昨年6月、彗星のごとく当代島にオープンした『MATSURI BREWING（祭醸造）』さん。「神輿とビールづくりから、ハレの日づくり」をコンセプトに掲げ、オリジナルをはじめ日本全国のクラフトビールを扱うお店です。常時9種類が提供される生クラフトビールをこの場で飲むこともできますし、生ビールを缶につめてTO GO することも可能。当サイトでも、これまでに飲み比べセットやオリジナル「浦安おやき」をご紹介させていただきました！

そんな『祭醸造』さんが、満を持してクラウドファウンディングに挑戦中です。これまでは各地の醸造所をお借りして作っていた祭醸造オリジナルビール。これを、ここ当代島にタンクやブリューハウスなどの設備と整えた醸造所を作ることで、この場所で醸造する=正真正銘浦安産のクラフトビールを作る！ そんな目標に向かって、5月26日からクラファンがスタートしています。祭醸造クリエイティブディレクターの伊藤源一さんに、お話をお伺いしてきました。

クラファンを通して、モノづくりを体験できる“場”を作りたい

「1周年を迎えたこのタイミングで、広くいろんな方々に祭醸造のビールと想いを知ってもらうには良い方法なのかなと。うちのコンセプトは“祭り”だし、みなさんに参加してもらうという方向性は合ってるなと考えて、挑戦することにしました」と伊藤さん。「ブランドではなく、浦安・行徳を知ってもらうこと、興味を持ってもらうこと。webサイトやSNSでは情報がすぐ流れてしまうので、プロジェクトとして地域に残ることをイメージしました」

「正直、もっと早く醸造所を作って稼働できる思っていました。オープンから1年経ったのにまだここまでしか進めていないんだ、という反省もあります」。醸造所づくりには膨大な書類を提出したうえで許可を得る必要があり、それにかなり時間を要したのだそう。ようやく見込みが立ち、何事もなければ今年の秋には醸造免許が交付されて醸造が開始できる予定です。だからこそこのタイミングでのクラファンだったのですね！

今回のクラファン実施に当たっては、“モノづくり”をベースに思いを紡いだという伊藤さん。「昨年の祭醸造立ち上げのときは、ブランディングの要素が強かった。今回はそうではなく、純粋に“モノづくり”を中心に据えています。僕は浦安・行徳という地元でモノづくりがしたいと思ってクラフトビールづくりを始めたのですが、僕と同じように『地元でモノづくりがしたい！』と思っている人もいるはず。そういう人たちに、モノづくりの体験できる場を作っていきたい。今回のクラファンは、そういうコミュニティ形成システムとしての意味も強いです」

伊藤さんの思いは、クラウドファウンディングのサイトにもかなりの長文で認められています。かなり熱くてカッコイイ文章なので、ぜひご一読ください！

浦安産クラフトビール誕生の、その先を見据えて

「資金が集まらなかったら…」という不安もあったそうですが、蓋を開けてみれば、なんと開始から3日という速さで目標の150万円を達成！ かなり注目されていることが伺えます。現在はネクストゴール300万円を目指し、7月末まで挑戦中。リターン品も様々選べ、かっこいいグッズから醸造体験・ビール命名権なんていうのもあります！ モノづくりに参加して名前を残せるなんて、なかなかできない体験ですよね。ぜひクラウドファウンディングのサイトをチェックしてみて♪

個人的には、正真正銘浦安産のビールが登場するのがとっても楽しみ♪ …しかし、伊藤さんが見据えるのはさらに先です。「世界を見ていると、地域共創の柱になるのは産業。地域に産業を作り、地産地消することで、その土地ならではの空気感だったり文化だったり、その土地の暮らし方・住み方が生まれ、それがさらに人を呼ぶという良い循環が生まれます。僕はこの浦安・行徳でのクラフトビールづくりを産業にしたい。そして、そんな起業家精神を、浦安・行徳へ根付かせたいなと思っています」。モノづくりから始まり、産業と雇用の創出へ。そう語る伊藤さんの言葉の端々に、力強さと未来へのワクワクを感じました。今回のクラファンで集めているのは、きっとお金だけじゃない。モノづくりに興味のある人、その情熱、そこから生まれるアイディアが、クラファンを通じて『祭醸造』へ集まろうとしています。さあ、あなたも！ 浦安に産業が誕生する瞬間を、一緒に共有しませんか。

祭醸造…浦安市当代島2-1-27-1F Instagram、Twitter
平日：14時～22時(金曜日23時まで)、土日祝：10時半～22時(土曜日23時まで)
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