富安風プリン 350円 ちまき 400円
その他プリンやちまきなども軽食でいただけます。ほとんどのメニューがテイクアウトも可能(ただしワンタンはぜひイートインで熱々を食べてほしい!と野寺さん力説!)なので、ちょっとおやつやお茶を買いにいくのも◎! チキンライスや滷肉飯などのご飯ものもお持ち帰りできます。
料理づくりに目覚めたキッカケは、コロナ禍
もともとは鉄道模型を作るお仕事をされていた野寺さん。実はこのお店の奥に、鉄道模型を作るための機械が置いてあるんです! 特別に見せていただきました。「今はお店の仕事が忙しいのでなかなかやれていないのですが、もう少し落ち着いたら模型作りも再開したい。子どもたちに模型の制作過程を見てもらったり、たばこの販売所だったところで模型の展示をしたり…そんな面白いこともできるんじゃないかな、といろいろ考えています」
模型作りに使う機械 店内にもちょっと置いてあります
そんな野寺さんが飲食店に興味を持ったきっかけは、コロナで海外旅行が出来なくなったことでした。「旅行が趣味で、国内・海外問わずよく旅行に行っていたんです。でもコロナで行けなくなってしまって、外食も出来なくて…。そんな時に、Youtubeで東南アジアの人が現地の料理の作り方を発信しているのを見つけて、『やってみよう!』って。翻訳かけたりしながら、現地の料理を一つひとつ再現するのが楽しくなってしまって(笑)。こんな料理が食べられる場所があったら、みんな嬉しいんじゃないかなと思ったのが始まりです」。凝り性だという野寺さん、料理にも見事にハマり次々とオリジナルメニューを生み出していきます。最初はキッチンカーでの出店を模索されますが、制約が多く断念。祖父母宅の元牛乳販売店のスペースを思い出し、「ここでやろう」と準備を始めます。
飲食店は全く経験が無かったという野寺さんですが、奥様の智恵さんのご実家がなんとラーメン屋さん! 「オープンした日はたくさんのお客様が来てくださってとても忙しくて…僕は働きすぎてちょっと気持ち悪くなっちゃったんですが、妻はすごく楽しそうでしたね(笑)」。今はお二人で二人三脚、お店を切り盛りされています。
ぜひ気軽に気楽に、ふらっと立ち寄ってみてください♪
『富安茶楼』という名は、野寺さんのお母さんの実家である富山の「富」と、お父さんやご自身が生まれ育った浦安の「安」を取って名付けられました。野寺さんが小さいころから行き来しているという富山では、今も田植えや稲刈りを手伝っているそうで、お店で出している滷肉飯などに使う日本米は全て富山のお米を使っています。今回は食べられなかったので次回はぜひ富山のごはんを食べてみたい…! いつかは『富安茶楼』富山店を出したい、という構想もあるんですって♪
「これからの季節は外にテーブルを出してワイワイできたら。狭いスペースをうまく使って、活気や熱気を感じられる、隔たりのない屋台ような場所にしていきたいです」と野寺さん。富安茶楼では屋台らしく、ちょうど隣り合ったお客様同士の会話がはずんだり、席を譲り合ったり…という場面も見られるのだそう。
一人で、家族と、友人と…どんなシーンでも気楽に入れる、屋台のようなお店『富安茶楼』。こだわりのアジア料理とスイーツ、野寺さん夫妻のあったかい空気に癒されて、また明日も頑張れそうな気がします。今日もふらっと寄っちゃおうかな…。
富安茶楼…浦安市猫実1-15-1 TEL:090-2766-9877
月・火定休
平日:14時~17時、18時~21時
休日:14時~21時
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