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217名の浦安市民が声を合わせ歌い上げた! 【第25回浦安市民演奏会「第九」】

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「これを聴かないと年を越せない!」なんて考えているクラシックファンもいるほど、年末日本の風物詩とも言えるベートーヴェン第9交響曲、通称“第九”演奏。

ここ浦安でも十数年ほど前までは毎年、今でも数年おきに「第九」演奏が行われているのは、みなさんもご存じの通り。

そして今年、12月9日(日)。25回目を迎える浦安市民演奏会では、【浦安シティオーケストラ(シティオケ)】が「第九」全楽章(1〜4楽章)を通して演奏しました。

第4楽章でシティオケの演奏に合わせ、大ホールいっぱいに歌声を響かせたのは、この市民演奏会のために結成された男女217名からなる【浦安市民合唱団】のみなさん。

初夏の頃、実行委員のみなさんに第九への熱い思いを語っていただき、

https://sumitai.ne.jp/urayasu/2018-06-01/54884.html

7月の結団式、10月のシティオケの練習、11月のシティオケ・ユースオーケストラ・明海中学校管弦楽部、合唱団員との合同練習を経て、

https://sumitai.ne.jp/urayasu/2018-07-23/56625.html

いよいよ、今日の本番を迎えました。

開始前、すでにロビーは入場を待つ人でいっぱいです。

早くから小ホールに集まった合唱団員のみなさん。楽譜を開いて熱心に自主練習をされています。

市民合唱団指導者の砂田 直規先生の指導の下、最後の発声練習。

拳を高く掲げ、気持ちを高揚させます。

最後の発声練習を終えた合唱団員のみなさん、砂田先生に笑顔で送り出され、ステージへ向かいます。

シティオケによる、ブラームス「大学祝典序曲」の厳かな演奏のあと、合唱団のみなさんがステージに上がり、【浦安ユースオーケストラ】【明海中学校管弦楽部】の伴奏に合わせ、シベリウス「フィンランディア」、モーツァルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の美しいハーモニーを響かせます。

 

 「フィンランディア」では、震災後の浦安を思って書かれたという美しい日本語詞が心に沁みました。

 休憩を挟み、いよいよ「第九」。オーケストラのみで演奏される迫力の第1楽章、第2楽章。

 

 第3楽章の前にソリストの方々、合唱団員のみなさんがステージに上がります。

 

 第3楽章から、第4楽章のはじまりで気分が高揚してきたところでソリスト・上江 隼人さんの深みのあるバリトンが大ホールに響き渡ります。有名な「友よ!その調べではない」(日本語訳)の一節です。

インタビューで、指揮者の木村英一先生、コンサートミストレスの吉川里枝さんが語ってくださったのが、「楽譜に忠実であるからこそ、新鮮に感じられるような第九にしたい」ということ。

 

 200人以上が心を揃えた繊細で豊かなピアニシモ、200人以上だからこそ、力強く大迫力で響くフォルティシモ。懐かしく親しみのある旋律でありながら、意外性と驚きに満ちた第九。

 それはまさに、古き良き面影を残す元町と、新たなる可能性を秘めた新町の両面を兼ね備えた「浦安の街」を体現するような演奏だったかもしれません。

 堂々たるクライマックス!観客席からはいつまでも拍手が鳴り止みませんでした。

 

 

そして、この演奏を持って、第25回浦安市民演奏会の合唱団は解団されました。

 

 素晴らしい演奏を間近にした聴衆の中には「自分もぜひ歌いたい!」と、次のステージに立っている人がきっといるに違いありません。

 

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