浦安ってこんな街!
11.82023
【新しいお店、見つけた!】身がしまり旨味が熟成された握りに、殻付きの新鮮な貝刺しは通をも唸る。行徳で25年「すし屋の朋」が新浦安に移転オープン!|鮨処 藤次郎
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入船4丁目の住宅街に佇む小さな寿司店「鮨処藤次郎」。行徳で25年営んできた「すし屋の朋」が立ち退きになり、この10月、新浦安に移転オープンされました。
「鮪や鰹、カンパチなど脂が乗った魚はひと手間加えて、貝類は注文が入ってから剥いて殻のままお出しするんですよ」とお話してくれたのは、鮨処藤次郎の大将斎藤貢さん。生け簀文化が流行っていた頃は、新鮮=美味しいでしたが、近年やっと熟成されてこそ美味しいネタもある、ということが認知されるようになって嬉しいと話されます。熟成は数時間のものもあれば一週間かけてじっくり行うものも。身がしまり、旨味が凝縮、食べ応えは十分で、ひと味も二味も違った深い味わい。逆に貝類は新鮮が命。身をはずした瞬間から美味しさが変わっていくといい、ネタケースには殻付きのまま。特に貝付きの赤貝は珍しく、初めて見たという方も。つぶ、ほっき貝、赤貝などが入った貝刺し盛りは、特に食べて欲しい一品。
17歳から料理人として、寿司だけではなく日本料理、割烹、大阪では関西割烹も学んだという大将、磯の香り豊かな青のり入り厚焼き玉子や、豚の角煮も美味しい! 特製ランチは、握り十貫、巻き物、お椀付き。夜はお好みでも、松や竹の握りもあります。「松のにぎりは出たら出るだけ赤字。でもウニとかいくらとか入っていると嬉しいでしょ。笑顔を見るとついね」と笑います。握り、一品料理、お酒と、予算は大体7千円位。
「実は60歳を過ぎたあたりから、65歳で引退しようと決めていたんです。でもコロナ禍で仕事が出来なかった時があったでしょ、あの時じっとしてられなくてね、落ち着かないんですよ。実はお店は、10年後に返さないといけない条件付き店舗。でもこれが68歳の私にとって良かった。よし、あと10年頑張ろう!ってね」。鮨処藤次郎は大将の集大成!この10年で若い子をもう一人育て、それも見届けたいと話されます。「日本料理が『食の世界遺産』になってから、日本料理は世界から注目されています。先人の教えを継承した職人を育てていくのもまた、私の役目だと思っています」。日本文化を感じてもらいたいという想いから、年末年始も営業されてきました。大晦日は年越しそば、年始はお雑煮を振舞います。「千葉の大原出身なので大原のお雑煮。青海苔の香りがまた良いんですよ」。なんと今年も年末年始の営業をされるそうです!
「新浦安は明るくてフレンドリーで優しい人が多い。若い方でも気さくに話してくれます。昼はママやサラリーマン、ご年配の方も。元気なご老人が多くて勇気が湧きます。お子様も大歓迎。泣いたり笑ったり、元気がもらえます」。気取らず、賑やかで明るくて、大将と弟子の関係もまた気持ち良い…、それはまるで私が子供の頃に行っていた昭和のお寿司屋さんの風景。美味しいお寿司をいただきながら、お酒や会話を楽しむ、まさにこれが幸せと思わせてくれる素敵なお店でした。
鮨処 藤次郎
浦安市入船4-3-6
営業時間:昼11:30~14:00(L/O13:30)
夜17:30~22:00(L/O21:30)
定休日:水曜定休
※この内容は、フリーペーパー「浦安に住みたい!」2023年11-12月号に掲載された内容です。
※フリーペーパーに掲載されている日程が変更になる場合があります。最新情報はそれぞれの店舗・主催者にご確認ください。
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