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【浦安の終活セミナー情報】「自分らしい人生を!」って自分にはまだ早い? 備えるだけでなく、毎日を楽しく暮らすためのヒントにも!

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「終活」と聞くと「自分には関係ないかな…」「実際何をすればいいの?」とお思いがちですが、実は自分も家族にも大事なことだとうっすらと感じていませんか? ずっと気になっていた前田先生の終活セミナーを受けてきました。前田先生は浦安市内外で活躍する終活カウンセラーです。今回のセミナーは3回に分けて実施されており、①「断捨離(生前生理)をしよう」②「コロナ禍今どきの葬儀とは?」③「エンディングノートの書き方」の内容で、セミナーは続けての受講も単発でもOK、すべて参加したかったのですが今回は③のみ「エンディングノートの書き方」についてのセミナーに伺ってきました。

場所は美浜の自治会館で開催。この日すでに多くの方々がいらして、レジュメを受け取ります。場所柄自治会ということもあり、この辺りにお住いの方々が多かったとか。

そして今回セミナーを進める前田明子先生は、多岐にわたりシニア世代に明るく楽しい生活のためのイベントを開催されています。健康体操講師、終活カウンセラー、歌声広場など、介護福祉士、日体協スポーツ指導員、全日本空手連盟2段もお持ちで、日頃から健康的な生活を送れるよう様々な角度からシニア世代をパワフルに応援していらっしゃって、セミナーもまじめなお話はもちろん面白可笑しく進むお話からも前田先生のお人柄もあって大人気セミナーなんです。

終活セミナー

「人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ今をよりよく、自分らしく生きる活動が終活です」。と話してくれた前田先生。「終活」という言葉は2009年に「週刊朝日」が作った言葉だそうで、お墓の準備やお葬式の準備を生前からしていきましょう、というような意味合いがあったそうです。しかし、前田先生も実際にお父様の生前後を経験し、週末期を想像することが大事だと話してくれました。

最も大事だと話してくれた「延命治療」をするかどうかについて。さらに昨今ではコロナ禍で重症になった場合、エクモ(人口心肺装置)の治療を望んでいるかどうか。そういったことを家族と話し合うことがありますか? の問いに、全くしていないことに不安になりました。しかし急に両親に話しても…と。確かに考え話すにはしづらい内容かもしれません。

エンディングノートの役割として、実は人によっては「終活」という言葉がパワーワードになりかねないことも事実で、死に対してなかなか前向きに考えることも難しい方もいらっしゃるそう。また両親や家族と離れて暮らしている方にもエンディングノートを書くことによって、最後に安心して家族が生きていくための手段になることが大事なことではないかと話します。自分の選択が間違っていなかったのか…と苦しむ場合もあると教えてくれました。人生の終篇を考えることで、自分を見つめ、今をよりよく、自分らしく生きる活動になるよう、一人ひとりが考え実践していくとも大事なことなんですね。

また、令和16年(12年後)には高齢化率が33.4%で、3人に一人が高齢者に。おそらく今ある現実は近い未来、同じ状況とは限らないということも含め、自分自身が同じ体力や健康維持を保てているかどうかも、おそらく状況は変わっていることが想像できました。さらに単身世帯数など、2040年には一人暮らしの世帯が40%に達すると言われているそうです。未来はどうなるのか不安になることもありますが、この数字を知って、まずは現状から、そして近い将来の未来をどうやって生きていきたいか、今この時を考えることが重要なんだと考えさせられました。

エンディングノートの書き方

セミナーでは実際に前田先生が経験された入院中のこと、葬儀のこと、お墓のことなどもこの回では少しお話いただきました。そしてエンディングノートについて、60歳以上の全国の男女の統計で、「あなたはエンディングノートを書いていますか?」のという問いに半数以上の方が「書くつもりはない」と回答されていたようです。ちょっと衝撃な事実ですね。自分だったらと考えることが大事だそうで、PPKいわゆるピンピンコロリが亡くなることが理想だと考えていた場合、当本人は理想的な行き方なのかもしれませんが、残された家族にとってみたらもっと面倒をみていたかったと思うことも事実。そしてその後の決断はすべて残された家族がすることになることも考えて行かないといけないと話されます。

最近ではデジタル遺産という言葉も耳に入りますが、ネットやスマホ上で契約しているものが増え、パスワードやアカウント情報を知らずにそのまま解約してしまうと、そのサービスへの問い合わせが難しくなるのだそう。確かに今の時代ではスマホ上で、デジタル決済、ポイントやSNS、有料サービス(サブスク)やメールも、さらに金融資産などもスマホで完結している場合がほとんどですよね。しかもアカウント情報などは自分しか知らないもの。多すぎてもうパスワードが分からない…とそんなこともあるかと思います。気軽な情報から金融資産となると大事に扱わないといけない情報をご自身でしっかり管理し、エンディングノートに書き起こしておくことも重要だそう。さらにこうした情報は常に更新していくものもあるので、ご自身が確かめるられるようメモとしての役割にもなり常に更新、書き直しがOKなのもエンディングノートの良さだと話します。

エンディングノートの主な役割としては「自分の経歴(自分史)」「家族・大切な人へのメッセージ」「介護・医療の希望」「財産・遺言の有無」「葬儀・墓・供養の希望」等が一般的とされいますが、そんなに意気込まなくても、気軽に、ご自身の日記のような感覚で書き足していってほしいと話します。実際にいざ書こう!とすると、ペンが進まない…ということが多いのだそう。意気込みではなく、自分のメモとして何回書き直してもOKだと話します。そうして書いていくうちに、今この時に自分がやるべきことが見つかったり、実はやり残していたことが見つかったり、今を生きていく上で前向きになものと変わっていくんです、と話してくれました。

遺書とは違って本当のご自身の思いを綴り、その方の想いが反映された故人になるためにも、また残された家族がその想いを知ることは、なかなか言い出せないようなことも紙になら書き出せることもあるかもしれないですね。どこかエンディングノートは気合を入れて書かなければという使命感を感じてしまいますが、実際にはそんなに肩を張らなくても自分の日記のように書けばいろんな発見があり、今を生きていく上で歳なんて関係なく、書いた方が良いなと感じました。私も子ども達、残された家族がいる身でもあるので、まずは自分のパスワードから書いてみようと思いました。

さらにセミナーではエンディングノートの選び方や書き方などだけでなく、「地図の塗りつぶし(日本・世界)」のススメや、実際グループになりご自身がこれからやりたい事など書き込むディスカッションがありました。皆さんとてもイキイキしていて、参加者の方の想いを聞きとても刺激になります。様々な人生がいろいろな色で彩られていることも、自分がこれから生きていく上で必要なものと改めて感じます。

このセミナーに参加されている方々はほとんどがシニア世代の方々でしたが、子どもを持った我々世代にも、受けるべきセミナーだと感じました。実際に両親には聞けないけど、親世代が思っていることなども聞けて、やっぱり両親と話してみようと思うこともあったり。より豊かな人生が歩めるような、前向きな気持ちにさせてくれたセミナーはぜひとも受けていただきたいです! 前田先生、参加者の皆さん取材にご協力いただきありがとうございました!

今回は3回のセミナーでしたが、来年1月15日に新たにセミナーが開催されるそうです。親子でも受けられるそうなので、ぜひとも来年のセミナーをお見逃しなくなく!

『親・自分の為に始める終活セミナー』
日時:2023年1月15日 10:00〜12:00、1月23日 13:00〜15:00
申込・問い合わせ先:090-9813-2765(前田)、メール akimae3602@icloud.com

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