浦安ってこんな街!
10.72025
映画『浦安魚市場のこと』Blu-ray&DVD化へ! クラファン始動! 11月12日まで!

2019年に閉場した浦安魚市場の最後の1年を追ったドキュメンタリー映画『浦安魚市場のこと』。2023年にシネマイクスピアリで初公開され大盛況となり、4週間の延長上映が決定。その後全国各地へと上映が広がりました。閉場から5年を迎えた2024年春には、同館での再上映や各地での自主上映会も開催。まさに“浦安ムーブメント”が起きたころ、上映館だけでなく、浦安市の学校や福祉施設などでも自主上映が広がり、幅広い世代の方々に受け継がれる作品となっています。

配信の時代になぜ?
そんな中、今年の夏からスタートしたプロジェクト、映画『浦安魚市場のこと』がBlu-rayとDVDを制作するためにクラウドファンディングをスタートしています! この時代にメディアでのクラウドファンディング? 一体なぜこのタイミングでBlu-rayとDVDを制作する流れになったのか、発起人である、監督の歌川氏にお話をお伺いしてきました。

プロジェクトのきっかけとして、「図書館流通用のDVDを作成」することから、このプロジェクトが広がっていったと話す歌川さん。
「まず浦安魚市場とそこで働いてらっしゃった方々の存在は、その土地にとって文化的な価値があったように思います。そういった場所で撮影させていただいた映画『浦安魚市場のこと』は、これまで映画館や学校での上映を通じて、多くの人に映画を観ていただくことができました。世代を超えてこの映画を共有できたことが、成果の一つだったように思います。実際に学校での上映後、出演していた店舗に学生さんが足を運び、お店の方と交流する場面もあったそうです。上映はひと段落しましたが、今後も様々な人たちが映画に触れられるようにしたいと思い、DVDとBlu-rayをつくることにしました。」

「図書館に置かれることで、より多くの人が映画に触れることができます。実際に“手に取って見たい”と思ってくださる方に届けたいんです。ウェブ配信等が主流の今の時代には逆行していますが、映画をより広く、そして安全に届けられる方法だと思っています。」

