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今すぐ生活に取り入れたい、落ち着いたトーンのマットなうつわたち。カラフルな来年の干支『丑』も迎えてくれます!【小泉すなお展は12/17まで@どんぐりころころ】

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今年、家で過ごすことが増えて気づいたのが、『毎日使うものはやっぱり好きなものでなきゃ!』ということ。特にマグカップやお茶碗など、楽しいときも悲しいときも毎日手にするうつわたちは、自分の手と心に寄り添ってくれる、波長の合うものがいいですよね。今、堀江のギャラリー『どんぐりころころ』さんにて、そんなうつわ探しにぴったりの展示【Sunao Koizumi Ceramics】が開催されています!

毎年12月に行われる【Sunao Koizumi Ceramics】は、千葉県柏市に工房を構える陶芸家・小泉すなおさんによる展示。昨年はいろんな青いうつわを持ってきてくれた小泉さんですが…

青、蒼、碧。いろんな”あお”色のうつわたちが、浦安にやってきた!どんな料理を盛ろうかワクワクするよ♪【12/12まで@どんぐりころころ】

さて、今年の展示はどんな感じなのでしょう!?

今年はフチの色と、マットな質感に注目!

「昨年は発色の良い青を使ったうつわが多かったんですが、今年はもう少し落ち着いたものを作りたいなと思って」と小泉さん。青からグレーの間の色味が中心なのですが、その中でも浅め・濃いめ・紫寄り・緑寄りなど、本当に様々な色があります。(写真は全て12/11展示初日、開店前のものです。売り切れたものもございます)

色を出すには、『釉薬』と『焼き方』がポイント。同じ釉薬を使っても、焼き方によって色が変わるのだそう。「焼き方には、酸素を与えて焼く『酸化』と、酸素が少ない状態で焼く『還元』があります。たとえば銅は、酸化で焼くと緑に、還元で焼くと赤になる。今使っている電気窯は、もともとが酸化で焼ける窯なので、還元で焼きたい場合は中にガスバーナーを入れます。そうすると酸素が少ない状態になって、還元で出す色が出るんですよ」

今回の新たな挑戦が、フチの色味。なんだかいろんな色に光っていますね…!

「フチのところに釉薬を付けて焼くと、釉薬が流れてこんな感じになるんですよ。緑や黄色、いろんな色が混じっているので、ぜひ陽の光でじっくり見てみてください」。釉薬の流れ具合も色のにじみ具合も、一つとして同じものはありません。試行錯誤の中から生まれた、釉薬と焼き方が織り成す偶然の美しさ。いくらでも眺めていられそう。

カップや鉢もステキですが、ぜひ注目してほしいのが、この写真のリムのついた浅めのボウル。これはフチの色を楽しんでもらおうと、今回初めて挑戦した形です。「リムの部分にはお料理は乗らないので、より色味が引き立つかなと。逆に言うと、リムってお料理を盛るのに使えない余計な部分なんですが、そんな余白も楽しんでもらえたらいいなと思います」

マットな質感もこだわりの一つ。「最近、私自身がツヤのないうつわに魅かれるんですよ。高温で一気に焼くとツヤが出るので、低めの温度を一定させて焼くんですが、温度が低いと割れやすくなってしまうので、けっこう難しいんです。今年はこればっかりやってましたね」。

実際うつわを手に取ってみると、さらっとした肌触り。特にマグカップはよく手に馴染みます。熱々の飲み物を入れても、温かさを優しく感じられそうな、包容力のあるマグカップ。

ちなみに今年の干支『』は、お花のついたカラフルな子たち!

メリーゴーランドで馬を選ぶような感覚で、ぜひお気に入りの子を見つけてみてくださいね。

手を動かすこと、手仕事から生み出されるモノ

今年はコロナによって中止になってしまった展示会やイベントも多かったのだそう。「でも、ずーっと手を動かしていられたので。ものづくりをする人たちは皆さんそうだと思うんですが、手を動かしている間って無心になれるんですよ。それがすごく安定剤になりました」と小泉さん。それだけではなく、コロナによって人々の生活が変わり、手仕事で作られたものに目を向ける人が増えたのではないかと言います。「それこそお店にマスクが売っていなくて、手作りマスクがたくさん世に出たように。一つずつ時間と手間をかけて作ったモノ、手を動かして作ったモノの良さに気づいてくれる方が増えた気がします」。『ないから買う』というのが普通だったこれまでとは違って、ないのに買えない。だから作る、作ったものを買う。コロナによって、手を動かして作るの価値に気づいたという方は、案外多いのかもしれません。

会場では、小泉さんの工房での作業風景が映像で流れています。「考えてみれば、お客様はうつわの出来上がりは見ているけど、そのうつわを作っている様子って見てもらっていないなぁと。制作風景を一度動画に撮影していただいたことがあったので、それをギャラリー用に5分程度にまとめてもらいました」。

撮影されたのは今年の7月。展示会でお会いするときとはまた違う、土と向き合う小泉さんの姿。ろくろが回り、土の塊だったものが徐々にうつわの形に整えられていく様は、まさしく『生み出す』という表現がしっくり来ます。うつわを探しに行ったら、ぜひこの動画も見てみてください!

展示は12月17日(木)まで! ぜひご来場ください

会場で迷ったらあとは直感です。「これが好き!」という心の声をキャッチしたら、ぜひお家に連れて帰りましょう! ちなみに私は散々迷いましたが、小さめのプレート2枚と、グレーのマグカップをお迎えしました。

グレーのマグカップは会社で事務作業中にひと息入れるために。小さめプレートは、果物やおやつをより美味しくいただくために役立ってくれそう♡ 

こちらの展示会は12月17日(木)まで。会期中は小泉さんも在廊されますので、うつわ作りの話や扱い方・似合う料理などもぜひ聞いてみて! 今や百均でも買えてしまう食器類ですが、作家の手間と想いのこもったうつわを使ってみてはいかがでしょうか? きっと、今よりちょっと鮮やかな毎日が送れるはず♪


【Sunao Koizumi Ceramics】…〜12/17(木) 13時〜18時半
場所:どんぐりころころ…浦安市堀江3-2-10 047-352-0778

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