浦安ってこんな街!
8.92024
月明かりに輝く、浦安びと|夏の風物詩「納涼盆踊り大会」
先祖に祈りをささげる盆踊り
月明かりに照らされて、鮮やかな浴衣を身にまとい、手や足をしなやかに舞うようにやぐらを囲む盆踊り。娯楽のための踊りなのかと思っていましたが、由来は仏教の「念仏踊り」。お盆の時期にご先祖様の霊をお迎えし、そして送り出すという意味合いのある神聖な行事ですが、そこには地域の結びつきや人々の交流の場という役割も持ち合わせているそうです。そんな浦安の「納涼盆踊り大会」に華を添えてくれるのが、浦安の盆踊りを支え続けている「浦安市婦人の会連合会」の皆さんです。
浦安市婦人の会連合会
1932年大日本国防婦人会が発足後、全国に婦人の会が広まります。「浦安でも、先人、先輩の努力により、女性の地位向上や生活改善運動をはじめ、多くの活動を行ってきました。浦安で発足したのは今から73年前の1951年。現在も、社会教育ボランティア団体として会員相互の親睦を深めながら、様々な生涯学習活動を行っています。その一つとして、市内の学校や郷土博物館、文化財住宅などで、子どもたちに昔の生活体験や郷土料理の実習など、社会人講師として多くの会員が参加しています。当時は緑色のうわっぱりを着て浦安のお母さんたちが活動していました」と話してくれたのが、「浦安市婦人の会連合会」会長の大塚真理子さんです。「私なんかも浦安のじっこだから、気づいたら婦人の会に入っていたようなものなんです。2世代、3世代で入る方もいて現在は40代~90代の方々が入会されています。1000名以上の方が入会されていた時期もありましたよ。現在は約600名の会員の方々が、それぞれの地域で活躍しています。日頃の活動のみならず月に2回は盆踊りの練習会を行っています。さまざまな地域の盆踊りに呼ばれるので、夏はけっこう忙しいかもしれません」。
そんな中、ちょうど浦安市国際交流協会の文化交流部会が5年ぶりに明海大学キャンパス内で「七夕の集い」を行うということで、婦人の会も参加。この日は留学生や日本語を学んでいる方々に浴衣の着付け、交流、そして盆踊りをレクチャーされるということで伺ってきました。留学生の皆さん、初めて着た浴衣にとても嬉しそう! 帯結びもとても素敵でした。最近では飾り帯などが主流で帯結びができない日本人も多いそうですが、やはり結ぶと着こなし方もキレイに見えますね!
納涼盆踊り大会
「納涼盆踊り大会」に向けて、婦人の会ではすでに練習が始まっています。「納涼盆踊り大会の当初から、婦人の会では練習から当日のサポートをしています。実は毎年、新曲と言って初お披露目する曲があるんですよ。新曲と言っても現代の曲ではなく、盆踊りの曲をお師匠さん方が一曲選び振付を覚えて、皆さまにも披露するんです」。当日は新曲を加えた合計20曲が流れます。手と足のしなやかさと、それぞれ別々の動きも必要な盆踊り。いざ踊ってみると結構難しかったりしますが…「難しさは考えずに自由に踊ってください! 設営上の問題で、見本として私達がやぐらの上に立つことができないのですが、踊りが分からない方は是非この浴衣を着た人の後ろに立ち、見ながら踊ってほしいと思います」。(下写真) 納涼盆踊り大会は曲数の多さから、市外からわざわざ浦安に来て盆踊りを楽しむ方々も多いとか。セミプロの方もいらっしゃるそうで、とっても上手な踊り手さんが多いのも特徴なんだそう。そういった方々の踊りも見様見真似で踊ってみてください! 上手に踊る事よりも、ご家族や友人同士で楽しむのが一番です」と、婦人の会の皆さんは話します。
「こうして婦人の会でさまざまな交流が続いていることは、やっぱり親に感謝しかないですね」と大塚会長。そうした気持ちを持ちながら先祖への感謝を感じながら踊るとまた、盆踊りは一味も二味も違ったものになるかもしれませんね。浦安太鼓連の力強いリズムに合わせて、婦人の会の方々の踊りを見様見真似で、ぜひとも皆さんで踊りましょう!
色恋の曲も多いそうです。(写真は2019 年のものです)
浦安市婦人の会連合会
活動は月に2回、開催場所不定
年会費:800 円
お問い合わせ:047-352-1763(大塚)
2024年納涼盆踊り大会
8 月14 日(水)・15 日(木)
18:30 ~ 21:00
浦安小学校(浦安市猫実4-9-1)
※荒天中止、中止の場合は16 日( 金) に延期
※この内容は、フリーペーパー「ゆうゆう手帖」Vol.46号に掲載された内容です。
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