さらに歌川さんは「図書館用DVDだけでなく一般販売用Blu-rayを作ることで、より高画質で作品を残せて、後世にまできれいな映像を残すことができる」と話します。映画そのものが持つ空気感や社会的な価値に重きを置き、時間をかけてプロジェクトを進めながら作品を世に送り出すことが自分にとって意義のあるものだと話します。
浦安の未来へのアーカイブ
そうした想いから、この秋にスタートしたクラウドファンディングは、単にBlu-rayやDVDを制作するためのものではありません。地域の記録を次世代に安全な形で残し、誰もが手に取って触れられる「未来へのアーカイブ」として残していくことに、大きな意義、想いが込められています。今回制作されるのは「図書館流通用のDVD」と「一般ファン向けの高画質Blu-ray」の2種類。「基本的には、図書館はBlu-rayが流通できない仕組みなので、図書館にはDVDを、一般の方々にはBlu-rayを」と歌川さん。
Blu-rayには特典映像
また原点となった、市場そのものでの上映展示。顔なじみの店主たちが語る姿を、買い物客が日常の中で見守る。記録をその場に返す行為こそ、歌川さんご自身の信念を純粋に体現するものだと話します。市場での展示映像は、12件のお店の方々へのインタビュー映像をもとに構成されています。この映像は、2018年12月から2019年3月にかけて、市場の方々からの協力を得て、浦安魚市場内にスクリーンとプロジェクターを設置し、展示上映を実施しました。この展示映像とドキュメンタリー映画は、浦安文化の記録と記憶であると考えています。この記録と記憶にどなたでもアクセスできるよう、Blu-rayとDVDを制作し、一般や図書館流通にのせることもこのプロジェクトの目的です。
Blu-rayとDVDの内容
本プロジェクトでは、高画質で本編と特典映像を収めたBlu-rayと、図書館流通用DVDの2種類を製作します。
【Blu-ray内容(一般販売用)】
- 映画本編(98分)
- 展示映像「Dear Fish Market」(50分)
- 本編予告編
展示映像 特典映像「浦安魚市場インタビュー映像集」
この映像は、2018年12月から2019年3月にかけて、市場の方々からの協力を得て、浦安魚市場内にスクリーンとプロジェクターを設置し、展示上映を実施しました。12件のお店の方々へのインタビュー映像をもとに構成されています。
https://player.vimeo.com/video/1094939851?badge=0&autopause=0&player_id=0&app_id=58479
監督・撮影・編集・製作:歌川達人 / 2019年製作 / 尺:50分
【DVD内容(主に図書館流通用)
- 映画本編(98分)
※DVDは図書館流通ルートからの販売になりますので、本ページで図書館用のDVDは購入できません。ご注意ください。
リターン
1)パンフレット
A5サイズ(ヨコ) / 全32P / フルカラー
パンフレット執筆者(敬称略)
- 作品評:村山匡一郎(映画批評家)
- 寄稿文:中原尚知(東京海洋大学教授)、窪田亜矢(東京大学・生産技術研究所・特任研究員)、仲修平(明治学院大学社会学部・准教授)
- 浦安の歴史や街づくりに関する解説 など
2)写真集「浦安魚市場のこと」
- 1960年代後半から、浦安魚市場閉場までの写真
- 市場内で営業していた各店舗からのメッセージ
- 市場に来場したお客さんからの手書きメッセージ
- テキスト「浦安魚市場と浦安の歴史」(東京大学・浦安プロジェクト)
- イラストレーター岡田成生氏による表紙イラスト
- 浦安在住写真家 野寺治孝氏による撮影写真
B5サイズ・167ページ・フルカラー
製作 発行_浦安魚市場写真集製作委員会
企画・構成_歌川達人 制作協力_大塚玲奈
東京大学 浦安プロジェクト_永門航、伊藤智洋、前山倫子、安藤理紗
カバーイラスト_岡田成生 デザイン協力_市川桂 PR_田中智子
写真提供_浦安魚市場協同組合、浦安市郷土博物館、野寺治孝、今井真、歌川達人
3)支援者のお名前記載(Blu-rayのジャケットにお名前を記載)
支援者のお名前をサポーターとして、Blu-rayジャケット裏面に記載させていただきます。
プロジェクトスケジュール
- 2025年6月 オーサリング業者・販売業者と打合せ
- 2025年7月 クラウドファンディング開始
- 2025年8~12月 円盤作成期間
- 2026年1月 Blu-rayを支援者の方々へ郵送開始

映画の作り手

1990年生まれ、北海道出身。映像作家。大学卒業後、フリーランスとしてNHK番組やCM、映画の現場で働く。初監督の中編ドキュメンタリー『カンボジアの染織物』がカンボジア、スペイン、ブラジルで上映され、ギリシャのBeyond The Borders International Documentary Festival 2018 コンペティション部門審査員特別賞を受賞。中編『東京2018 プノンペン』がFestival/ Tokyo18にて展示上映。短編『時と場の彫刻』がロッテルダム国際映画祭2020、Japan Cuts 2020などで上映。2022年より一般社団法人Japanese Film Project 代表理事。東京大学大学院学際情報学府在籍。
さらに、目標としてストレッチゴール90万円を目指すことに!
今回のクラウドファンディングの目標ゴール、7月から始まったプロジェクトは間もなく目標にしていた50万円を達成! すごい! さらに募集期間を11月12日までに設定して、メディアでの制作をより多くの方々に見られるよう、コンテンツを追加して制作予定とのこと。そしてこれまで多くの方に賛同を得ていることにも、「お一人おひとりのお気持ちの賜物であり、ありがとうございます!」と感謝の言葉と共に、「引き続き、より多くの方々のご支援と応援をよろしくお願いします。」と話します。
ストレッチゴールの費用は以下に当てられます。
① バリアフリー上映用のオーディオ・ディスクリプション(音声ガイド)とバリアフリー字幕(キャプション)をBlu-rayとDVDに追加します。
②英語字幕をBlu-rayとDVDに追加します。
障害のある方やご高齢の方、外国ルーツの方など、多くの方にご視聴いただけるよう、多くの方々にこの映画を広められるよう、コンテンツを追加して、さらなるゴールを目指します。

この夏スタートしたクラウドファンディングは、コンテンツもさらに充実し、11月12日まで応援できます。ぜひ映画という形あるものを手に取り、浦安魚市場の記録だけでなく、そこに込められた人々の温かさや想いを、未来へつなぐ一歩として一緒に参加してみませんか?
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