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幕張ベイタウンで感じた、新浦安との違い

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 訳があって、新浦安と並ぶ湾岸エリアの人気住宅地「幕張ベイタウン」の中古物件を見学してきました。訳とは高齢の両親が千葉市の戸建てにいるためです。

 かつては自分の住処として検討した時期もあった「ベイタウン」。それなりに良さは知っていましたが、やはり「幕張ベイタウン」ならではの良さがありますね。

【幕張ベイタウンの良さ】

  1. 駅前はオフィス・商業エリアが広がるが、大きな公園を挟んで住宅地は静か
  2. 街並みがパティオスを中心に個性的かつ美しい
  3. タウン内の公園、近くの海(砂浜)、QVCマリンなどプレイスポットが充実
  4. 巨大なイオンモール、コストコなどがあり、無料送迎バスなども運行

 特に「千葉ロッテマリーンズ」の存在は、この町には大きいですね。少し羨ましくもあります。街がコンパクトにまとまっており、また戸建てエリアがないなどの均一性がとれていて、住民にまとまりがあることもメリットかもしれません。住民活動が盛んなのも、この辺りに由来するかもしれません。

 一方で、「新浦安の良さ」を改めて実感するところもありました。2つの街はそれぞれに個性が違うので「甲乙」をつけることに意味はないと思いますが、違いはあるのです。
まず、第一に立地です。「幕張ベイタウン」の最寄駅は「京葉線」の「海浜幕張」です。朝の通勤時間帯に京葉線は快速運転を減らして本数の増加を進めました。東京駅までの所要時間を比較すると

 <海浜幕張 ⇒ 東京>   快速 30分、各駅停車 36分
 <新浦安  ⇒ 東京>  快速 16分、各駅停車 19分

 朝の15分は帰宅時に比べると大きな差と言えます。

また、海浜幕張発の上り武蔵野線は、東京方面には向かいません。南船橋から西船橋に向かいます。このため、東京駅を目指す列車の本数に差が生まれるのです。平日の通勤時間帯を比べると

  <新浦安>  東京行    6時台 快速2本、各駅停車7本 
7時台  快速2本、各駅停車14本
 8時台  快速0本、各駅停車14本
 <海浜幕張> 東京行    6時台  快速3本、各駅停車4本
 7時台   快速1本、各駅停車10本
 8時台  快速0本、各駅停車8本

 余談ですが、定期券の金額の差も思いのほか大きいのです。サラリーマンの場合、通勤定期は会社負担になる場合が多いと思いますが、「6カ月定期」の金額では、「新浦安⇒東京」が43,430円なのに対し、「海浜幕張⇒東京」は79,100円となります。

 次に物件と維持費についてです。こちらは一様には言えませんが、10数軒の物件を見て感じたことです。まず、「幕張ベイタウン」の中心部には平成4、5年周辺に竣工した物件が多く、駅近物件は海側を除くパティオス地区では築20年超が多いのです。また、ベイタウンの特徴でもあるのですが、多くの物件が借地権の設定です。平成の一桁の時代は、バブルの名残で地価が未だ高く、そこから設定された地代も比較的に高いものになっています。マンションは固定資産税も建物分が高いため、借地権のメリットも少なく、結果として維持費髙につながっています。90㎡程度で管理費、地代、修繕積立等、駐車場代で6万円超えは珍しくありません。仮に新浦安の物件と月2万円の差があったとして、1年に24万円、10年で240万円、30年で720万円と意外に大きな負担となるケースも出てきます。

 様々に見てみると、新浦安は人口規制がかかった開発をしたために、各戸に余裕がある造りが多いほか、開発時期が長く、最初の物件から新しい物件まで、築年数も幅広く様々な物件が存在します。そしてなによりも都心に近いというメリットが大きいかもしれません。

 とは言え、幕張ベイタウンと新浦安はそれぞれに個性的な良さがあります。同じ湾岸エリアの良質な住宅街として共に発展できるとよいですね。エアレースで「会場は幕張」、「滑走路は浦安」という組み合わせはその第一歩だったように感じます。

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