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【認知症普及啓発】9月はアルツハイマー月間!正しい理解を進める「認知症養成サポーター講座」を受けてきた!浦安市独自の取り組みも。 個人の方も、事業者さんも必見です!

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日本中の社会問題として「高齢化社会」と見聞きすることが増えています。とは言え浦安市は千葉県の中でも若い自治体だそうですが、実際に浦安で暮らし働いていると、やはり高齢化なのかな~と、感じることも少なくありません。全国の高齢化が進めば、認知症になる人も増えていきます。国の調査では2025年に認知症高齢者は700万人になると推計しているそうで、なんと65歳以上の方の、5人に1人が認知症となる割合なのだそう。この数字を見ると他人ごとではないですよね。

そんな中今年7月、浦安市で「浦安市認知症とともに生きる基本条例」が施行されました。なんでも認知症に関する条例は全国的にも珍しく、千葉県では初の施行なんだそう!

認知症は、他人事ではなく、誰もが当事者及び関係者になり得るものです。一人一人が認知症を地域の課題として捉え、認知症の人本人、家族、市民、事業者、関係機関など、多様な主体が一丸となり、認知症になっても暮らしやすいまちづくりを進めていくために本条例を制定しました。

https://www.city.urayasu.lg.jp/fukushi/koureisha/anshin/1016228/1035679.html

この条例が施行される前から浦安市では、認知症の方とその家族がその方らしく暮らし続けるために、認知症への理解を深めることができる講座があるのをご存じでしたか? 月に一度市内の公民館などで行われている「認知症養成サポーター講座」は個人でも、事業者でも、当事者はもちろん、当事者家族や理解を深めたい市内在住・在勤の方が無料で受けられる講座なんです。

認知症養成サポーター講座

この講座は特別な資格ではありませんが、認知症を正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守る応援者、地域の「認知症サポーター」としても、知識や理解を深めることができます。認知症の方とその家族がその方らしく暮らし続けるために、認知症の症状や、認知症の方への接し方のポイントなどを知ることができるんです。
また、事業者や企業も講座を受けることができ、「認知症とともに生きるまちづくり応援店」として登録をすることもできるのだそう。今回、編集室でもどんな講座なのか、8月に開催された「認知症養成サポーター講座」を受けてきました!

実際にさまざまな取材などで、認知症の事柄に触れることは多くありましたが、講座を受けるのは今回が初めてです。講座の予約は浦安市のホームページ、https://www.city.urayasu.lg.jp/fukushi/koureisha/anshin/1016228/1001145.html から日程や場所を確認して、電話で予約を行います。

この日は堀江公民館 2Fで開催されました。中へ入り予約した名前を伝えます。テーブルには、講座に必要なレジュメや認知症について詳しく書かれている冊子、さらに講座を受けた方にしか配布されない「オレンジリング」が用意されていました。

講座を担当いただいたのは、浦安市福祉部 中央地域包括支援センター(ともづな 中央)の横手さんです。講座は約90分、スライドショーとともに分かりやすい説明で進みました。この日は性別・年齢ともにさまざまで、実際に当事者のいる家族や、企業さん等の参加も。いつもならば認知症の方のご家族、高齢者の方など5.6名での参加ですが、今年4月の講習会から認知症への関心が高まっているのか、10名以上の参加者がいらっしゃるそうです。

講座では、「認知症サポーターの役割」から説明が始まり「認知症とは?」「認知症の人との接し方のポイント」「認知症の人の家族の気持ちについて」「浦安市の認知症に関する取り組み」の流れで進んでいきます。浦安市は千葉県でみても、まだまだ若い地域だそうで、市内の地域差があるのも浦安市の特徴だそう。確かに元町は単身の方や若い世代も多い印象で、中町は新浦安駅ができた当初に自宅を購入されてから約40年前後、当時30代で引っ越してきた方々が現在は70歳前後に。その地域によって65歳以上の方が約40%を超えているところも。さらに新町は若い子育て世代が多いですが、数十年したら同じように一気に高齢化の波に乗るのではないかと想定されています。

高齢化や認知症が怖いのではなく、正しい知識を持つことが大事

認知症を理解する上で、認知症の心理症状や診断・治療・予防、当事者への接し方のポイント、当事者家族の気持ちなど、また浦安市の取り組みなどを話してくれます。こうした講座を受けなくても、人と人として、できることをされている方も多いかと思います。仕事柄、市内のお店さんにお話を伺うと、もしかして認知症? という方が当事者だったり、お会計のフォローや、特別なことはしないけど困って助けが必要な方には当たり前なことを当たり前にしているお店さんも多く、すでに応援者さんは街にはいらっしゃいます。

そして私自身認知症に対するイメージや認識が違うこともありました。90分の講座ではその当事者や当事者家族の気持ち、さらに周りのイメージによって声を出せずにいることを知りました。私の場合周りに認知症を発症した知り合いがいません。実際に怖い思いをしたことはありませんが、どこかそういったイメージが昔からあるように思います。認知症になったら本当に忘れちゃう? 覚えていない? 親がいつかなる? いや自分もいつなるかわからない?…と、認知症に対しての偏見や、怖さを感じることは知識がないからかもしれません。

講座ではお話だけでなく、当事者の動画も見せていただきます。その中で、認知症で相談に行くと、介護の話をされることがほとんどだそう。当事者の中には、「介護ではなく日常生活を続けるためのサポートが必要です」と話しているのが印象的でした。子育てを地域でしていくように、認知症もみんなが理解していれば、もっとその人らしくいられるようになるかもしれませんよね。「症状はその方その方で全く違い、特別なことをすることもなく、地域の応援者として自分は何ができるのかと考えるだけで十分です」と横手さんは話します。

正直自分が何かできると思ってはいませんが、まずは一歩「認知症を知る」ということで、誰でも苦手なこと、得意なこと、そしてできないことがあれば手を貸せるような人でありたいと改めて思いました。当然なことかもしれませんが、意外にできていなかったりするんですよね。子育てと同じ? ような気がしました…。

なぜ、認知症で困ったこと事が起るのかを、まずは理解していくことが大事だと横手さんは話します。当事者も当事者家族も安心して、地域に背を向けるようなことが無いように、温かく受け入れる心を持ち、互いに安心できるように暮らしていけるような浦安でありたいですね。

認知症とともに生きるまちづくり応援店

さらに、浦安市独自の取り組みもしているんですって。今年2月から始まったのが、こちらの養成講座を受けたお店さんや企業さんに、「認知症とともに生きるまちづくり応援店」として、登録ができるようになったんです。認知症の方やその家族が安心して利用できるお店や事業所のことで、認知症に関するサービスの有無は関係なく、特別な対応をしていただくわけでもありません。できる範囲の中で本人が必要としている配慮の実施にご協力をお願いしているそう。もちろんサービスの有無は事業者にとったら大きな部分。これをきっかけにサービスの向上や、相談が必要だと思えば、市内の高齢者総合相談窓口(ともづな)各所に繋げられるような体制を取っておくことも必要かもしれませんね。ということで早速応援店の登録をしてみました!

手続きはとても簡単! 用紙は浦安のホームページから、ダウンロードもできるので、認知症とともに生きるまちづくり応援店のページサイトからご覧ください。
こちらの登録は養成講座を受ける必要があります。また、10名以上の参加であれば出前講座としても行っているそう。費用は無料で、時間人数・場所については相談してみてください。詳しくは認知症サポーター養成講座のページからご覧ください。

登録を終えると市役所から、市長からの認定証と、認知症とともに生きるまちづくり応援店のステッカー、認知症のことが気になったときに手に取る本(5部)が送られてきます。こちらの冊子も大変分かりやすくて見やすいものでした。状況に合わせていつどこでどのような医療、介護、福祉サービスなどを受けられるかまとめられた冊子になっています。

早速事務所に貼ってみました! この講座は認知症を知れる絶好の機会かと思います。イメージだけが先行して、実情や本質を知ることで、心のモヤモヤが晴れたような気になりました。認知症に携わる方もそうでない方も、これからの未来を見据えて「認知症」を知ることからはじめませんか?

和4年度 認知症サポーター養成講座 日程

日にち時間会場担当(受付)
9月21日(水)10:00~11:30中央公民館ともづな浦安駅前
047-351-8950
10月21日(金)14:00~15:30日の出公民館ともづな高洲
047-382-2424
11月21日(月)10:00~11:30富岡公民館ともづな富岡
047-721-1027
12月21日(水)14:00~15:30当代島公民館ともづな浦安駅前
047-351-8950
1月19日(木)10:00~11:30美浜公民館ともづな新浦安
047-306-5171
2月21日(火)18:00~19:30市役所4階S4会議室ともづな中央
047-381-9037
3月20日(月)10:00~11:30高洲公民館ともづな高洲
047-382-2424
※申し込み開始は毎月1日(1日が土日、祝日の場合はその翌平日)です。定員は各回15名程度です。
担当のともづなにお申し込みください。
※新型コロナウイルス感染拡大の状況等により、開催日程が変更する場合があります。

認知症サポーター養成講座のページ
認知症とともに生きるまちづくり応援店のページサイト

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